今月上旬にCX-60のリアサスペンションはAWDモデルと2WD(FR)モデルで一部仕様が異なるという噂が出ているのを取り上げましたが、これに関する続報が出てきました。
国内向けのCX-60に関しては販売開始が遅れていた「XD」「25S」系グレードの工場出荷・納車がようやく始まっていますが、この2つのグレードに用意されている2WD(FR)モデルのリアサスペンションに関して気になる噂が今月上旬に浮上・・・。
CX-60のXD(2WD)モデルを購入された自動車ライターの工藤貴宏さんが「2WDモデルのリアサスペンションはAWDと一部仕様が異なる」という噂を記事にされていましたが、これに関する続報が出てきたので紹介したいと思います。
今回取り上げるのは自動車ジャーナリストである小沢コージさんのYouTubeチャンネル。
CX-60 XD(2WD)モデルを公道試乗した模様が投稿されていますが、3:12頃からリアサスペンションの変更点について紹介されています。
小沢コージさんによるとXD(2WD)モデルのリアサスペンションはスタビライザー無しでピロボールも一か所だけゴムブッシュになっているようです。
先日取り上げた噂通りAWDモデルと2WDモデルで仕様が一部異なっている事になりますが、仕様が違う理由としてはXD-HYBRID・PHEVより車両重量が軽くなっているのが理由との事。
☆車両重量の比較(数値は全てパノラマサンルーフ無し)
・PHEV Exclusive Sports・・・・・・2,040㎏
・XD-HYBRID Exclusive Sports・・・1,910㎏
・XD L Package(AWD)・・・・・1,860㎏
・XD L Package(2WD)・・・・・1,810㎏
CX-60のリアサスペンションはフルマルチリンク式ですが、マツダ技報によるとリンクアームのタイヤ側ジョイント部分にピロボールを採用。
具体的な箇所は不明ですが、2WDモデルではこの中の一つだけゴムブッシュに変更されているようです。
(※:ピロボールはボールジョイントの一種)
これに加えて2WDモデルではスタビライザーも未装着のようですが、これはNDロードスターの「S」「990S」「AT車」でも実施。
(NDロードスターのスタビライザーについてマツダの梅津さんが詳しく解説している記事)
さらにCX-60はロードスターに続いて「KPC(KINEMATIC POSTURE CONTROL)」が採用されているので、CX-60の2WDモデルはロードスターとかなり近い構成という事になります。
(CX-60は全グレードLSD未装着)
試乗した小沢コージさんもXD 2WDモデルの走りや乗り心地がかなり好印象だったようですが、個人的に乗り心地に関してはピロボールではなくスタビライザーが未装着になってる事の効果が大きい気もしますね・・・。
あと、マツダ車の場合は「軽量なグレードほど実は走りが楽しい」というパターンが結構多いので(笑)
今回の情報はあくまでXD 2WDモデルに関する内容ですが、同じく2WDモデルが選べる25S系グレードも同じ構成になっているかもしれません。
すでにXD・25S系の試乗車が配備された販売店も出てきたので、機会があれば一度試乗してみたいですね・・・。