昨日4月16日、長安マツダが独自イベント"MAZDA BRAND NIGHT"を開催。
注目すべき内容が多く発表されています。
長安マツダは上海モーターショー2023開幕直前の4月16日に独自イベント「MAZDA BRAND NIGHT」を開催すると予告。
中国市場における新たな商品戦略やブランドの方向性を発表すると予告されていましたが、昨日夜に開催されて注目すべき発表がいくつか行われました。
現地のメディアも早速長安マツダから発表された内容を取り上げています。
〇autohome.com
〇yiche.com
〇PC AUTO
上海の中国船舶馆で開催された「MAZDA BRAND NIGHT」の会場にはCX-50だけでなくマツダがこれまで販売してきたスポーツカーの実車やモデルカーも多く展示されたようです。
各メディアの記事で確認できる長安マツダから新たに発表された主な内容がこちら。
①:長安マツダの新しいブランドメッセージは「真我 由我 FEEL ALIVE」
(真我 由我=本当の私や私次第という意味?)
②:これまで広島本社にあった中国事業本部の機能をマツダ(中国)企業管理有限公司(MCO)へ移管して、中国市場におけるマツダの戦略の迅速な展開と実行をさらに推進。
③:長安マツダの商品開発力を強化・充実させ、電動化事業を推進するため、マツダと長安汽車は従来の合弁事業の枠組みを超えた新たな協力モデルを構築し、新エネルギーモデルの共同開発を推進。
(3月18日に日本で発表された組織改革のニュースリリースにも含まれています)
④現在、マツダと長安汽車は開発チームを長安マツダに派遣し始めており、デザインと運転におけるマツダの本質と利点、および長安汽車の電動化とインテリジェント技術の分野における利点は、共同開発された新エネルギー車へ完全に統合される。
⑤:主要サービスにおける5つの新基準を設定。
合弁先の長安汽車との結びつきをより強める内容となっていますが、その中でも気になるのは新型車の存在・・・。
これに関しても今回注目すべき発表が行われています。
まず一番左で紹介されてるのは上海モーターショー2023で世界初披露する事が公表されている「CX-50 ハイブリッド(HEV)」
詳細は上海モーターショーで発表されるようですが、これまでマツダが公表している計画からトヨタ製のハイブリッドシステムを採用してるのがほぼ確実。
さらに現地メディアの記事によると組み合わされるエンジンの排気量は「2.5L」との事。
前回のブログで取り上げましたが、上海モーターショーの会場ではすでにハイブリッドモデルと思われるCX-50がスクープされています・・・(笑)
そして何より注目なのは赤いベールに包まれた2台の車両ですが、これは2025年末までに投入される「長安汽車と共同開発の新型EV/PHEV」
シルエットを見る限りだとどちらもセダンですが、サイズ的には右側の車両の方がやや大きいでしょうか?
現在中国で販売されているセダンは「MAZDA3」「MAZDA6」ですが、2024~2025年頃はフルモデルチェンジの可能性も考えられます。
・現行MAZDA3・・・・2019年デビュー
・現行MAZDA6・・・・2012年デビュー
ここ最近マツダの話題はSUVが大半だったのでセダンの新型車が登場する可能性が出てきたのは朗報ですが、今回の2台は長安汽車との共同開発と公表されているのでセダンの需要が比較的高い中国市場専用モデルという可能性も考えられます。
一方で、どこまでの領域を共同開発を行うのかはまだ不明なので、SUVでは無い新型モデルがグローバルで登場する流れも期待したいところ・・・。
ちなみにマツダは昨年11月に公表した中期経営計画のアップデートにおいて「フェーズ2(2025~2027年)で中国市場にEV専用車を先行投入」と公表していましたが、こちらは"フェーズ2後半"と明記されていたので今回発表された2台とはまた別と思われます。
まだ詳細は不明なので当分の間いろいろ妄想が膨らむ事になりそうですね・・・(笑)
マツダが「中期経営計画のアップデートおよび2030年の経営方針」を正式発表、2ドアクーペのビジョンスタディモデルも初披露。 - つらつらとMAZDA
今回長安マツダから発表された主な内容は以上となりますが、一つ気になるのは以前から中国市場へ導入と報じられていた「CX-90」に関する発表が無かった事。
今のところ上海モーターショーの会場でもCX-90の実車はスクープされていないので、発表はもう少し先のタイミングでしょうか?
中国市場ではしばらくの間新型車が投入されなかった事で販売台数が減少していたマツダですが、CX-50を皮切りに巻き返すことを期待したいですね。
上海モーターショーが開幕するとまた新たな情報が出てくる可能性もあるので引き続き注目しておきたいと思います。