つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

次期ロードスター(MX-5)の発売時期は欧州の次期排ガス規制"ユーロ7"の開始予定時期と大きく関係する可能性も?

先日「2026年頃の公開に向けてMX-5(ロードスター)を開発している」というマツダの関係者の証言が掲載されているオーストラリアメディアの記事を取り上げましたが、2026年頃の理由について触れてる記事が新たに出てきました。

 

 

11月30日にオーストラリアメディアの記事を取り上げたブログ記事。

CX-60オーストラリア仕様の発表イベントでマツダ専務執行役員の青山裕大さんが「2026年頃の公開に向けてMX-5(ロードスター)を開発している」と証言されたとの事。

情報通りなら約4年後に登場する事になりますが、別のメディアの記事では2026年頃になる理由についても触れられていました。

 

 

今回取り上げるのはオーストラリアの自動車メディア「WHITH CAR」が掲載した記事。

https://www.whichcar.com.au/news/next-gen-mazda-mx-5-confirmed-2026

(画像 WHITH CAR)

前回と記事と同様に、CX-60オーストラリア仕様の発表イベントでマツダ専務執行役員の青山裕大さんとCX-60チーフデザイナーの玉谷聡さんへロードスターの今後についても取材している内容です。

その中でこのような一文が・・・。

Aoyama also revealed the new MX-5’s timing is likely to coincide with the introduction of Euro 7 emissions regulations, which are set to come into force from July 2025.

青山さんは、新型MX-5の発売時期が2025年7月から施行される予定の"ユーロ7"排ガス規制と重なる可能性が高いことも明らかにした。

青山さんのコメントはこちら。

“It should be also heavily triggered by the implementation of the new legislation that was recently announced for stage seven in Europe,”

 So the contents of stage seven we are still investigating, but it will affect our MX-5 at the time.

先日発表された欧州でのステージ7(ユーロ 7)に関する新法規の施行も大きく影響しているはずです。

ですから、ステージ7の内容についてはまだ調査中ですが、その時は我々のMX-5に影響が出るでしょう。

続いて玉谷さんのコメントはこちら。

The next-generation MX-5 we may have to think about electrification as well there and if that’s the case the car has to be lightweight, of course, and it still has to have an MX-5-ness

次世代MX-5では電動化も視野に入れなければならないかもしれません。そうなると車は軽量化されなければなりませんしMX-5らしさも必要です。

So how can we satisfy both of those things we need to really run a good study on that so we don’t have a clear answer to that yet.

そのため、どうすれば両方を満たせるかについてはきちんとした調査が必要であり、まだ明確な答えは出ていないのです。

青山さんによると次期ロードスターの発売時期は2025年7月から開始される予定となっている欧州の次期排ガス規制"ユーロ7"と重なる可能性が高いとの事。

一方で玉谷さんは電動化の可能性に言及しつつも、どのような電動化技術を採用するのかについて明確な答えは出ていないようです。

 

 

欧州の次期排ガス規制"ユーロ7"に関しては発表がしばらく先延ばしになっていましたが、先月10日に欧州委員会が規制案を発表。

これからEU閣僚理事会と欧州議会で審議される段階なのでまだ最終決定されていませんが、内容がかなり非現実的な事もあって欧州自動車工業会(ACEA)が規制案に反発している事から規制内容や開始時期もまだまだ不透明と言える状況です。

 

 

もし予定通りに2025年7月からユーロ7が開始される場合は約2年半後となりますが、前回の記事でも触れたように今年日本国内で開催されたオーナーミーティングのトークショーロードスター開発主査の斎藤さんは・・・

「次期型の開発はまだ始まっていない」

「スタートしても量産開始まで少なくとも4年程度掛かる」

「現状のバッテリー技術でEVの次期型を開発しても重くて大きな車にしかならないので技術が進化するのを待っている」

このように証言されているので、証言通りなら2025年7月には間に合わない事になります。

YouTubeで「ロードスター オアシスミーティング」と検索すると開発陣によるトークショーの動画が複数あるので是非チェックを)

斎藤主査の証言から考えると、2025年~2026年頃に次期ロードスターが出るとしたらEVではなくハイブリッドが有力でしょうか・・・?

マツダは先日発表したアップデート版の中期経営計画で「フェーズ2(2025~2027年)に新しいハイブリッドシステムを導入する」と公表していましたが、このシステムがロードスターに採用される可能性もあるかもしれません。

 

まだまだ謎な部分が多い次期ロードスターですが、現行モデルのさらなる進化に期待しつつ続報に注目しておきたいと思います。