つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

マツダの「発電用ロータリーエンジンの排気構造」に関する特許出願が新たに公開されました。

(画像 ipforce.jp)

 

本日6月28日にマツダが出願中の特許が4件公開されたのですが、その中の発電用ロータリーエンジンに関する特許出願が中々興味深い内容なので取り上げたいと思います。

 

知財ポータルサイト

https://ipforce.jp/

今回取り上げるのは本日6月28日に公開された「発電用ロータリーエンジンに関するマツダの特許出願」を2件。

 

まずは「エンジンの排気構造」という題名の内容。

特開2022-95234 | 知財ポータル「IP Force」

(画像 ipforce.jp)

〇資料に記載されている特許の目的

本発明は、ボンネット高さやパワーユニットの重心高さおよびオイル容量に影響を与えることなく排気マニホールドを配設して排気浄化装置を熱害から保護することが可能なエンジンの排気構造を提供することを目的とする。

 

もう一件は「電動車両の下部構造」という題名の内容。

特開2022-95233 | 知財ポータル「IP Force」

(画像 ipforce.jp)

〇資料に記載されている特許の目的

本発明は、排気サイレンサの容量確保とバッテリおよび燃料タンクの容量確保とを両立することが可能な電動車両の下部構造を提供することを目的とする。

 

どちらも発電用ロータリーエンジンを採用した「ロータリーマルチxEV」に関係する内容が有力ですが、今回特に注目したいのは2つ目の内容に記載されているサイレンサーの形状」

「緑:サイレンサー、赤:排気口 (画像 ipforce.jp)」

今回の内容ではサイレンサーの形状が複数挙げられていますが、排気口は全てセンタートンネル中間あたり。

その一方で、2019年にノルウェーで公開されたマルチxEVの展示モデルでは排気口がフロントタイヤすぐ後ろに備わっていました。

(2019年に取り上げたツイート)

これを見る限りだとノルウェーで公開された時から排気系のレイアウトが変わってる可能性も考えられますが、もう一つ気になったのは「バッテリーのサイズ」

「青色がバッテリー (画像 ipforce.jp)」

今回の特許出願ではリアの燃料タンク(No.18)の隣のみにバッテリーが搭載されていますが、昨年マツダが公開したマルチxEVの公式画像を見るとフロア下のほぼ全面にバッテリーが搭載されているのに加えてサイズも特許より大きく見えます。

「ロータリーマルチxEV (画像 MAZDA)」

マルチxEVはバッテリー・ジェネレーター・燃料タンクのサイズ次第で3つの電動化車両を生み出すことが可能と公表されているので、マツダの公式画像は「プラグインハイブリッド」で、今回の特許出願は「シリーズハイブリッド」という可能性も考えられますね。

(これまで取り上げた情報の限りだとレンジエクステンダーは先に紹介した2つに比べて優先度が低い可能性・・・)

(画像 MAZDA)

 

ロータリーマルチxEVに関しては走行可能なプロトタイプや技術詳細もまだ公開されていないので謎が多いですが、中国新聞や欧州の情報によると・・・・。

・第一弾モデルはMX-30のプラグインハイブリッド。

・正式名称は「MX-30 e-SKYACTIV R-EV」の可能性。

・発売は2022年度下半期(2022年9月~2023年3月の間)の予定。

情報通りだとこれからより詳しい情報が出てくる可能性もあるので、マツダの公式画像や特許とどれだけ共通点があるのか気になるところですね。

 

今後も気になる特許出願があれば随時ブログで紹介していきたいと思います。