つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

丸本社長が「欧州CO2規制はディーゼルHVやプラグインHV投入で2022年には対応の見込み」と証言。

先日の決算会見で中期経営方針などを発表したマツダ

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(画像 MAZDA)

丸本社長が本日行われた記者会見の場で欧州CO2規制対策について説明されました。

 

今回の情報元は共同通信社

マツダの丸本社長が本日記者会見を行った内容が取り上げられています。

 

〇2021年から欧州で強化されるCO2規制の対応について。

・2022年にはCO2排出量を他社と融通せずに自社単独で対応できる見込み。

ディーゼルハイブリッドやプラグインハイブリッド投入を加速へ。

先日発表された2021年3月期・第2四半期決算のプレゼンテーション資料でも直6エンジン2種類と直4プラグインハイブリッドの実物写真が公開されていたのでほぼ想定通りですね。

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(画像 MAZDA)

マツダは2030年にディーゼルエンジンも含めた全モデルで電動デバイス採用という方針をすでに示しているので、直6ディーゼルエンジンもマイルドハイブリッド採用がほぼ確実と見られます。

 

ディーゼルにハイブリッドを採用する理由ですが、一つ思い浮かぶ内容としてはマツダの特許で複数回出てきた「電動過給機(ターボ)」を採用するためだと思われます。

〇今年1月に公開された電動過給機を採用したディーゼルエンジンに関する特許出願(説明図は4気筒ですが6気筒への展開も視野に入ってる模様)

電動過給機はターボラグも無くレスポンスも優れている上に、排気熱の影響がないので配管やベルトなどレイアウト上の制約が小さいというメリットがあります。

 

この電動過給機で十分な過給を行うためにラージ群では48Vハイブリッドになるのでは?と予想します。

 

プラグインハイブリッドに関しては欧州の排ガス規制で大きな優遇処置があるのでマツダだけでなく多くのメーカーが主に大型車向けに開発・販売しています。

〇欧州で実施されているプラグインハイブリッド車への優遇処置内容。

・EV走行可能距離が25km以上:カタログ表記のCO2排出量が約半分に

・EV走行可能距離が50km以上:カタログ表記のCO2排出量を約3分の1に

現在欧州で販売されてるマツダ車で最もCO2排出量が多い「CX-5 SKYACTIV-G 2.5(AWD・AT)」が"196g/km(WLTP)"ですが、仮にこれをそのままEV走行が25km可能なプラグインハイブリッドにするだけで”約98g/km”になるというものすごい優遇処置です。

これを見ると欧州車でプラグインハイブリッド車がたくさん出てきているのも納得ですね(笑)

 

マツダはさらにロータリエンジンを採用したマルチxEV車も2022年から導入開始予定とアナウンスしているのでこちらも合わせて規制対応へ貢献すると思います。

 

あと、今回の情報元である共同通信社の記事ではさらにMX-30 EV仕様の日本発売に関する内容も記載されていたのですが、改めてチェックしたらその部分の文面だけ無くなっていました・・・。

まだ情報解禁前だったのかもしれませんがこちらも気になるところですね。