つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

CX-60 PHEVモデルに試乗してきました、ジルコンサンドメタリックのロードスター990Sもチェック。

昨年秋から新型車や商品改良モデルが続々と発表されたマツダ車ですが、今回はその中で気になっていた2台に触れる事が出来ました。

 

 

昨年のマツダは昨年秋からCX-60や複数の商品改良モデルを発表・発売していて、このブログでも「CX-60」や「ロードスター Brown Top」を試乗・チェックした記事を公開してきました。

今回は偶然も重なって気になる2台を新たにチェックする事が出来たので紹介したいと思います。

 

 

まず紹介するのは「ジルコンサンドメタリックのロードスター

ロードスターは昨年の一部商品改良で新たにジルコンサンドメタリックが設定されましたが、個人的にSUVのイメージが強いボディカラーなので「ロードスターに似合うのだろうか?」という気持ちがあったのが正直なところ・・・。

その中でマツダの試乗車検索をしてみると希少と思われる"ジルコンサンドメタリックの990S"が関西圏に2台あったので今回はその中でも比較的近い京滋マツダ 田辺店さんへお邪魔して実車を見てきました。

 

早速実車画像を・・・・。

第一印象は「物凄くシブくてカッコイイ・・・」

見事なまでの掌返しになってますが(笑)、今回は雨の中だったのでボディの色味がややグリーン寄りに見える事も影響したかもしれません(おそらく晴れの日はもっとベージュ寄りになると思いますが)

RAYS製アルミホイールと相性がいい事はメディアの画像や動画で実感していましたが、990Sに装備されているネイビーのソフトトップとも似合いますね・・・。

ボディカラーを担当された狩野梓さんはロードスターへジルコンサンドメタリックを設定した目的として「カフェレーサーやヴィンテージの雰囲気を楽しんでほしい」と証言されていますが、990Sとの組み合わせはカフェレーサーの雰囲気が最も色濃くなる気がしました。

一般的にスポーツカーのイメージが薄い色なので賛否は分かれると思いますが、実車を見た人で選ぶ割合は意外と高いかもしれません。

 

 

そして続いては「CX-60 PHEV」

当初はジルコンサンドメタリックのロードスターをチェックするだけのつもりでお邪魔したのですが、偶然試乗車があったのでお言葉に甘えて試乗させていただきました。

試乗車は「PHEV Premium Sports」でボディカラーはロジウムホワイトプレミアムメタリック。

基本的な部分は以前試乗したXD-HYBRIDと同じなので、今回はパワートレインを中心に触れたいと思います。

あと、今回は充電不足という事もあってEVモードは試す事が出来ていないのでそのあたりはご了承ください。

 

〇走り出し

充電が少ない事もあってスタートボタンを押した時からエンジンは作動しましたが、ガソリンエンジンなのでXD-HYBRIDより音や振動はさらに抑えられてる印象。

走り出してからもエンジンは動いてますが、序盤は渋滞でストップ&ゴーを繰り返す状態になったからなのか極低速域で変速ショックを感じる場面が少しありました・・・。

あと、外で車両を見た時から高周波の音(?)が少し耳に入るのですがこれはモーター or インバーターどちらかの音でしょうか?

それでも大容量のモーターが搭載されているストロングハイブリッドという事もあってXD-HYBRIDより"モーターで走ってる感"は強くて渋滞を抜けてから少し加速させてみてもアクセルレスポンスはかなり良くて気持ちよかったです。

 

〇幹線道路

渋滞から完全に抜けたのでまずはNORMALモードのままでさらにアクセルを深めに踏むと驚くほどスムーズに加速して一瞬で法定速度に到達・・・!!

PHEVに組み合わされているSKYACTIV-G 2.5自体もスムーズなフィーリングのエンジンですが、大容量モーターによってさらにスムーズで力強いパワートレインになってる感じですね。

加速感は少しEVっぽいのにエンジン音が聞こえてくるのは不思議な感覚にもなります(笑)

途中でSPORTモードへ切り替えて再び信号待ちから走り出すとさらに鋭い加速が・・・♪♪♪

XD-HYBRIDはSPORTモードに切り替えた時の変化があまり大きくありませんでしたが、PHEVの場合はSPORTモードにするとかなり性格が変わります。

それでもひと昔のドッカンターボのような荒々しいフィーリングとは異なるのでNORMALモードの時と同様に不思議な感覚は変わらずありますね(笑)

個人的にこれまで試乗したマツダ車で最も似てるのは「MAZDA6 SKYACTIV-G 2.5ターボ搭載モデル」でしょうか・・・。

SPORTモードにするとアイドリング時も含めてエンジン回転数が少し高めになる事もあると思いますがエンジンサウンドもより大きくなりました。

 

〇乗り心地
CX-60で特に議論を呼んでいる印象の乗り心地についてですが、今回試乗したPHEVは段差を超えるときも含めてかなり良かったです。

個人的にはXD-HYBRIDでもそれほど不快に思ってなかったのですが、かなり傷んでいる路面を越える時の突き上げはXD-HYBRIDより明らかに抑えられてる印象でした。

これはフロア下のバッテリー容量が多い事による低重心化によって揺れが抑えられてる事が考えられますが、XD-HYBRID発売後の反響を見て足回りのセッティングが改良されてる可能性もあるかもしれません。

XD-HYBRIDと同様にある程度走行距離を重ねるにつれて乗り心地がしなやかになってくる事も想定されますね。

 

〇全体的な感想

一足先にPHEVモデルが発売開始された欧州での試乗レポートである程度走りが重視されてる印象を感じていましたが、実際は想像以上にスポーティで乗り心地も含めてかなり好印象でした!

ラージ商品群と言えば直6エンジンと思っていたので、日本仕様に直6ガソリンエンジン搭載車が設定されてない事を寂しく思っていたのですが、今回PHEVに乗ってみるとある程度納得も出来ますね・・・。

一般的にPHEVはモーターによる滑らかな走りを期待される場合が多いかと思いますが、CX-60 PHEVモデルの場合は・・・・

ガソリンエンジンに電動過給機(モーター)を備えたハイパフォーマンスモデルで充電も可能」

「SKYACTIV-G 2.5ターボ搭載車の実質的後継モデル」

このようなキャラクターに感じました。

一方で、PHEVに燃費を期待する人にとってCX-60 PHEVモデルはあまり合わない可能性も考えられます(これに関してはEVモードの活用頻度や充電環境次第)

あと、PHEVの場合は購入補助金等があるとはいえ車両本体価格が特に高いので、燃費や運用コストを重視する人にはXD-HYBRIDがオススメでしょうか・・・。

性能や装備を考えたらどちらもすごくアフォーダブルな車である事に違いはありませんが。

(Premium Sports同士での比較)

「左:XD-HYBRID、右:PHEV (画像 MAZDA)」

 

そんな感じで個人的に感じているパワートレイン別のキャラクターは・・・

〇XD-HYBRID

⇒分厚いトルクと圧倒的な実用燃費性能を誇る「グランドツアラー」

〇PHEV

⇒電動化に対応しつつハイパフォーマンスな走りを味わえる「スポーツツアラー」

個人的にCX-60はいい意味で「SUVらしさをあまり感じない車(外観と視界は除く)」なのでこのような表現になりました。

まだ発売開始されていない「25S」「XD」系モデルがどのような走りやフィーリングになってるのか気になるところですね・・・。

今回は急遽試乗の機会に恵まれたので簡単な感想になりますが、機会があれば長時間乗ってみたいところです。

 

 

「ジルコンサンドメタリックのロードスター」と「CX-60 PHEVモデル」の実車が置かれてる店舗はやや限られるかもしれませんが、気になる方は是非一度チェックしてみてください♪