つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

マツダの執行役員が「MAZDA2の今後」についてコメント、日本と欧州では現行モデルについて気になる案内も。

(画像 MAZDA UK)

2014年に現行モデルが登場して8年が経過したものの次期型に関する話が中々出てこない「MAZDA2」ですが、マツダ執行役員がメディアの取材で今後についてコメントされています。

 

 

今回取り上げるのはオーストラリアの自動車メディア「Carsguide」が掲載した記事。

CX-60オーストラリア仕様の発表イベントでマツダ専務執行役員である青山裕大さんへ「MAZDA2の今後について」インタビューした内容が掲載されています。

青山さんの回答がこちら・・・

There is a strong requirement to put Mazda2 as an entry level for the portfolio to capture the younger generation

 若い世代を取り込むために、Mazda2をポートフォリオのエントリーモデルとして位置づけることが強く求められている。

We think the entry model is important so it should continue. But how to continue that into the future under the environmental, EV shift, that we need to consider the barriers, the opportunities

エントリーモデルは重要だと考えているので継続すべきです。しかし、環境規制やEVシフトのもとでそれを将来にわたって継続するには、課題と機会を検討する必要がある。

For example, we are still continuing the ICE (internal combustion engine) Mazda2 in Australia and Japan and various countries, but for Europe, we have to give up Mazda2 and shift to OEM - Toyota Yaris. It depends on the country's conditions. How to … continue that important segment into the future.

例えば、オーストラリアや日本など多くの国では内燃機関搭載のMazda2(マツダオリジナル)を継続していますが、欧州ではMazda2の販売を断念してToyota YarisOEMにシフトしなければなりません。その国の事情によります。いかにして......その重要なセグメントを将来にわたって継続させるか。

In relation to the future of Mazda2, Mr Aoyama added, “so, under the … EV scalable architecture, we need to reconsider”

Mazda2の将来について青山氏は「したがって...EV専用スケーラブルアーキテクチャーの元で、再考する必要があります」と付け加えた。

マツダとしては引き続きエントリーモデルとしてMAZDA2を継続する必要性を感じているものの、環境規制や電動化が進む中で継続するには課題や機会(ビジネスチャンス)を検討する必要があるとの事。

そして、欧州ではMAZDA2の販売を止めてヤリスハイブリッドのOEMモデル(MAZDA2 HYBRID)へシフトする事を青山さんが証言されている事も注目ポイント。

MAZDA2 HYBRIDはヤリス ハイブリッドのOEMモデルとして昨年12月に欧州で正式発表され、当初はMAZDA2と併売する方針が示されていましたが、欧州では近い時期に"マツダオリジナルモデル"の販売が終了する可能性が高そうですね・・・。

ちなみに、MAZDA2 HYBRID導入については環境規制だけでなく欧州で製造されているので輸送コストや為替変動の面でも強みになる事を2020年に当時の藤原副社長が証言されています(マツダオリジナルのMAZDA2は日本・メキシコ・タイで製造)

一方で、青山さんはEV専用スケーラブルアーキテクチャーを元に次期MAZDA2を再考する事にも言及されていますが、マツダが公開したEV専用スケーラブルアーキテクチャーの資料でも一例としてMAZDA2を思わせる車が含まれていたので、開発・検討はある程度進んでいる可能性もあります。

ただ、EV専用スケーラブルアーキテクチャーの導入は早くとも2026年頃になる見込みなので、次期型が出るとしてもまだまだ先の話でしょうか・・・?

(画像 MAZDA)

 

このような点からまだまだ現行モデルの販売が続きそうなMAZDA2ですが、欧州と日本では気になる動きも・・・・。

まず、欧州ではベルギーマツダが公式HPで「MAZDA2 2022年モデルは在庫に限りがある」案内を掲載。

Bienvenue chez Mazda | Mazda Belux

(画像 ベルギーマツダ)

Prix et spécifications pour la Mazda2 MY2022 avec une disponibilité limitée. Veuillez contacter votre concessionnaire Mazda le plus proche.

Mazda2 2022年モデルの価格と仕様は在庫が限られています。 お近くのマツダ売店にお問い合わせください。

 

さらに日本の公式HPで最近公開された工場出荷時期目途のご案内でもMAZDA2だけ「詳しくは販売店にお問合せください」と明記されています。

工場出荷時期目途のご案内

(画像 MAZDA)

欧州と日本でこのような案内が出たので、それほど遠くないタイミングで動きがあるかもしれませんね(Twitterではチラホラ改良の噂も出ていますが・・・)

ちなみに、欧州ではスロバキアマツダが「2022年12月にMAZDA2 2023年モデルを発表予定」と案内しているのでそろそろ動きがある可能性も・・・?

現行モデルが登場してから8年が経過した事で次期型の行方が気になるMAZDA2ですが、現行モデルの更なる進化があるのか?という点も注目ですね・・・。