つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

2022年5月に出願公開されていた「横置きエンジン車用と思われるパラレル式ハイブリッドシステム」に関するマツダの特許が登録されました。

(画像 IP Force.jp)

あまり目立った動きが無い状況が続いているマツダの特許情報ですが、今週は中々興味深い内容が登録されています。

 

 

知財ポータルサイト

https://ipforce.jp/

〇特許情報プラットフォーム

https://www.j-platpat.inpit.go.jp/

 

 

今回取り上げるのは2022年5月に出願公開されていた「電池セルの制御装置および電池セルの制御方法」という題名の特許。

https://ipforce.jp/patent-jp-P_B1-7512835

(画像 IP Force.jp)

〇資料に記載されている特許の目的

複数の電池セルの電流制御を行う構成において、複数の電池セルすべての電流値および抵抗値を求めることなく、電池セルのハイレート劣化への移行を容易かつ確実に抑制することが可能な電池セルの制御装置を提供することを目的とする。

こちらはハイブリッド車のバッテリー制御に関する特許出願ですが、ハイブリッドシステムは”EV走行も可能なパラレル式"と書かれている事に加えて、1枚目の説明図を見る限りだとエンジンとトランスミッション”横置き(FFベース)”

現在販売されているマツダハイブリッド車でEV走行が可能なのは「CX-60 PHEV」と「MX-30 R-EV」ですが、「CX-60 PHEV」は縦置きFRベースで「MX-30 R-EV」も発電用ロータリーエンジンを採用したシリーズ式ハイブリッドなので、今回の特許は既存のマツダ車に無いハイブリッドシステムなのが大きな特徴です。

パラレル式だけでもメーカーによって様々な種類がありますが、今回の特許はモーターがエンジンとトランスミッションの間ではなく車軸上に配置されているのが特徴的なのでしょうか・・・?

 

この特許と最も関係がありそうなのはマツダが2022年11月に開発公表していた「自社製のハイブリッドシステム」で、開発公表された翌月には日刊自動車新聞から「EV走行も可能なストロングハイブリッドで2025年頃に投入」という報道も出ていました。

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(画像 MAZDA)

その後は特に目立った続報も無かったのですが、マツダが今年5月の2024年3月期 通期決算発表で「次期CX-5マツダ製のハイブリッド搭載」という計画を公表。

登場時期までは公表されていませんが、次期CX-5に関しては他にも「BEVモデルを追加して2025年春頃から量産開始?」や「欧州では2025年中盤に発売?」という報道・噂も出ているので、今回の特許が関係している可能性も十分考えられます。

あと、マツダはドイツ・インフィニオン社と構造が簡素で高い出力を出せるハイブリッド用モーター制御技術(インバーター)を共同開発した事も先月報道されたので、この技術も関係してくるのか気になるところ・・・。

 

 

いつも通りあくまで特許ではありますが、すでに自社製のハイブリッドを開発する事は公表されているので何らかの形で特許の内容が量産車へ反映される可能性は比較的高そうに思います。

マツダは他にも駆動用ロータリーエンジンやドグクラッチを組み合わせたハイブリッドに関する特許も出願しているので、今後も引き続き特許情報に注目ですね。

 

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