今週のマツダの特許は11件でした。
その中から気になった3つ取り上げます。
まずは「ターボ過給エンジンの排気装置」という内容。
2ローターターボの駆動用ロータリーエンジンに関する内容です。
特許の目的は・・・
「タービン上流の排気通路に導入される空気により排気ガス中の未燃成分を安定的に酸化させることができ、もってタービンの駆動力を十分に高めることが可能なターボ過給エンジンの排気装置を提供することを目的とする」
ロータリーエンジンに関する内容はレンジエクステンダー用に関する内容が多いですが、駆動用の場合はターボ搭載の事例が多い印象ですね。
この内容はレシプロエンジンへの転用も考慮されています。
次は「電動車両」という内容。
フロントのエンジンルームならぬ「モータールーム」に横置きでモーターが搭載されているEVに関する内容です。
特許の目的は・・・
「モータを出力軸が車幅方向に延びるように車両前部に配置(横置きFF搭載)した場合に、前突時にモータハウジングの周壁部におけるウォータジャケットが形成された部分が、衝突荷重により破損することを抑制すること」
衝突時の安全に関する内容だからなのか、今回の特許では発電用ロータリーエンジンに関しての記述はありません。
最後は「車両用オーナメント」という内容。
フロントのエンブレムに関する内容です。
特許の目的は・・・
「ステンレスやニッケルメッキなどを使用したオーナメントは、レーダーセンサーに入放射される電波を吸収・拡散して弱めてしまうので、CIマークをかたどる非金属素材の表面にインジウム(In)を蒸着することで、金属調光沢を帯びつつ電波透過性に優れたオーナメントを実現している。
しかし、インジウムは高価なレアメタルであることから、オーナメントにインジウムを使用することはオーナメントのコスト高の要因となる。また、インジウムは銀白色の金属調光沢を呈するが、色調を明るめまたは暗めにするといった調整が困難である。
これに対してフィルムは金属成分を含むことなく金属調光沢を呈するから、意匠性に優れた車両用オーナメントを実現することができる。また、金属成分を含まないので車両用部材の電波透過性をより高めることができ、電波透過性に優れた車両用オーナメントを実現することができる。さらに、インジウムなどの高価なレアメタルを使用せずに済むため車両用オーナメントのコストを低減することができる」
レーダークルーズコントロールのセンサーなどがフロントエンブレム内部に装備される場合が多いのでこのような特許が申請されています。
今後、この手の装備はより必須になっていくと思われますがロードスターはどの位置に装着するのか気になります・・・。
今週の特許は以上になります♪