先日正式発表されたCX-3 2021年商品改良モデル。
特に大きな注目を集めている特別仕様車"Super Edgy"の特別塗装「ブラックキャビン」に関して個人的に興味が湧いているポイントついて触れたいと思います。
CX-3 2021年商品改良モデルについてまとめたブログ記事。
プラチナクォーツメタリック追加やマツダコネクト用ディスプレイが8インチにサイズUPされた事も注目ですが、今回取り上げるのは新しい特別仕様車「Super Edgy」の特別塗装"ブラックキャビン"について。
一見すると一般的な2トーンカラーに見えますが"ブラックキャビン"の場合はさらにドアを開けないと見えないキャビン部分も黒く塗装されているのが大きな特徴。
ドアを開けた時に黒の額縁で切り取ったようなスッキリとした印象を与えると共にインテリアをより際立たせてくれる効果を狙ってこのような塗装が行われたようですが、個人的に興味があるのは「どのような方法で塗り分けたのか?」という事。
基本的に生産工場におけるボディ塗装はドアパネルやボンネットが装着された状態で行われるのでこのタイミングでキャビン部分だけキレイに塗り分ける事はまず不可能。
ブラックキャビンを実現するにはドアパネルを外した状態で塗装作業を行う必要がありそうですが、一足先に塗り分け作業を実施しているMX-30(3トーンカラー)の公式動画を見る限りだとこちらもドアを装着した状態で"匠"の手によって作業が行われています。
加えて、MX-30が宇品第1工場製なのに対してCX-3は防府第1工場製という違いも・・・。
ちなみに塗装終了後にドアパネルが一旦外されるタイミングがありますが、これはダッシュボード等の内装部品取り付けやドアトリム装着を目的とした処置。
こちらの動画では「ボディ塗装 ⇒ 一旦外されたドアパネルに内装トリムを装着 ⇒ ドアパネルを再度ボディに装着」という大まかな流れが映っています。
これらの内容を見る限りだと、CX-3 Super Edgyのブラックキャビン実現には以下のような手間が掛かってる可能性が考えられます。
・防府第1工場内に塗り分け作業を行うためのスペースを新たに確保?
・塗り分けするタイミング次第では作業工程の順番や生産ラインを大幅に調整・変更する必要があるかも?
・2トーンカラーに加えてドア内側まで塗装するためにドアパネルを外す工程が増えてる可能性も?
・宇品工場に続いて防府工場でも塗り分け作業を行うために新たな"匠"を育成した可能性も?
あくまで素人の想像なので間違ってる部分もあると思いますが、少なくともかなりのコストと手間が掛かっている塗装である可能性は高い気がします。
ちなみにブラックキャビンはSuper Edgy専用カラーなので単体の追加料金が不明ですが、もう一つの特別仕様車"Urban Dresser"と比較検証すると・・・。
〇15S Super Edgy
(「360°ビューモニター」「CD/DVDプレイヤー+地デジチューナー」付き)
〇15S Urban Dresser
(「ブラックグロッシーパッケージ」「CD/DVDプレイヤー+地デジチューナー」「LEDフォグランプ」「ステアリングシフトスイッチ」付き)
ボディカラー以外は極力装備を合わせた上で「2,767,880-2,659,308=差額108,572円」となります。
さらにSuper EdgyはUrban Dresserでは選択不可の「アダプティブLEDヘッドライト」「自動防眩ルームミラー」「運転席パワーシート」が標準装備されているので、この事を加味するとブラックキャビン単体の追加料金は10万円以下なのが確実(5~6万円くらい?)
これらの点からブラックキャビンはかなりの手間が掛かっている可能性があるにも関わらずアフォーダブルに楽しめる特別塗装と言える気がします。
今回の内容はあくまで素人の想像でしかありませんが、もし機会があればどのような方法で塗り分けを行っているのか聞いてみたいところですね・・・。