国内を中心にモータースポーツ活動が徐々に強化されているマツダですが、北米でもモータースポーツに関する新たなプログラムが発表されています。
現在マツダのモータースポーツ活動は昨年から国内で本格始動した"MAZDA SPIRIT RACING"が話題の中心になっていますが、北米マツダにもモータースポーツ部門の"Mazda Motorsports"が存在。
2021年にIMSAシリーズから撤退した後はMX-5 CUPを中心とするグラスルーツカテゴリー活動に注力していましたが、ここにきて新たなプログラムが発表されています。
今回Mazda Motorsportsから発表された新しいプログラムは「Heritage Collection」
〇北米のモータースポーツ専門メディア「RACER」の記事。
・今回発表された車両は4台(後ほど紹介)
・対象車両のメンテナンスを行うのはMX-5 CUP車両の開発・製作も行っている「Flis Performance」
・コレクション車両は今秋にデイトナとセブリングで開催されるヒストリック スポーツカー レーシングイベントでデビュー予定。
このブログでも度々紹介しましたが、北米マツダは本社地下のガレージに多くの車両を保管しており、IMSAやル・マン24時間に参戦したレース車両も数多く保有。
一部の車両はこれまでにもデモランを度々実施してきましたが、モータースポーツ活動の歴史をよりしっかりPRする事によってブランド価値を向上させる狙いもあるようです。
車両の修理・メンテナンスを行う「Flis Performance」は2020年からMX-5 CUP専用車両の開発・製造を担っている会社で、オーナーのTodd Flis氏とTroy Flis氏はデイトナ24時間優勝など30年以上のモータースポーツ経歴の持ち主でもあります。
RACERの記事によるとFlis Performanceではすでに4台のメンテナンスが開始されているとの事。
①767B-002(1989年ル・マン24時間)
②787-002(1990・1991年ル・マン24時間)
④RX-792P-001(1992年 IMSA)
この4台は比較的デモランを実施している機会が多いのでおそらく現在も実走可能だと思います。
Mazda Motorsports公式Facebookでは「767B-001」と「RX-7-001」がFlis Performanceのファクトリーでメンテナンスされてる動画が公開されていますが、この2台は今秋にデイトナとセブリングで開催されるヒストリック スポーツカー レーシングイベントでデビュー予定との事。
他の2台も含めて今後ヒストリックカー関連イベント等で展示やデモランを行う機会が増えるかもしれませんね。
ちなみに、北米マツダはこの4台以外にも1989年IMSAシリーズ参戦の「MX-6 IMSA」や1992年ル・マン24時間レースへ参戦していた「MX-R01(KAJIMAカラー)」など貴重なレース車両を多く保有していますが、今後プログラムの対象に含まれるのか気になるところ・・・。
(2017年に北米マツダ本社の地下ガレージを取材している動画)
日本ではMAZDA SPIRIT RACING立ち上げをきっかけにモータースポーツ活動が活発化していますが、マツダが最も重要視する北米における動向も注目ですね。