つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

2020年に取り上げたマツダの特許・商標・意匠情報で特に印象に残った内容。

2020年もマツダの特許・商標・意匠情報を出来る限り取り上げてきました。

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(画像 ipforce.jp)

その中で特に印象に残った内容を振り返ってみます。

 

〇1月

2020年に入っていきなり「縦置きFR用の4気筒ディーゼルエンジン」「FR車用のGベクタリングコントロールに関する特許出願が公開。

さらにロードスター用とは構造が異なる縦置きFR用のMT」「駆動用ロータリーエンジンのリセス形状」に関する特許出願も公開されました。

マツダ創立100周年である1月30日には記念日を祝うかのように(?)「直6エンジンの吸気構造」に関する特許出願が公開され、かなり中身の濃い月となりました。

 

〇2月

2月に入ってもインホイールモーターを備えたFRベースのハイブリッド車VISION COUPEを意識したヘッドライト周り」に関する特許出願が公開。

 

〇3月

3月はまず最初に5件の新しい商標出願が公開。

この中で「WHITE COMFORT」はMAZDA2(画像左)、「URBAN DRESSER」CX-3(画像右)それぞれの特別仕様車の名称に採用されました。

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(画像 MAZDA)

残るMazda Intelligent Drive Select」「ミードライブ」「ミードラ」は現時点で採用例がありませんが今後どうなるのか注目ですね。

 

特許出願でも「フリースタイルドアとオープンデッキを備えた車両」「圧縮自着火(HCCI)の2ストロークエンジン」という濃い内容が公開された月でした。

今振り返ると「フリースタイルドアとオープンデッキを備えた車両」に関する内容は2020年で最もインパクトがあった気がします。

 

〇4月

4月ではこれまでに出てきていたインホイールモーター搭載のFR車に関する特許の発展形としてロータリーエンジンを搭載した特許出願が公開。

あとマツダとはあまり縁が無い印象の「仮想通貨システム」に関する内容が出てきたのも驚きました。

 

〇5月

特許出願では「スパークプラグを2つ備えた圧縮自着火(HCCI)エンジン」に関する内容が公開。

意匠登録ではMAZDA2とMX-30に関する内容が公開されました。

 

〇6月

特許出願では”駆動用”ロータリーエンジンの月」と言っていいかと思います。

2件の駆動用ロータリーエンジンに関数内容が公開されました。

 

〇7月

6月とは正反対に”発電用”ロータリーエンジンの月」という感じでした。

2件のロータリーレンジエクステンダーに関する内容が公開。

リア搭載とフロント搭載の両方が出てきましたが、2022年前半に登場予定の量産モデルではフロント搭載が有力です。

 

〇8月

特許出願では「FF車用7速ATと思われる内容」が公開。

意匠登録ではCX-4のエクステリアに関する内容が公開されました。

 

〇9月

「樹脂製パノラマルーフに関する特許出願」が公開されたのが印象的でした。

SUV系車種には特に欲しくなる装備なので今後採用されるのか気になるところ・・・。

 

〇10月

ラージ群向けと思われる「FR車の車体構造」に関する特許出願が公開されましたが、スピーカー位置がMAZDA3等と同じカウルサイドになってるのがポイント。

さらに、直6ディーゼルエンジンを車体へ搭載した状態の特許出願が公開されたのも印象に残っています。

また、商標関連ではこのタイミングで「SOUL RED」を出願したのも気になるポイントでした。

 

〇11月

EV車両用の基盤技術を開発するために設立された会社「EV C.A. Spirit」に参画したメーカーが共同で出願した特許が初公開されたのがまず印象に残っています。

そして、直6のSKYACTIV-Xと思われる内容も公開。

商標関連では「MAZDA SPIRIT」というフレーズが新たに出願公開されました。

 

〇12月

直6ディーゼルエンジンを実際に車体に載せた状態の説明図が含まれた特許出願が公開。

フル液晶メーターに関する特許出願も公開、予想以上にアクセスが多かった印象です。

2020年で特に印象に残った内容を振り返りました。

 

2020年、マツダの特許・出願件数はこちら。

・登録された特許:190件(2019年は803件)

・公開された出願中の特許:785件(2019年は1080件)

昨年と比べると件数が少ない1年となりました。

特に登録された特許の件数は資料が公開されている2012年以降で最も少ないという結果に・・・。

件数はある程度上下があるので来年また増える可能性も考えられます。

 

今年も振り返るとやはり直6エンジンやFRシャシー等ラージ群と関係が深そうな内容を中心に取り上げてきた印象ですね。

2021年は量産モデル第一弾が披露される可能性も高いのでどれだけ特許の内容が反映されるのか気になるところ・・・。

それ以外では「フリースタイルドアとオープンデッキを備えた車両」の内容が印象的でしたが、来年デビュー予定の北米向け新型SUVに反映されたら面白いと思ったりしてます(笑)

先日目撃されたテスト車を見る限りドアは普通に見えますが・・・。

あと、毎年言ってる気がしますがそろそろロータリーエンジンを搭載した実車も早く見たいところ・・・。

 

これまで取り上げた特許・商標・意匠情報がどのように反映されるのか楽しみにしつつ、2021年も新たに公開される内容を出来る限り取り上げていきたいと思います。