以前から北米に続いて中国にも導入される報道が出ていたマツダの新型SUV「CX-50」ですが、事前情報通り本日12月15日に中国で正式発表されました。
今年春から米国とカナダで発売開始された「CX-50」ですが、ほぼ同じタイミングで中国にも導入される噂が浮上。
さらに今月に入ってからは現地で「12月15日に正式発表される」という情報も。
中国の現地法人である長安マツダも昨日から今日にかけて公式SNSを通じてCX-50発表を予告していました。
本日正式発表されるCX-50中国仕様ですが、どうやら現地時間の15時(日本時間だと16時頃?)に発表されるようです。 pic.twitter.com/nh7r27RubY
— taku2 (@taku2_4885) 2022年12月15日
情報通り本日公式SNSを通じて正式発表されたので確認できる限りで内容を紹介したいと思います。
現地の自動車メディアも早速CX-50発表を報じています。
〇「autohome.cn」
〇「k.cina.com」
まずは公式画像と発表イベントにおける実車画像から・・・・。
基本的には北米仕様と同じに見えますが、アルミホイールは北米仕様に無いデザインのものが装着されています。
現地メディアの記事によるとCX-50には中国市場初のボディカラー「ジルコンサンドメタリック」と「谧境蓝(落ち着いた青)」が設定されるようですが、落ち着いた青というのは北米仕様にも設定されている「インゴットブルーマイカ」の事だと思われます。
〇車両サイズ
中身は同じだと思いますが、北米仕様と比べると全長が少し長くなって車高は少し低めになっています。
よく見ると中国仕様のリアバンパーは北米仕様より大型化されているので、ここが全長の違いになっているようですね。
〇インテリア
北米仕様と同様にパノラマサンルーフが設定されるようですが、気になるのは左側の資料で「中国向けに新開発したプラットフォームによって後席スペースは55㎜拡大、センタートンネルを低くして足元をさらに広く」と紹介されている事。
先に紹介した車体サイズ一覧でもホイールベースは北米仕様と一緒なので、フロアの構造が一部異なるのかもしれませんね・・・。
〇パワートレイン
北米仕様のパワートレインは「SKYACTIV-G 2.5(NA)」「SKYACTIV-G 2.5ターボ」の2種類でしたが、中国仕様はギア比を専用チューニングした「SKYACTIV-G 2.0」と「気筒休止システム付きのSKYACTIV-G 2.5(NA)」の2種類を設定。
CX-50にSKYACTIV-G 2.0が搭載されるのは世界初となります。
どちらも6速ATと組み合わされますが、AWD/FFの設定範囲はまだ不明です。
ただ、現地メディアの記事によると将来的にハイブリッド仕様も追加予定との事。
マツダは2020年11月に発表したトヨタとの協業拡大で「中国市場でトヨタ製のハイブリッドシステム(THS)を採用したモデルを販売予定」と公表していますが、CX-50北米仕様もTHSを採用したモデルが投入予定となっているので、中国仕様も同じ仕様になる可能性が高そうです。
マツダが2021年3月期・第2四半期決算を発表、直6エンジンやトヨタとの協業に関する新情報も。 - つらつらとMAZDA
気になる発売時期は2023年前半を予定しているようですが、長安マツダはCX-50の量産試作モデル第一号のラインオフ写真も公開したので、年明けすぐにグレードや価格発表などの動きがあるかもしれません。
中国市場では久しぶりとなるマツダの新型車となる「CX-50」ですが、複数のメディアによると長安マツダは2023年にラージ商品群SUV「CX-90」も導入予定である事を正式に公表した模様・・・。
CX-90の中国導入に関しては9月の時点で噂が出ていましたが、これでより可能性が高くなった感じですね。
コロナ禍やそれに伴うロックダウンの影響もあってしばらく販売不振になっていた長安マツダですが、今後は中型~大型のSUVを包括的に展開していく方針を示したので今後の巻き返しに期待です。