つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

「MAZDA3」「CX-30」日本仕様の2022年一部商品改良が正式発表されたので変更点を詳しくチェック。

(画像 MAZDA)

5月頃から商品改良を思わせる情報や動きが出ていた国内向けのMAZDA3・CX-30ですが、本日マツダから一部商品改良が正式発表されました。

 

国内向けのMAZDA3・CX-30に関しては5月頃から改良や車両本体価格の値上げが行われるという情報が出たのに加えて、マツダも公式HPで受注が一旦終了している案内を掲載。

これらの点から近いタイミングで商品改良が行われる可能性が高まっていましたが、本日マツダから正式なニュースリリースが発表されました。

 

マツダ公式ニュースリリース

今回は"一部商品改良"と明記されていますが、昨年に続いて中々興味深い内容となっているので順番にポイントを紹介。

 

改良ポイント①:SKYACTIV-G 2.0がマイルドハイブリッド付きの"e-SKYACTIV G 2.0"に刷新。

(画像 MAZDA)

これまで国内向けのMAZDA3・CX-30でマイルドハイブリッド(M-ハイブリッド)が採用されてるエンジンはe-SKYACTIV X 2.0のみでしたが、今回からSKYACTIV-G 2.0にも採用。

正式名称は「e-SKYACTIV G 2.0」で、国内で販売されてるマツダ車ではすでにMX-30に搭載されています。

カタログ上の燃費改善は約0.6km/Lと小さいですが、始動や発進時にモーターがエンジンをアシストするので音や振動を低減して運転時の質感向上が見込まれます。

(画像 MAZDA)

MX-30を試乗した時もフィーリングはかなり好印象だったので、MAZDA3・CX-30でもドライビングフィールの進化が期待できそうですね。

(e-SKYACTIV G 2.0搭載のMX-30に試乗した時のブログはこちら)

 

改良ポイント②:「e-SKYACTIV G 2.0」「SKYACTIV-D 1.8」搭載車の上級グレードは"Proactive Touring Selection"に集約され、レザー内装はメーカーオプション扱いに。

(画像 MAZDA)

これまでMAZDA3・CX-30の上級グレードはレザー内装のL PackageとBurgundy
Selection(ファストバック)が設定されてましたが、「e-SKYACTIV G 2.0」「SKYACTIV-D 1.8」搭載車は今回からProactive Touring Selectionが上級グレードになり、レザー内装はメーカーオプションで選べる形式に変わります。

◎MAZDA3

(画像 MAZDA)

◎CX-30

(画像 MAZDA)

注意点としてはMAZDA3セダンにこれまで設定されていたピュアホワイトレザー内装が廃止されてブラックレザーのみになってしまった事。

個人的にはピュアホワイトが無くなる代わりにセダンでもバーガンディレッドが選べるようになるといい気もしていたのですが・・・。

「MAZDA3セダンに設定されていたピュアホワイトレザー内装 (画像 MAZDA)」

一方で、Proactive Touring Selectionはこれまでレザー内装のみだった一部の内装加飾や装備が新たに採用されたので、ファブリック内装のままでも質感が向上しています。

(一例としてMAZDA3の内装画像で紹介)

「左:改良前、右:改良後 (画像 MAZDA)」

①ステアリングホーンパッドリング加飾

②エンジンスタートスイッチリング加飾

③フレームレス型自動防眩ミラー

④グローブボックスノブ加飾

⑤グローブボックス内植毛加工(MAZDA3のみ)

 

ポイント③:フロントドアのガラスは「スーパーUVカットガラス+IRカットガラス」から「IRカットガラスのみ」に変更。

(画像 MAZDA)

これまでMAZDA3・CX-30のフロントドアは「IRカットガラス」に加えて「スーパーUVカットガラス」も採用されていましたが、今回の商品改良から全グレード「IRカットガラスのみ」に変更。

〇MAZDA3

「左:改良前、右:改良後 (画像 MAZDA)」

〇CX-30

「左:改良前、右:改良後 (画像 MAZDA)」

通常のUVカットガラスは引き続き全てのガラスに採用されているものの、日焼けに影響する紫外線(UV)カット率の差がどれだけあるのか気になるところですね・・・。

 

ポイント④:e-SKYACTIV G 2.0搭載グレードにおけるMT車の設定範囲について。

マツダ車の大きな魅力としてはMT車の設定が豊富である事が挙げられますが、気になるのは新たに設定されたe-SKYACTIV G 2.0におけるMTの設定。

MAZDA3で選べるのはファストバックの全グレード(FFのみ)

(画像 MAZDA)

一方CX-30はBlack Tone Editionのみとなっていますが、MAZDA3と違ってAWDとの組み合わせも選べるのがポイント。

(画像 MAZDA)

CX-30の場合は改良前(SKYACTIV-G 2.0)に比べてMTの選択肢が少なくなってしまいましたね・・・。

 

ポイント⑤:車両本体価格は全グレードでやや値上げ。

6月に各メディアで報じられていた通り、今回の一部商品改良で車両本体価格が全グレード値上げされています。

〇MAZDA3

改良前:2,211,839円~3,688,463円

改良後:2,288,000円~3,842,280円

〇CX-30

改良前:2,392,500円~3,713,600円

改良後:2,458,500円~3,915,980円

e-SKYACTIV G 2.0搭載モデル以外はほぼ装備に変更が無い状態での値上げなので、このあたりは原材料高騰の影響と思われますね・・・。

 

最後に気になる発売時期ですが、「MAZDA3は9月下旬以降」「CX-30は8月下旬以降」の予定との事。

昨年に比べるとやや小規模な改良かもしれませんが、MX-30で好印象だったe-SKYACTIV G 2.0がMAZDA3・CX-30ではどのようなフィーリングになるのか気になるところですね。

国内向けのマツダ車ではさらにMAZDA6など複数のモデルで改良の可能性が浮上しているので引き続き情報に注目しておきたいと思います。