つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

今週新たに公開されたマツダが出願中の特許(2023.4.29:2ドアクーペ/スポーツカー用と思われるドア関連)

(画像 IP Force.jp)

今週新たに公開されたマツダが出願中の特許は20件。

その中から気になった内容を取り上げます。

 

 

知財ポータルサイト

https://ipforce.jp/

〇特許情報プラットフォーム

https://www.j-platpat.inpit.go.jp/

 

 

まず最初に紹介するのは「車両のドアハンドル制御装置」という題名の内容。

https://ipforce.jp/patent-jp-P_A1-2023-56698

(画像 IP Force.jp)

〇資料に記載されている特許の目的

本発明の目的は、生産コストを抑制しつつサイドドアの開閉操作性を改善可能な車両のドアハンドル制御装置等を提供することである。

こちらは昨年頃から複数出願されている「格納式ドアハンドル」に関する特許ですが、1枚目の説明図を見ると2ドアクーペやスポーツカーを意識しているのが有力。

マツダはすでに格納式ドアハンドルに関する特許を複数出願していますが、一部では4ドア車への採用に触れてる資料もあるので、次世代スポーツカーだけでなく"第8世代商品群"でも採用されるかもしれませんね・・・。

 

 

続いて紹介するのは「ドアミラー構造」という題名の内容。

1件目:https://ipforce.jp/patent-jp-P_A1-2023-58337

2件目:https://ipforce.jp/patent-jp-P_A1-2023-58338

3件目:https://ipforce.jp/patent-jp-P_A1-2023-58339

4件目:https://ipforce.jp/patent-jp-P_A1-2023-58340

5件目:https://ipforce.jp/patent-jp-P_A1-2023-58341

6件目:https://ipforce.jp/patent-jp-P_A1-2023-58342

(画像 IP Force.jp)

〇資料に記載されている特許の目的

(1件目)

本発明は、ミラー格納時の車両幅縮小と、車両走行時のミラー振動抑制と、車室内からの視認性の向上とをいずれも良好に実現することが可能なドアミラー構造を提供することを目的とする。

(2件目・3件目)

本発明は、車両走行時のミラーの振動の効果的な抑制と、車室内からの視認性の向上とを良好に両立することが可能な電動回動ユニットを備えたドアミラー構造を提供することを目的とする。

(4件目)

本発明は、ミラー格納時の車両幅縮小と、車両走行時のミラー振動抑制と、車室内からの視認性の向上とをいずれも良好に実現し、かつ、鏡面調整ユニットの簡略化が可能な電動回動ユニットを備えたドアミラー装置を提供することを目的とする。

(5件目・6件目)

本発明は、車両走行時のミラー振動抑制および車室内からの視認性の向上が可能で、かつ、ミラー格納時における車両幅縮小とともに見栄えの向上ならびに車外物体との接触回避を実現することが可能なドアミラー構造を提供することを目的とする。

こちらは「電動ユニットがミラー本体では無くドア側に装着されてるドアミラー」に関する特許。

これによって「車内からの視認性向上」「格納時の車両幅や走行時の振動を抑制」「見栄えの向上」の効果が挙げられています。

まず何より注目なのは説明図で描かれているドアが、これまでにも取り上げた格納式ドアハンドルを備えた2ドアクーペ用と思われる点。

説明文でも見栄えの向上は2ドアやオープンカーに効果ありと触れているので、このドアミラーは次世代スポーツカーを意識している可能性が高そうですね・・・。

(画像 IP Force.jp)

ちなみに、現在販売されているマツダ車のドアミラーは視認性等を考慮してすでに全車種ドア側にマウントされていますが、今回取り上げた特許のミラーはかなりスタイリッシュなので、スポーツカーだけでなく次世代のマツダ車全てに展開されると個人的に嬉しいですね・・・。

特にミラーを支えるアームが上下2本になってるのはかなり好みなので、次世代ロータリースポーツ or 次期ロードスターでの採用に期待(笑)

(画像 IP Force.jp)

 

今週は次世代クーペ・スポーツカーに関係がありそうな特許2種類を取り上げましたが、マツダはこれ以外にも「軽量化や洗車/ワックス掛けに配慮したスポーツカー用と思われるドア」に関する特許も出願しているので、水面下では着々と研究・開発が進めらているのかもしれません。

2023年に入ってから件数が少ない状況だったマツダの特許ですが、今後注目すべき内容が続々と出てくる事に期待したいです。