先日マツダが新しいブルー系のボディカラーを研究開発している事を取り上げましたが、さらに新たな画像が出てきました。
欧州ではラージ商品群3列シートSUV「CX-80」が正式発表されていますが、これに合わせてカラー&マテリアルや職人技を紹介するメディアイベント「Mazda Colour Event」を南フランスのプロヴァンス地方で開催。
このイベントではCX-30でマツダのボディカラーと関連性のある場所を巡るツアーやワークショップが実施されましたが、会場ではCX-80に設定される「ソウルレッドクリスタルメタリック / アーティザンレッドプレミアムメタリック」「Melting Copper Metallic」だけでなく現在研究開発している「新しいブルー系のボディカラー」のイメージサンプルも展示。
ここ最近マツダが発表するボディカラーはグレー系が中心だったのでかなり注目すべき展示でしたが、欧州マツダが新たな画像と公式プレスリリースも公開しています。
〇ドイツマツダ公式プレスリリース
〇スペインマツダ公式プレスリリース
欧州マツダの公式プレスリリースでは展示されているカラーサンプルのより詳しい画像が公開されていますが、前回も触れたようにこの色はマツダの故郷である中国地方と繋がり深いデニム素材や藍染からインスピレーションを得て研究開発しているとの事。
光が当たって無い状態だとディープクリスタルブルーマイカに近い深みのあるブルーですが、光が当たってる部分は藍色だけでなくターコイズブルーにも見えるでしょうか・・・?
プレスリリース資料には塗装方法に関する説明もあります。
To translate these Indigo shades into a unique vehicle colour, the designers painted several metal plate samples using Mazda’s three-layer paint system.
これらのインディゴの色合いをユニークな車の色にするために、デザイナーたちはマツダの3層塗装システムを使用していくつかの金属板サンプルを塗装しました。
First, they created the base layer, a deep blue with a metallic effect.
Next, they applied different translucent layers on the same base to create several nuances.
Finally, Alena and her colleagues had a range of painted metal plates to choose from. They selected a beautifully deep shade containing blue sparkle and a cloudy effect reminiscent of the natural shading on the dyed fabric.
まず、メタリック効果のある濃い青のベース層を作成しました。
次に同じベースにさまざまな半透明の層を適用してさまざまなニュアンスを作成しました。
最後に、アレナと彼女の同僚は、塗装された金属板のさまざまな選択肢から選択しました。彼らは、青い輝きと、染色された布の自然な陰影を彷彿とさせる曇り効果を含む、美しく深い色合いを選択しました。
プレスリリースによるとこのブルーは"3層塗装"と紹介されている事に加えて、公開されている塗装断面図はソウルレッドクリスタルメタリック等と同じ断面なので匠塗を前提として開発されてるようです。
プレスリリースの最後は「Eventually, we may see this blue tone on a new Mazda model in a few years from now.(数年後マツダの新型車にもこのブルーが採用されるかもしれない。)」という一文で締められているので、色味や量産化も含めてまだまだ検討段階かもしれませんが、カラーサンプルや塗装方法まで紹介しているのを見るとかなり本格的に検討が進んでいる可能性も高そうですね・・・。
以前から匠塗のブルーを期待する事は多かった印象なので出来る限り近い将来に実現する事を期待したいです。
・石川県公式HP(令和6年1月4日から受付開始)
・富山県公式HP(令和6年1月5日から受付開始)
※:新潟県は現時点で義援金受け付けを行っていないので、日本赤十字を通じた義援金やふるさと納税で貢献するのがいいかもしれません。