つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

今週新たに公開されたマツダが出願中の特許(2021.2.25)

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(画像 ipforce.jp)

今週新たに公開されたマツダが出願中の特許は14件。

その中から気になった内容を取り上げます。

 

まずは「車両の駆動制御システム」という題名の内容。

特開2021-24334 | 知財ポータル「IP Force」

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(画像 ipforce.jp)

こちらは「縦置きFRベースのマイルドハイブリッド車に関する内容。

〇資料に記載されている特許の目的

これまでの技術の場合、目標車両加速度となるように追従制御するのでアクセル操作が同じであっても外因によりドライブフィーリングがばらつく場合がある。例えば、駆動モータの温度が変化すると出力される加速度にズレが発生してドライブフィーリングがばらつく。

感覚として、時間的に緩やかな変化は多少大きく変化しても気にならないが、時間的に急な変化は僅かであっても気づき易い。そのため、このようなドライブフィーリングのばらつきはドライバーに違和感を与えるおそれがある。

開示する技術の主たる目的は、ドライブフィーリングを向上しより快適な走行が実現できる車両の制御システムを提供することにある。

 

続いては「モータ制御システム」という題名の内容。

特開2021-27615 | 知財ポータル「IP Force」

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(画像 ipforce.jp)

こちらも「縦置きFRベースのマイルドハイブリッド車に関する内容で、説明図を見る限りだと1件目との関連性も強そうです。

〇資料に記載されている特許の目的

自動車などに搭載される駆動モータでは負荷方向および回転方向の双方において非常に広い範囲で高頻度な出力が要求される。しかも、それ自体が移動するためその電源にはバッテリを使用するしかない。

広範囲の出力特性を駆動モータで実現するには、既存のハイブリッド車のように高電圧のバッテリを搭載することや大型のモータを搭載することが考えられる。しかし、いずれの場合も装備が大型化・高重量化するため移動体にとっては不利となる。

そこで開示する技術の主たる目的は、バッテリの高電圧化やモータの大型化を回避でき、それ自体が移動する移動体の駆動モータに好適なモータ制御システムを提供することにある。

 

最後は「車両のルーフ構造」という題名の内容。

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(画像 ipforce.jp)

こちらは「樹脂製ルーフパネル」に関する内容です。

透光性を備えた大型サンルーフだけでなく、透過光によって色や模様が浮き上がる意匠とカーボンルーフも視野に入っています。

ちなみに、樹脂製で透光性があるルーフパネルに関する特許出願は昨年9月にも公開されました。

ここ最近他メーカーでは大型のサンルーフが選べるモデルが増えていますが、現行のマツダ車は通常サイズのみ。

今後出てくるラージ群モデルや北米専用新型SUVでこの内容を反映した大型サンルーフが導入されるのか気になるところですね。

〇資料に記載されている特許の目的

近年、車両のルーフ構造の補強材として、中空の環状フレームを採用することが行われている。環状フレームを採用するとルーフパネルに透光性をもたせたりルーフ構造の意匠性を向上させたりすることができる。

ルーフパネルを二重壁パネルにすることで、遮音性を向上させることができるが、遮音性向上・意匠面の剛性確保・フロア振動の悪化抑制及び大幅な重量増大の抑制の両立が課題であった。

本開示は二重壁パネル構造の各パネルの質量バランスを調整することにより、遮音性向上・ルーフパネル剛性確保・フロア振動特性の悪化抑制及びルーフパネルの大幅な重量増大の抑制を両立し得る車両のルーフ構造を提供することを課題とする。

 

今週気になった内容は以上となります。

来週以降も気になった内容があれば取り上げていきたいと思います。