今週のマツダの特許出願公開は12件。
その中から気になった内容を取り上げます。
まずは5件の「車両用照明装置」という内容。
特開2020-24789 | 知財ポータル「IP Force」
特開2020-24790 | 知財ポータル「IP Force」
特開2020-24791 | 知財ポータル「IP Force」
特開2020-24792 | 知財ポータル「IP Force」
特開2020-24793 | 知財ポータル「IP Force」
VISION COUPEに採用されていたヘッドライトに関する内容です。
関係する5件それぞれの特許出願の目的は・・・
・優れた機能面・意匠面と車両の軽量化および製造コストの低減の両立。
・ヘッドライトからの熱をハウジング外に高効率に放熱することで、光源部の寿命が短くなったり輝度低下するのを抑制する。
・水分や埃から光源部を保護しつつ、ハウジングの外方で光を射出することができ高い意匠性を実現する。
・発光部からの光を高い意匠性と視認性を両立して車両の前方へと射出させること。
・高い意匠性を有する車両の設計を行う上で設計に係る自由度を高めること。
VISION COUPEで採用されたヘッドライト周りのデザイン・ディティールを今後の量産車にも出来る限り取り入れるための内容だと思われます。
CX-30から導入された通称”KODOウインカー”に加えてマツダのコンセプトカーで採用されている「ヘッドライトハウジングの外に光源を設ける意匠」も量産化へ向けて本気で動いてるのかしれません。
東京MSでマツダの担当者から聞いた理想のウインカーの光り方。
— taku2 (@taku2_4885) 2018年12月29日
・VISION COUPEにように心臓の”鼓動”をイメージさせる光り方が理想。
・課題は市販車向けでこれを実現できるシステムがまだ無い(2017年当時)
・他車で採用例が多い流れるウインカーは我々の理想とは違う。 pic.twitter.com/hF08qbppEw
昨年9月にもVISION COUPEのヘッドライト周りに関する特許が登録されているので気になるところです。
マツダの特許「車両の前部構造」
— taku2 (@taku2_4885) 2019年9月24日
ランプユニットのハウジング内における上部空間、特に後部における上部空間にも走行風が導入されてランプ本体をより効率的に冷却することができる車両の前部構造。
VISION COUPEのフロント周りに関する内容も無事に特許取得しました。https://t.co/BTwYL6y65R pic.twitter.com/D4Tl7ChbkC
続いては「車両用動力装置」と「車両の排気構造」いう内容。
特開2020-23301 | 知財ポータル「IP Force」
特開2020-23302 | 知財ポータル「IP Force」
FF方式の発電用ロータリーエンジン搭載レンジエクステンダーに関する内容です。
特許出願の目的は両方の内容ともに・・・
フロアパネル下側のバッテリの配置スペース確保とバッテリの熱害防止とを両立可能な車両用動力装置を提供すること。
今回の内容は昨年秋にノルウェーで実施されたEV(MX-30)プロトタイプのメディア向け試乗会の会場に展示されていたカットモデルと同じです。
ノルウェーで披露されたマツダのEV試作車(その2)
— taku2 (@taku2_4885) 2019年9月3日
・フロント部分にモーターが搭載
・注目点
試作車のボンネット内はモーターユニット横がスッキリしているのに対して展示用モデルだと右側に発電用ロータリーらしき物が・・・。
以前公開されたレイアウト図から間違いないかと思います。
(続く) pic.twitter.com/0EzQQZYhr8
発電用ロータリーエンジンの排気口がフロントタイヤすぐ後方にあるのも同じ。
河口まなぶさんによるマツダEV試作車のレポートによると
— taku2 (@taku2_4885) 2019年9月3日
・EV用プラットフォームはMAZDA3・CX-30用より先に開発、それを元にMAZDA3・CX-30へ派生
・発電用ロータリーの排気口はフロントタイヤ後側方に
・シフトノブはEV用に新たな逆L字型シフトゲートを採用https://t.co/Wzs6W0WQh7 pic.twitter.com/b2fG43gbZy
異なるのはバッテリーの搭載方法。
MX-30のシステムと今回の特許出願資料の内容で比較すると・・・
MX-30ではフロア下ほぼ全面に薄く広くバッテリーを搭載。
対して今回の内容ではフロアトンネル部分に積み重ねる方式になっています。
リア側のフロアトンネルもかなり高くなっています。
このような搭載方法を検討している理由を想像すると・・・
・SUVより地上高を稼ぎにくいセダンやスポーツカー系車種のEVでこのような搭載方法を考えてる。
・通常のエンジン搭載車とのフロア共通領域を増やしてコスト削減。
このあたりが浮かびますが実際はどうなのか気になるところですね・・・🤔
今週の内容は以上になります♪
来週もどのような内容が出てくるのか楽しみにしたいと思います。