正式発表されてから北米マツダの関係者を通じて少しづつ仕様や詳細が明らかになっている「CX-50」ですが、今回はカナダでメディア向けに公開されたプロトタイプ車をチェックしたいと思います。
(2021.11.21:展示車両にボンネットダンパーが採用されてる事を書き忘れていたので追記しました)
11月16に正式発表されたCX-50はまだ車両スペックなどの詳細は公開されていませんが、北米マツダの開発マネージャーDave Coleman氏が現地メディアの取材で大まかな車体サイズ等を証言されています。
そして今回はカナダで公開されたプロトタイプ車を複数の現地メディアが写真と共に取り上げているのでポイント別にチェックしていきます。
〇取り上げる記事一覧
「Guideautoweb」
「Wheels.ca」
「driving.ca」
〇プロトタイプ車のエクステリア
この車両のボディカラーは「ジルコンサンドメタリック」
基本的には公式画像と同じ仕様ですが、ヘッドライト周りのガーニッシュが装着されていない状態です。
こちらは純正アクセサリーとなる可能性も一部で浮上しています。
〇装着タイヤ
取り上げた記事によると、こちらのプロトタイプ車両に装着されてるのはファルケンのオールテレーンタイヤ「WildPeak A/T」でサイズは"18インチ"との事。
CX-50に関してはこれより大径サイズと思われるアルミホイールを装着した画像も公開されていますが、ここ最近のマツダ車の設定パターンから推測するとこれは20インチの可能性もありそうですね。
〇エンジンルーム
展示車両は「SKYACTIV-G 2.5ターボ」搭載車。
同じスモール群ベースの「MAZDA3」「CX-30」でも北米向けにこのエンジンが導入されているのでより大きなCX-50には余裕を持って搭載できる感じですね。
やはり日本向けのCX-5で設定が無くなったのは惜しい・・・・。
CX-50はこのエンジンに加えて「SKYACTIV-G 2.5(NA)」「トヨタのハイブリッドシステムを採用したエンジン」が導入される予定です。
〇ボンネットダンパーが採用されてる模様(2021.11.21追記)
エンジンルームでもう一つ注目なのは矢印で示した通り展示車両には「ボンネットダンパー」が採用されている事。
他のメーカーでは採用車種が増えてきている一方でマツダはまだ採用例が無いのでCX-50の量産モデルが画像通りの仕様で登場するならマツダ車初採用となります。
〇インテリア
北米マツダの公式画像に登場したCX-50の内装は「テラコッタカラー」でしたが、こちらはブラックカラー内装。
各記事によるとこの車両は"上級グレード同レベルの仕様"との事なので、CX-50の上級グレードはテラコッタとブラックのレザー内装を選べることになるかもしれませんね。
個人的に気になったのは「コマンダーコントロールとアームレストの間にあるスペース(矢印で示した部分)」
実は今月初めにMAZDA3やCX-30に似たセンターコンソールに関するマツダの特許出願が公開されたのですが、この特許出願は矢印で示した部分に「ワイヤレス充電器」を備える事に加えてアームレストは「観音開き仕様」を想定した内容になっていました。
今週新たに公開されたマツダが出願中の特許(2021.11.1) - つらつらとMAZDA
この特許出願を取り上げた時にも「MAZDA3等と同じスモール群で登場するCX-50のセンターコンソールに関係するのでは?」と予想していましたが、改めて画像を比較すると形状がほぼ一致します。
さらにアームレストも観音開き仕様になってるように見えます・・・。
ちなみに、MAZDA3とCX-30のセンターコンソールは矢印部分が物を置く形状になっていない事に加えて、アームレストもスライドオープン式です。
今回取り上げた記事ではワイヤレス充電やアームレストに関して触れられていないのでまだ断定は出来ませんが、これらの内容がほぼ一致する点からCX-50のセンターコンソールは特許出願と同じ仕様になってる可能性が高いと思われます。
〇センターコンソール後部
こちらは予想通り「エアコンルーバー」「リア用シートヒーターボタン(3段階調節)」「USB」の3点が装備されています。
あと、アームレストのパーティングラインを見るとやはり観音開きが出来そうな感じですね・・・。
〇マツダコネクト用ディスプレイ
正式発表された時からかなりサイズが大きいと話題になっていたマツダコネクト用ディスプレイですが、こちらはどのメディアも共通して「10.25インチ」と報じているのでほぼ間違いないと思われます。
このサイズはすでに「CX-9・CX-8・CX-5」で採用されていますが、第7世代モデルでは初採用。
第7世代モデルのディスプレイは画面横にドライバーモニタリング用カメラを取り付けるスペースがあるので、ディスプレイ本体を含めたサイズはCX-9・CX-8・CX-5用よりさらにワイドになってると思われます。
〇エアコン操作パネル
以前公開したブログでもシートベンチレーションが装着されてる可能性が高いと推測していましたが、今回より分かりやすい画像でベンチレーションボタンがある事を確認。
10.25インチディスプレイに続いてこちらも第7世代モデル初採用となります。
〇ラゲッジルーム
前回のブログでCX-50は「全高以外は全てCX-5より一回り大きいサイズ」という情報を取り上げましたが、情報通り奥行きがあってラゲッジ容量も多そうです。
ただ、CX-50のラゲッジ画像で気になったのは「6:4分割可倒式リアシート」になっている点。
CX-50は「アウトドア等における使い勝手を考慮したSUV」と発表前から予告されていたので、多人数乗車や長尺モノを載せる機会が多いアウトドアを考慮してCX-5と同じ「4:2:4分割可倒式リアシート」にすると予測していたのですが、画像を見る限りだとここは他のスモール群モデルと同じ「6:4」
あと、画像を見る限りだとトランクボードも防水仕様では無さそうですが、これは裏面が防水仕様になってる可能性もあります。
今回取り上げたカナダメディアの記事で気になったポイントは以上となります。
まだ正式な仕様やスペックが発表されて無い段階ですが、各メディアの記事を通じてCX-50の中身が徐々に分かってきた印象ですね。
特に「10.25インチディスプレイ」「新たな位置に取り付けられてると思われるワイヤレス充電」「シートベンチレーション」あたりは既存のMAZDA3・CX-30等にも横展開されるのか気になる方がおおいかもしれません。
日本では発売予定の無いモデルですが、引き続きCX-50の情報に注目していきたいと思います。