つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

リニューアルオープンしたマツダミュージアムの見学へ行ってきました。

5月23日にリニューアルオープンしたマツダミュージアムですが、先週末に見学してきたので写真などを交えて紹介したいと思います。

 

マツダミュージアム」は広島のマツダ本社敷地内にある施設で、5月23日にリニューアルオープン。

当初はこれまで通り開館日が平日のみと思われていたのですが、5月16日に予約受付が開始されるとリニューアルに合わせて土曜日も月に一回開館という案内が・・・。

仕事柄土曜日の方が予定を空けやすいので6月11日に予約を入れました。

 

午前の部に予約を入れたので当日は朝一の新幹線にのって広島へ・・・。

広島から普通列車に乗ってマツダ本社の最寄りである向洋駅に到着。

昔からマツダの最寄り駅として有名な駅ですが、現在工事中で高架になるようなのでお馴染みのこの駅舎が見れるのも残りわずかかもしれませんね。

向洋駅からは有名な(?)薬局の前と地下道を通って久しぶりのマツダ本社へ・・・。

前回来た時から本社ビルの看板が変わってますが、ニュースなどでもよく見る光景が目に入ってくるとやはりテンションが上がりますね(笑)

 

本社ロビーで受付を済ませて「入館証・パンフレット・案内用紙」を受け取ります(入館証の写真撮り忘れてしまいました・・・)

6月11日は"特別開館"となっており、見学時間が通常の開館日より長い事やガイドツアーの参加も自由に選べるという案内があったのもこの日に予約を入れた決め手です。

さらに、当日行ってみるとパワートレイン開発本部のスタッフさんによるイベントが特別に開催されるという嬉しいサプライズも。

 

受付を済ませるとシャトルバスが出発するタイミングだったので早速乗り込んでミュージアムへ・・・。

シャトルバスは本社の敷地内を走行してミュージアムがある宇品工場へ向かいますが、工場建物の奥を見ると「今話題の"あの車"」が・・・。

(画像 ドイツマツダ)

さらにミュージアム近くの建物では「欧州で発表された"あの色のMX-30"も・・・。

(画像 ドイツマツダ)

そんな嬉しいハプニング(?)もありつつミュージアムに到着♪

入り口では先着3,000名にプレゼントされるオリジナルブック「MAZDA HERITAGE STORY マツダ100年の物語」を受け取りました。

僕が見学する日まで残っているのか不安でしたが無事に手に入って一安心(笑)

 

そして入り口に入るとマツダ100周年記念車を中心に現行モデルがお出迎え。

マツダミュージアムへ来るのは2014年秋に行われたNDロードスターのお披露目イベント以来。

その時は写真のエントランスが特設イベント会場になっていたので通常の光景はリニューアル前も含めて初めてだったりします。

 

最初に紹介したようにこの日はガイドツアー無しでも見学可能なので早速2階の展示スペースへ・・・。

"タイムトンネル"と呼ばれている通路を歩いていくと・・・。

 

ゾーン①「モノ作り精神の原点 "1920~1959"」

まずはマツダ車の現点となる3輪トラック(TCS型)がお出迎え。

これ以外にも戦後に発売された3輪トラック(GB型・GLTB型)や創業者である松田重次郎の写真などが展示されています。

 

ゾーン ②・③・⑤・⑥・⑦「総合自動車メーカーへの歩み "1960~TODAY"」

リニューアル前より展示台数が増えたのでさらに壮観な光景となりましたが、個人的にこの展示スペースで最も見たかったのがセンティアの横に展示されてるこのエンジン・・・。

これは1990年代前半に製造された「V12エンジン」

マツダはバブル期にレクサス・インフィニティ・アキュラに対抗する北米向けのプレミアムブランド「アマティ(AMATI)」を立ち上げる計画を進め、フラッグシップモデル「アマティ 1000」に4リッターV12エンジンを搭載する予定でしたが、バブル崩壊などの影響から市販化目前に計画は中止に・・・。

SKYACTIVエンジンの生みの親とも言える人見光夫さんはジャーナリストの清水和夫さんとの対談で「(V12エンジンは)まだ一機くらい残ってるかも・・・」と話されていましたが、今回披露されたのがこのエンジンだと思われます。

他の角度から見た写真も・・・・。

個人的にはエンジンに"開発凍結"と書かれたラベルが貼られているのを見て「開発に関わった方々は無念だっただろうな・・・」という気持ちが湧いてきました・・・。

もし実際に市販化されていたらどのような走りとフィーリングが味わえたのか妄想が広がりますね・・・。

 

ゾーン④「企業と技術の威信をかけた世界への挑戦 "MOTORSPORTS"」

リニューアル前と変わらず787B 55号車が展示されています。

2014年に来た時は優勝した実車が展示されていましたが、今回展示されてる車両はレプリカ。

ちなみに787B 55号車は優勝車以外にレプリカが4台程度存在しているようですが、"がんばろう日本"のステッカーがフロントにも貼られてるのが優勝車の目印です。

(画像 MAZDA)

以前から走行イベントや整備の関係で優勝車とレプリカが入れ替わる事がありましたが、リニューアル後もいつのまにか優勝車が展示されてる場合もあるかもしれません(笑)

さらに、これまでモータースポーツに関する展示はほぼ787B関連のみでしたが、リニューアルでRX-7 グループB車」「ファミリア ロータリークーペ(R100クーペ)スパ仕様」が展示車に加わりました。

モータースポーツ関連車両の展示台数が増えたのはかなり嬉しいポイント。

個人的には最新のモータースポーツ参戦車両(ルマン再挑戦とか・・・)がこの場所で一緒に並ぶ日が来ることを期待したいですね・・・。

 

ゾーン⑧「人を第一に考えるマツダのモノ作り "TECHNOLOGY"」

このゾーンでは現行のマツダ車に採用されている技術やデザインに関する展示がありますが、最初に触れた通りこの日は特別イベントとしてパワートレイン開発本部に在籍されてるスタッフによるエンジン説明と着火体験が行われていました。

筒の中には燃料の代わりにコットンの切れ端が付いているのですが、これを上から思いっきり押すと実際に着火!

これはディーゼルと同様に圧縮着火という形ですが、こんな小さなコットンだけでも着火するのにビックリしました・・・。

開発担当者による体験型の特別イベントは今後も様々な領域やジャンルを題材にして行う事を検討されてるとの事なので今後ミュージアムに行く新たな楽しみの一つになりそうですね。

 

ゾーン⑨「皆様のクルマはこうして生まれる "ASSEMBLY LINE"」

「見学可能な生産ラインの公式写真 (画像 MAZDA)」

続いてはマツダミュージアムの見学で大きなポイントとなる「生産ライン見学」ですが、こちらは元々写真や動画の撮影が禁止されてる事に加えて土曜日だったので工場も休業日。

ただ、休業日でも作業員の方々が機械のメンテなどを行っていたのである意味貴重な光景を見れたかもしれません。

さらにここでちょっとした偶然が・・・・。

次のゾーン⑩の場所が分からなかったので偶然いらっしゃった社員さんに道順を聞いてみると「せっかくなので色々説明しながらご案内しますよ」というまさかの展開♪

聞いてみると元々は生産技術部門に在籍されてたとの事でかなり詳しく説明していただけました。

見学ルート途中には輸送船へ船積みする場所を見学できるデッキもありますが、この日停泊していたのは海外向けの輸送船との事。

そしてデッキからも"あの色のMX-30"が停まってるのを確認しました(笑)

 

ゾーン⑩「人と共に創る "TOWARD THE NEXT 100YEARS"」

社員さんの案内で無事に到着するとまず魂動デザインで欠かせない"ご神体"とアートワークを通じて生まれた作品がお出迎え。

続いて2017年に発表されたコンセプトカー「魁」の実物大クレイモデルが展示されています。

改めて見てもMAZDA3ファストバックはこのモデルの意匠をしっかりと受け継いでいる事を実感しますね・・・。

ちなみに案内していただいた社員さんによるとクレイモデルという事で湿度や温度によってサイズが5mm程度変化するとの事。

さらに、今回ミュージアムで展示するのに合わせてモデラーさんがクレイを使って再調整されたそうです(ボディサイド等の少し色味が違う部分がクレイを使って再調整した箇所)

あと「リアアンダー部分の形状はソファーのデザインと似ている」という話でも盛り上がりました(笑)

 

続いてはグランツーリスモ向けに発表されたコンセプトカー「LM55」

LM55と言えばマツダがホストメーカーを務めた2015年のグッドウッドで787Bと共にモニュメントになった印象が強いですね・・・。

マツダ|Goodwood Festival of Speed|Experience

(画像 MAZDA)

そしてついにリニューアルしたミュージアムで最も見応えがあると思われる展示車2台と対面・・・・。

 

「RX-VISIONVISION COUPE」

この2台が並んだ状態で見てみたいという願望は前からありましたが、まさか本当に実現するとは・・・。

 

「RX-VISION

VISION COUPE」

ただただ、眼福・・・。

自由見学なので2台をじっくりチェックしつつシャッターを押し続けていました。

おそらく1時間以上はこの場所にいましたね・・・(笑)

通常の開館日だとガイドツアーによる見学なのでここまでじっくり見たり写真を撮るのは難しいかもしれません。

 

ミュージアムの展示ブースで撮影した写真は他にもあるのですが、さすがにキリが無くなるので少し前に開設したInstagramや別記事で改めて公開したいと思います。

つらつらとMAZDAInstagram

https://www.instagram.com/turatura_to_mazda/

 

〇グッズショップ

(画像 MAZDA)

全てのゾーンを見終えて帰る前にエントランスにあるオフィシャルグッズショップで記念のお買い物を・・・。

どれを買うのか悩みましたがまずはマツダミュージアム限定のトートバックを。

さらに昨年発売されたNAロードスターのガチャガチャが自由に選べたのでまだ手元に無かったVスペシャルを購入しました♪

マツダミュージアム限定のグッズは他にもいくつかあったので展示ブースだけでなくオフィシャルグッズショップも楽しみの一つになりそうですね。

 

さらに本社ロビーへ帰ってからは以前からTwitter等でお世話になっている「togariさん」「カタリさん」とお会いして色々談義もさせていただきました。

〇togariさんのブログ「やっぱりクルマが好き」

〇カタリさんのYouTubeチャンネル「マツダを語りたいだけのチャンネル」

togariさんとはあらかじめ連絡をしていたのですが、カタリさんは出張先が広島とは思ってなかったのでかなりビックリしましたね(笑)

 

そんなこんなでリニューアルしたマツダミュージアムを見学してきた模様を紹介しましたが、かなり濃くて充実した展示内容でした。

今回は通常より自由に見学ができる特別開館日でしたが、それでもまだまだ見足りない感覚なのでまた行きたい気持ちがどんどん湧いてきてます(笑)

お住いの地域によってはかなり遠方になる方もいるかと思いますが、是非一度行ってみてください♪

 

最後に広島駅の新幹線コンコースに展示されてるMX-30を♪