日本だけでなく海外にも生産拠点を設けているマツダ。
南米・ブラジルではマツダがフォードの工場を引き継ぐのでは？という噂が浮上しています。
まず、今回の噂が浮上したのは「フォードがブラジルでの自動車生産を終了」という動きがきっかけ。
（日経新聞も1月12日に取り上げています）
現地でも雇用に大きな影響を与える点から工場の行方に大きな注目が集まっているようですが、その中で「マツダがフォードの工場を引き継ぐ事に関心がある」と報じているメディアが複数出てきています。
リンク先によると・・・・
・生産終了する3つの工場の中でバイア州・カマサリ工場は中国メーカーに加えてマツダが引き継ぐ事に関心があるとの情報。
・マツダは2018年にブラジルで自動車生産を視野に入れた現地調査をしていた。
・ただ、フォードの工場は非常に大きな生産能力を備えているのでほとんどのメーカーにとって持て余す事になる可能性が高いのは気になる要素。
自動翻訳ベースで一部抜粋した事もあってかなり噂レベルの内容に見えますが、なかなか興味深い情報です・・・。
ブラジルにおけるマツダの動向を改めて調べてみると、まず2011年にブラジル市場へ参入する事を正式発表。
当初はメキシコ工場で生産した車両をブラジルへ輸出する予定でしたが、ブラジル政府の政策による影響から一旦白紙に。
ブラジルでのノックダウン生産へ切り替えを検討するという情報が出ていました。
そして、海外のマツダ公式サイトでアメリカ大陸の国別一覧を見るとブラジルは含まれていません。
マツダ車を取り扱っていると思われるブラジルの自動車販売店のサイトはいくつかありましたが、マツダの現地法人サイトは無さそうなので今のところブラジルでの事業はほぼ行われていない可能性が高そうです。
(マツダ車を取り扱ってると思われるブラジルの自動車販売店のHP）
マツダはすでに北米市場を最重要視する方針を打ち出してトヨタと合弁で米国新工場も建設中なので、既存の工場とは言えさらに生産拠点を増やすのは企業規模の面などを考えても正直非現実的に思います。
2011年当時のようにブラジル市場の成長が見込めるなら可能性も高まってくると思いますが、フォードが生産から撤退するということは見通しが決して明るいわけでも無いでしょうからね・・・。
あえて可能性を挙げるなら先に触れたノックダウン生産方式くらいでしょうか？
個人的には噂のままで終わりそうな話題ですが、なかなか興味深かったので取り上げてみました。
