つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

オーストラリアマツダは2025年も「MAZDA6」の販売を継続する方針、ラージ群ベースの次期型が出る可能性に関するコメントも。

(画像 オーストラリアマツダ)

販売する国が徐々に減ってきている「MAZDA6」ですが、オーストラリアで関連する話題が複数出てきています。

 

 

現行MAZDA6に関しては2021年の北米を皮切りに欧州や中国での販売が終了してきましたが、今年に入って日本での販売も終了。

(日本・欧州はまだ僅かに新車在庫残ってる可能性もあり)

次期型/後継モデルに関する具体的な話も中々出てこない状況でしたが、オーストラリアで"MAZDA6の今後"に関する話題が複数出てきています。

 

 

まず最初に取り上げるのはオーストラリアの自動車メディア「DRIVE」の記事。

Mazda Australia marketing boss Alastair Doak told Drive the sedan and wagon range "will be in showrooms next year, absolutely."

マツダオーストラリアのマーケティングディレクターAlastair Doak氏は、Drive誌の質問に対して(MAZDA6の)セダンとワゴンは「来年は間違いなくショールームに並ぶ」と語った。

But when asked if it will be on sale in 2026, he said: "Who knows. It'll be there as long as it's made by Japan, which is where it's built, and if it's available to us we'll continue to take it."

しかし、2026年も発売されるかどうか尋ねられると同氏は「誰にも分からない。生産地である日本で製造される限りはショールームに並ぶだろうし、入手可能であれば引き続き購入するつもりだ」と答えた。

Australia is one of the few markets that still sells the Mazda 6, which is also produced in Vietnam for local sale to avoid high import tariffs.

オーストラリアはMAZDA6を今でも販売している数少ない市場の一つで、高い輸入関税を回避するためにベトナムでも現地販売用に生産(ノックダウン生産)されている。

オーストラリアは現在もMAZDA6の販売が行われている市場の一つですが、オーストラリアマツダマーケティングディレクターAlastair Doak氏によると2025年も販売されるのが確定している模様。

再来年の2026年はまだ未定であるものの、日本で生産されている限り販売を続ける方針に変わりは無いようです。

今年日本での販売終了が発表された時に生産もASEANの工場へ移管(CX-3CX-8のように)する報道があった気もしますが、今回の報道を見る限りだと来年も引き続き防府工場で生産されそうですね・・・。

2024年3月31日現在の生産情報、MAZDA6は防府第2工場とベトナム工場で生産 (画像 MAZDA)

 

 

さらにDRIVE誌は次期型/後継モデルに関して取材している記事も掲載。

MAZDA6に関しては以前からラージ群アーキテクチャー(直6エンジン+FR)を採用した次期型/後継モデルを期待する声が世界中で多く出ていたものの、マツダは"CX-80でラージ商品群4車種が出揃った"と表現。

これによって次期型/後継モデルの存在は不透明になっていましたが、CX-60とCX-80の開発主査である柴田浩平さんが今後に関してコメントしています。

Mazda Japan executive in charge of the rear-drive 'Large' architecture says such a car is still on his wish list, and is rallying customers to help build the business case.

マツダのラージ商品群担当者は現在もこのような車(直6+FRの次期MAZDA6)を希望リストに含んでおり、ビジネスケースを構築するために顧客の声を集めているという。

"In addition [to CX-60, CX-70, CX-80 and CX-90], if there are any possibilities then, of course, we would like to consider that as well," Kohei Shibata, Mazda program manager of the CX-60, CX-80 and broader Large Product Group, told Drive through a translator.

「CX-60/CX-70/CX-80/CX-90に加えて何か可能性があるのであればもちろんそれも検討したい」と、CX-60/CX-80を含むラージ商品群のプログラムマネージャー柴田浩平氏は通訳を介してDriveに語った。

"Personally, a FR [front-engined, rear-wheel drive] sedan would be a good dream for everyone."

"Journalists always tell me that you should make a sedan, but the marketplace is so small. So if ... the people start to buy that kind of vehicle, then that will let us make that vehicle."

「個人的には、FR(フロントエンジン、後輪駆動)セダンは誰にとっても夢のような車です。」

「ジャーナリストはいつもセダンを作るべきだと言いますが、市場が小さすぎます。ですから、もし人々がセダンタイプの車を買い始めれば私たちも作ることができるでしょう。」

柴田さんによると現在も直6+FRセダン実現の可能性を検討して市場からの声などをチェックしているものの、現状ではセダン市場の規模から実現のハードルは高い模様・・・。

確かにここ数年でセダン系モデルの需要は縮小傾向にありますが、マツダの場合は2017年にVISION COUPEが発表された事で次期MAZDA6登場を待っていたユーザーも多いと思うので"鶏が先か、卵が先か"みたいな問題かもしれませんね。

VISION COUPE発表前からマツダが直6+FRプラットフォームを検討してる報道も出てたので次期型待ちの人は想像以上に多かったかも・・・)

☆2015年10月に「マツダがC/DセグメントのFR化検討」と報道した日経XTECHの記事。

☆日経XTECHはVISION COUPE発表後すぐの2017年12月にも「直6ディーゼル+FRを次期CX-5アテンザに展開へ」と報道。

 

 

一方、中国で発売開始された「EZ-6」が現地では実質的なMAZD6後継モデルと言われていますが、オーストラリアへ導入される可能性について取材している記事も出てきています。

◎オーストラリアの電動車専門メディア「EV Central」の記事。

EZ-6に関しては欧州にも導入される報道が出た事からオーストラリアマツダのVinesh Bhindi社長へ導入の可能性について取材していますが、これに対する回答がこちら・・・・。

Despite earlier reports that it was also to be sold in Europe and even potentially in the right-hand drive UK market – making it a much simpler proposition for Australia – the local arm of Mazda says it’s just not available.

(EZ-6は)右ハンドル市場の英国を含めた欧州でも販売される可能性が出ている事からオーストラリアでも販売可能という報道があるにもかかわらず、オーストラリアマツダは入手不可能と回答した。

“We’re not even discussing it [EZ-6],” Mazda Australian managing director Vinesh Bhindi said. “The sedan market is not where consumers are.

「我々はそれ(EZ-6)について議論すらしていない」とオーストラリアマツダのVinesh Bhindi社長は語った。「セダン市場は消費者が集まる市場ではない。」

The statement the EZ-6 was headed for Europe as well as China, came in August from a press release distribution service called PR Newswire and was allegedly posted by Mazda.

But not so, says Bhindi. “It was not an official statement,” he insisted.

EZ-6 が中国だけでなく欧州にも投入されるという情報は、今年8月にPR Newswireというプレスリリース配信サービスから発表され、マツダが投稿したとされている。

しかし、Vinesh Bhindi社長はそれらを「公式発表ではない」と主張した。

英国を含む欧州導入の報道が出た事から同じ右ハンドル市場のオーストラリアにも導入できるのでは?という推測が出ていましたが、Vinesh Bhindi社長はこれを否定しており、導入に関する議論も行っていないとの事。

ラージ商品群SUVも4車種全て導入するくらいラインアップ拡充に積極的なオーストラリアマツダが議論さえ行っていないという事は、今後も導入される可能性はかなり低そうですね・・・。

さらに、Vinesh Bhindi社長は今年8月にPR Newswireが発表したEZ-6欧州導入に関するニュースリリースも公式では無いと回答。

ニュースリリースには欧州マツダの開発担当者も写ってる写真が掲載されていましたが、マツダ本社・長安マツダ・欧州マツダからニュースリリースが発表されてないのは確かに気になっていました。

☆PR Newswireのリリースを取り上げたブログ記事。

欧州ではEZ-6と思われるテスト車両もスクープされたので導入に向けて動きがあるのはほぼ確実だと思いますが、スペインマツダCEOによると欧州連合EU)が中国製電気自動車に最大45%の関税を課す決定をした事から計画に影響が出ているようなので、EZ-6導入が一旦延期されてる可能性があるかもしれません。

 

 

EZ-6欧州導入も含めてマツダのミドルセダンモデルの今後は中々先が読みにくい状況ですが、何よりここ最近のマツダSUVへ傾倒し過ぎてる印象がどうしてもあるので、そろそろSUV以外の選択肢も見たくなるのが正直なところ・・・。

先月末までマツダ本社ロビーでEZ-6が展示された時も大きな反響があったようなので、何か動きがある事を祈りたいですね。

 

令和6年能登半島地震災害・9月21日豪雨被害の義援金受付関連。

◎石川県公式HP

地震災害用リンク(令和6年12月27日まで受付)

令和6年(2024年)能登半島地震に係る災害義援金の受付について | 石川県

・豪雨被害用リンク(令和7年3月31日まで受付)

令和6年(2024年)能登豪雨に係る災害義援金の受付について | 石川県

富山県公式HP(令和6年12月27日まで受付予定)

富山県/「令和6年能登半島地震災害義援金(富山県被災者支援分)」の受付について

新潟県公式HP(令和6年12月27日まで受付予定)

令和6年能登半島地震で被災された方々(新潟県の被災者)への義援金の受付について - 新潟県ホームページ