つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

「MAZDA ICONIC SP」と関係があるかもしれないマツダの特許出願を紹介。

(画像 MAZDA)

ジャパンモビリティショー2023で世界初公開されて大きな反響を呼んでいる「MAZDA ICONIC SP」ですが、今回はマツダの特許出願との関連性について触れます。

 

 

MAZDA ICONIC SP」は新しいジャンルのコンパクトスポーツカーコンセプトとしてジャパンモビリティショー2023で世界初披露。

デザインはもちろん2ローターの発電用ロータリーエンジンを縦置き搭載する事も視野に入れている事から早速国内外で大きな反響を呼んでいますが、これまで取り上げたマツダの特許と繋がりがありそうな部分がいくつかあったので順番に紹介してみたいと思います。

 

 

ポイント①:車体構造(アーキテクチャー)

(画像 MAZDA)

ICONIC SPは「発電用2ローターエンジンをクルマ中央部に寄せて搭載(縦置き)」と紹介されていますが、そうなると気になるのはプラットフォーム(アーキテクチャー)

公式画像は内外装のみですが、よく見ると車体構造が写ってる画像がありました。

(画像 MAZDA)

内装の画像をよく見るとセンターディスプレイに映ってるICONIC SPの車体が透けており、センタートンネルやサスペンション廻りが僅かに確認できます。

基本的な構造は昨年公開されたビジョンスタディモデルの画像と同じですが、高さと傾斜があるセンタートンネルは「アルミ製スペースフレーム」に関する特許でも掲載されていました。

マツダの"あくまで出願公開" (2019 10 31) - つらつらとMAZDA

(画像 IP Force.jp)

さらに昨年末から件数が増えている「EV専用スケーラブルアーキテクチャー関連」と思われる特許説明図でも同じような構造のセンタートンネルが登場しています。

3月に海外で公開されていた「EV専用アーキテクチャー関連」と思われるマツダの特許出願が日本でも公開。 - つらつらとMAZDA

(画像 IP Force.jp)

アルミ製スペースフレームとEV専用スケーラブルアーキテクチャー関連と思われる特許は構造が比較的似ているので、スポーツカーも含めた次世代のマツダ車を一括企画している可能性も考えられます。


 

ポイント②:プロペラシャフト(?)

(画像 MAZDA)

こちらの画像はICONIC SPお披露目の時に流された映像でロータリーエンジンのローターが登場した瞬間ですが、よく見るとローターの後ろに半円状のハウジングとプロペラシャフトと思われる物が映っています。

ICONIC SPは2ローター化した発電用ロータリーエンジン搭載を想定しているモデルなのでこのような映像が流されたのだと思いますが、ローター背後の構造はインホイールモーター」に関する特許の説明図と似ています。

マツダが出願していた「直4エンジンとインホイールモーターを組み合わせたFRベースのハイブリッド車」の特許が登録されました。 - つらつらとMAZDA

左:MAZDA、右: IP Force.jp

プレスカンファレンスの毛籠社長のスピーチでICONIC SPのロータリーエンジンは発電用と説明されていましたが、インホイールモーターに関する特許の場合はエンジン後方部分(No.16)に主駆動モーターが装備されている事に加えて、車体後方にトランスミッションも配置されています(=トランスアクスル

(画像 IP Force.jp)

こちらのインホイールモーターに関する特許は直4エンジン搭載前提の内容ですが、マツダは駆動用ロータリーエンジンを搭載したインホイールモーターに関する特許も出願済み。

(画像 IP Force.jp)

さらにデザイン本部長の中山雅さんもWEB CARTOPのインタビューでこれらの特許と似た構造によってロータリーを駆動用とする"秋の夜長の妄想"を話されているので、ICONIC SPで駆動用ロータリーエンジン搭載が実現する可能性もゼロでは無い・・・?



ポイント③:バッテリーの搭載位置

(画像 MAZDA)

ICONIC SPはRotary-EVシステム搭載のハイブリッド前提なのでバッテリーが搭載されますが、ニュースリリース等で搭載位置は公表されていませんでした。

ただ、ICONIC SPのデザインを担当された岩尾典史さんのインタビュー記事でバッテリー搭載位置に関する記述がありました。

ICONIC SPは、マツダの代名詞でもあるロータリーを組み込んだEVだ。2つのローターをモーターで動かすという仕組みだ。一般的にEVは車体の底にバッテリーを置くために車高が高くなる傾向があるが、2ローターシステムによりボンネットを低くできる、という利点がある。

また、従来ギア(トランスミッション)などを収納するセンタートンネル内にバッテリーを設置することで、ガソリン車から大きくデザインを変えることなくEVをデザインすることが可能となっている。

一般的な電動車両はバッテリーをフロア下に搭載しますが、ICONIC SPの場合は引く車高を実現させるためにセンタートンネル内に搭載する事を想定しているとの事。

実はセンタートンネル内にバッテリーを搭載する事を視野に入れた特許もマツダはすでに複数出願しています。

マツダが出願していた「インホイールモーターとトランスアクスルを採用したFRベースのハイブリッド車」に関する特許が2件登録されました。 - つらつらとMAZDA

赤色で示したのがバッテリー (画像 IP Force.jp)

実はセンタートンネル内にバッテリーを搭載する構造は先に紹介したインホイールモーターに関する特許でほぼ欠かさず採用されているので、この事からもICONIC SPのロータリーエンジンが発電用だけではない可能性も考えられます。


 

番外編:ドアハンドル

(画像 MAZDA)

最後にICONIC SPに採用されて無いものの、個人的な可能性として挙げたいのがドアハンドル

ICONIC SPはシザーズドアで開閉はスイッチになっていますが、量産車への採用はやや非現実的・・・。

その一方でマツダはスポーツカー用のドアに関する特許も複数出願しており、その中に「格納式のドアハンドル」の内容が含まれています。

今後ICONIC SPの量産モデルが実現した場合はこれらの特許を採用したドアになる可能性も考えられます。

ちなみに、ドアに関するマツダの特許では洗車やワックス掛けに配慮した内容もあるのが面白いところ・・・(笑)

 

 

ICONIC SPと関連性がありそうなマツダの特許を簡単に紹介しましたが、これらを見るだけでも色々楽しみや妄想が広がってしまいます(笑)

現時点ではあくまでコンセプトカーですが、今回はコンセプトカーにも関わらず車両重量まで公表されているので、中身もある程度煮詰められた上で生まれた車かもしれません。

もちろん今後さらに新しい関連特許が出願される事も十分考えられるので、このブログでも随時紹介していく予定です。

まずは何より量産化が実現する事を祈るのみですが、ロータリーエンジンが発電用以外でも駆動するようになるのか注目ですね。