つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

ロードスター開発主査が次期型で車両重量1t以下を実現できる可能性などについてコメント。

ジャパンモビリティショー2023でICONIC SPが公開された事から次期型に関する様々な憶測が飛び始めている「ロードスター」ですが、次期型の車両重量や登場時期に関する話題が出てきています。

 

 

今回取り上げるのはオーストラリアの自動車メディア「Carsguide」が掲載した記事。

現在開催されているジャパンモビリティショー2023の会場でロードスター開発主査の斎藤茂樹さんへ次期型に関してインタビューした内容が掲載されています。

Q1:次期型(NE)のホイールナット本数はどうなる?

It really depends on the weight of the vehicle, in the case of the NC, the stud pattern is five and its over one tonne – about 1100kg," Saito said.

"Then this [the ND] is one tonne, so four [stud pattern].

"It is whether [the NE] will be heavier than one tonne – so if it's heavier, it's going to be five, less, it's going to be four.

"We are aiming to keep it light, so it's going to be four [stud pattern].

それは車両重量によって異なりますが、NCは5穴で重量は約1,100kgだった。

NDは1トンなので4本です。

NEが1トンよりも重いかどうかだ――つまり、1t以上なら5穴、それ以下なら4穴になるだろう。

私たちは軽さを目指しているので4穴になります。

 

Q2:次期型(NE)で車両重量1トン以下を実現するための鍵は?

We can release a Roadster (MX-5) that is less than one tonne because EV battery [technology] is evolving every day, right? So, we are thinking that batteries will become lighter and smaller.

That's why we're thinking we can make the car lighter than one tonne.

We're not really sure, but if we look at the trend of battery size and weight, maybe in like less than five years it's going to be a very small and very light battery would be available to use," he said.

EVのバッテリー技術が日々進化しているので、バッテリーはより軽く・小さくなると考えている。

なので次期ロードスターでも車両重量を1トン以下にする事も可能と考えています。

実際は分かりませんが、これまでのバッテリーサイズと重量の傾向から考えるとおそらく約5年以内に非常に小型で軽量なバッテリーが使用できるようになるでしょう。

斎藤主査はこれまで次期型が電動化されるのはほぼ確実である一方でライトウェイトを実現するためにバッテリーの進化を待つ考えをメディアやオーナーミーティングで明言されていましたが、おおよそ5年以内にロードスターへ使えそうなサイズ・重量のバッテリーが出てくると想定されてるようです。

先日正式発表された現行型の大幅商品改良モデルは、基本的に装備を追加する内容で車両重量も全グレード1トン以上になる可能性が高い事から「今後1トン以下のモデルが出る可能性は低くなるのでは?」という不安もあったのですが、次期型でも車両重量1トン以下を目指す方針が明言されたのは個人的に嬉しいところ・・・。

 

ただ、その一方でマツダパワートレイン開発責任者の松江さんは次期型もライトウェイトスポーツの方針に変わりは無いものの、マツダが全モデル電動化を掲げている2030年までにバッテリーが大幅に進化する可能性は低いとコメントされていました。

ライトウェイトを維持しつつ電動化する方針は同じですが、電動化の方法(BEV・HV etc・・・)はまだまだバッテリーの進化状況を見極めつつ検討段階なのが有力でしょうか?

5年以内に軽量コンパクトなバッテリーが生まれたとしても、それを実際に量産車へ搭載するには開発期間も必要になるはずなので・・・・。

斎藤主査は現行型をまだまだ改良していく方針を示している事も考えると次期型が登場するのは早くとも2030年ギリギリかもしれませんね。

 

 

まだ大幅商品改良モデルも発売開始されてないので次期型の話をするのは気が早いかと思いますが、ジャパンモビリティショーで発表されたICONIC SPが次世代ロータリースポーツだけでなく次期ロードスターの方向性も示唆している可能性があるので今後の情報にも注目です。