今月下旬から7月頃に欧州の一部地域で発売開始されるマツダのラージ商品群SUV「CX-60」ですが、今回は後から欧州へ導入される直6ディーゼルエンジン「e-SKYACTIV D 3.3」を中心とする新たな情報を紹介します。
CX-60欧州仕様は4月に生産が開始されており、現地にはすでに量産モデルも届き始めている状況。
欧州の中でも一足早くドイツと北欧でまもなく発売開始される予定ですが、今回は遅れて欧州にも導入される直6ディーゼルエンジン"e-SKYACTIV D 3.3"に関する情報があったので紹介したいと思います。
今回取り上げるのはスロバキアの自動車メディア「Pravda」が掲載したこちらの記事。
CX-60に搭載される直6エンジンに関して欧州マツダのチーフであるJoachim Kunz氏へ取材した内容が取り上げられていますが、後半部分にこのような記述がありました。
„Motor s väčším objemom udržuje nižšie teploty spaľovacieho procesu, čo je dobré tak na zníženie tepelných strát, ako aj na zníženie surových emisií NOx. To nám zase umožní mať jednoduchší systém dodatočnej úpravy spalín,“ vysvetlil zástupca Mazdy. Zároveň dodal, že na zníženie NOx síce použije Mazda systém selektívnej katalytickej redukcie (SCR), ale menší ako tie súčasné a bude mať nižšiu spotrebu močoviny.
Dieselovú Mazdu CX-60 plánuje Mazda ponúknuť na všetkých európskych trhoch s výnimkou Nórska, kde už teraz prevládajú elektromobily.
「大排気量エンジンは、燃焼温度を低く保つことができるため、熱損失の低減とNOx排出量の抑制の両方に有利です。これによって、よりシンプルな排気後処理システムを実現することができるのです」とマツダの担当者は説明する。また、マツダはNOxを減らすためにSCR(選択的触媒還元)システムを採用するが、現行よりも小型化し、尿素の消費量も少なくする予定だと付け加えた。
マツダは、既にEVが普及しているノルウェーを除く欧州の全市場で、ディーゼルの「Mazda CX-60」を発売する予定です。
欧州に導入される直6 e-SKYACTIV D 3.3に搭載される尿素SCRシステムは既存のSKYACTIV-D 2.2のモノより小型化して尿素の消費量も少なくなっているとの事。
これは排気量を上げる事で熱損失とNOx排出量を低減した事が大きく貢献しているようですね。
ちなみに日本仕様のSKYACTIV-Dは現在も尿素SCRシステム無しで、CX-60に搭載される直6ディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 3.3」「e-SKYACTIV D 3.3」もシステムを装着せずに規制をクリアする予定です。
さらに、今回の記事によるとノルウェーは欧州で唯一e-SKYACTIV D 3.3搭載モデルを販売しない予定との事。
市場規模やEV普及率を考えるとPHEVモデルのみという可能性も考えられますね。
日本でもプロトタイプ車の試乗インプレッションが解禁されていますが、直6エンジンのフィーリングを早く味わってみたいところです。