9月26日から発売開始と伝えられていた中国市場専用モデル「CX-30 EV」ですが、情報通り本日から発売が開始されました。
複数の現地メディアで「9月26日から発売開始」と報道されていた内容を取り上げたブログ。
報道された通り、発売開始に合わせて長安マツダが公式HPでCX-30 EVの車種専用ページを公開しました。
MAZDA CX-30 EV官网 - 马自达CX-30 EV价格_参数_怎么样|长安马自达
まずはグレード構成と価格から紹介。
・纯电驭享版(ベースモデル):159,800元(日本円換算で約274万円)
・纯电劲享版(中間グレード):180,800元(日本円換算で約309万円)
・纯电尊享版(上級グレード):201,800元(日本円換算で約345万円)
※ただし、現地メディアの記事を見る限りだとこれらは中国政府によるEV・PHV購入補助金を反映した上での価格のようです。
中国で販売されているエンジン搭載仕様のCX-30は約「129,900~199,900元」となっているので購入補助金によってほぼ価格差が埋まるようです。
続いては改めてエクステリアからチェック。
これまでにも取り上げている通り、既存のCX-30にEVモデル専用のアンダースポイラーやフェンダーモールが装着されます。
サイドスポイラーは万が一の側面衝突時にフロア下のバッテリー損傷を防ぐ役割もあるのでかなり頑丈そうな形ですね。
ボディカラーはエンジン搭載仕様のCX-30と同じ5色展開。
〇ソウルレッドクリスタルメタリック
〇ディープクリスタルブルーマイカ
〇マシーングレープレミアムメタリック
〇ポリメタルグレーメタリック
〇クリスタルホワイトパールマイカ
続いてはインテリア。
基本的な内装はエンジン搭載仕様と同じですが、メーターパネルとシフトノブはMX-30と同じものが採用されています。
このあたりは"マツダのEV"という証と言えそうですね。
グレード別の内装仕様はこちら。
〇纯电驭享版(ベースモデル)
・ダッシュボードやドアトリムはブラック
・シートはファブリック(ブラック)
〇纯电劲享版(中間グレード)
・ダッシューボードやドアトリムは青とブラックの2トーン
・シートはレザー(ブラック)
・内装各部のメッキ加飾追加
〇纯电尊享版(上級グレード)
・ダッシュボードやドアトリムはブラウンとブラックの2トーン
・シートはレザー(ブラック)
・オプションで「青とブラックのダッシュボード・ドアトリム、ホワイトレザーシート内装」を選択可能(画像右)
続いてパワートレイン。
最大出力:160Kw
最大トルク:300N・m
航続距離:450km
スペックは事前に出ていた情報通りでした。
今回はシャシーとバッテリーの資料画像が公開されたのでMX-30と比較。
マツダ独自開発のMX-30 EVモデルに対して、CX-30 EVはEVユニットが合弁先の長安汽車製と報じられてるのでシャシー以外は異なります。
充電口の位置もMX-30 EVが前方向かって"右側"なのに対して、CX-30 EVは"左側"なのも特徴ですね。
これ以外で気になったポイントを紹介。
①事前情報で画像が出ていた17インチホイール仕様は現時点で設定無しの模様。
中国で発売予定のCX-30 EVモデルのスペックや装備に関する情報。 - つらつらとMAZDA
一足先に中国の行政機関へ申請された資料と画像では17インチホイール仕様(上の画像)が存在していましたが、今回長安マツダが発表したスペック表を見る限りだと19インチホイールのみとなっています。
ただ、同時に公開された取扱説明書には17インチも記載されているのでオプションで選べる可能性があるかもしれません。
②車両接近通報装置の位置が違う
MX-30 EVモデルの車両接近通報装置が前方向かって左側にあるのに対して、CX-30 EVモデルはフロントグリル奥に配置されているようです。
現時点で公開されている主な内容は以上となります。
EVの需要が高い中国でもついにCX-30 EVが発売されましたが、長安マツダは早速「CX-30 EV "绿色海岸行"」という特設ページで2000kmに及ぶ試乗インプレッション動画・記事を紹介して積極的な販売PRを開始。
一汽マツダとの実質統合を経て一新した長安マツダのスタートを切るモデルとも言えるのでどれだけ反響があるのか注目したいところです。