本日10月7日、マツダが「2022年以降のクロスオーバーSUV商品群の拡充計画」を発表しました!
かなり濃い中身なので出来る限り詳しくチェックしていきます。
まずは「2022年以降導入予定のクロスオーバーSUV商品群の概要」から。
・トヨタと共同で建設した米国新工場で生産するSUVは「CX-50」
・ラージ商品群のSUVは「CX-60」「CX-70」「CX-80」「CX-90」
ついに具体的な車名が発表されました!
個人的に「スモール群は数字2桁、ラージ群は数字1桁」と予想していましたが、今回発表されたモデルは全て数字2桁。
こうなるとCX-5・CX-3の扱いを今後どうするのか気になるところですね・・・・。
さらにニュースリリース文にはこれらのモデルを「2022年から翌年(=2023年)にかけて新たに導入」と書かれているので来年から2023年にかけて新型車ラッシュにもなりそうです。
続いてモデル別に詳細をピックアップ。
〇「CX-50」
・SUVらしい存在感やオフロード性能が求められる米国に、新たなラインアップの中核として導入するクロスオーバーSUV。
・MAZDA3やCX-30と同じ「スモール商品群」
・トヨタと共同で建設した米国新工場で2022年1月から生産開始予定。
米国新工場で生産される北米向け新型SUVは以前から「CX-5級サイズのスモール群、アウトドアを重要視」という中身が有力視されていましたが、ほぼ事前情報通りですね。
一部では「同じ工場で生産されるカローラクロスの兄弟車?」という予想も出ていましたが、実際はスモール群ベースのオリジナルモデルとなります。
今年春にスクープされた「CX-50」と見られるテスト車両も既存のマツダ車と共通の意匠が感じられたので・・・。
米国でマツダの新型SUVと思われるテスト車両が発見されました。北米向け新型SUVが有力か? - つらつらとMAZDA
ちなみに、米国マツダのプレスリリースによると「CX-50は11月に発表する」と記載されているので楽しみですね
〇ラージ商品群SUV「CX-60」「CX-70」「CX-80」「CX-90」
・CX-5やCX-50から上の幅広い価格帯に位置するモデルで、「2つの異なるボディタイプ」と「2列と3列のシートタイプ」を展開。
そして大きな注目ポイントは主に「日本・欧州」と「北米」それぞれの環境に合わせてモデルを分ける点。
◇主に日本・欧州・・・・「CX-60(2列シート)」「CX-80(3列シート)」
・道路や駐車場が比較的狭い環境に配慮。
・電動化が進んでいる欧州は「直4 SKYACTIV-G採用のプラグインHV」「直6 SKYACTIV-X+48VマイルドHV」「直6 SKYACTIV-D+48VマイルドHV」
・クリーンディーゼルの人気が根強い日本は「直6 SKYACTIV-D+48VマイルドHV」
◇主に北米・・・・「CX-70(ワイドボディ2列シート)」「CX-90(ワイドボディ3列シート)」
・より大きなサイズや存在感が求められる需要に配慮。
・ハイパワーが求められる北米には「直列6気筒ガソリンターボ」「プラグインHV(おそらく欧州と同じ直4 SKYACTIV-Gとの組み合わせ)」
・CX-90に関しては米国マツダのプレスリリースで「現行CX-9に変わる3列SUV」と紹介されているので併売はされない可能性が高い。
・CX-80に関しては日本のプレスリリースでも「CX-8と入れ替え」という文章が無いので併売する期間が発生する可能性も・・・?
正直なところ、大まかな地域別にモデルを差別化するとは思っていませんでした(笑)
マツダは比較的最近でも「2代目MAZDA6」と「CX-8/CX-9」で標準ボディとワイドボディを作り分けた実績があるので、「CX-60とCX-70」「CX-80とCX-90」もほぼ同じ関係性になるのでは?と予想していますが・・・。
〇2代目アテンザ/北米向けMAZDA6
ちなみに、ラージ商品群の第一弾は中国新聞が「CX-5に近いサイズのSUV」と報じているので「CX-60/CX-70」と思われます。
以前からラージ群第一弾はサイズが近いと思われるCX-5やCX-50との差別化を考慮して「SUVクーペ」と予想していますがどのようなデザインで登場するのか・・・。
さらに、今回のニュースリリースではCX-5に関してもこのような説明が・・・
今後も継続的な商品改良によってデザイン進化やモデルラインアップの拡充を図るとともに、最新の安全技術やコネクティビティ機能を導入して商品力を強化し続け、今後もマツダのクロスオーバーSUVラインアップのひとつとして大切に育てていく計画です。
つい先日に商品改良モデルが発表されたばかりなのでもうしばらく現行モデルが継続される事になりそうです。
今回マツダが発表したSUV拡充のニュースリリースは2022年~2023年にかけて行われる内容が中心なので、もし当初の噂通りにラージ群ベースの次期CX-5が登場するとしても2024年以降でしょうか・・・?
あと、MX-30に関しても「2022年前半よりロータリーエンジンを発電機として活用するマルチ電動化技術を搭載したモデルの導入を進める」と発表されているのでこちらも楽しみですね。
今回発表された内容を元に2023年のマツダSUVラインアップを簡単に構成するとこのようになります。
・CX-3
・CX-30
・CX-4(中国専用モデル)
・CX-5
・CX-50(北米専用モデル)
・CX-60(日本や欧州向け)
・CX-70(主に北米向け・CX-60のワイドボデイ版)
・CX-8
・CX-80(日本や欧州向けの3列シート)
・CX-90(CX-9後継モデル、CX-80のワイドボディ版)
現行ラインナップにほぼそのまま当てはめただけなのでご了承を(笑)
これまで販売されて来た「数字一桁モデル」を今後どうするのか気になるところですね・・・。
特に次期型や後継モデルに関する確たる情報が出てこない「CX-3・CX-4」の今後や、CX-8とCX-80が併売される期間が発生するのか?という点は気になるところ。
このあたりはまた改めて考察をしてみたいと思っています。
今回かなり中身の濃い内容が発表された事であとは実車が発表されるのを待つだけという段階に来たかもしれませんね。
あと、ニュースリリースをまだ発表していない欧州マツダから新たな内容が出てくる可能性も考えられます。
まずは11月に北米向け新型SUV「CX-50」が発表される予定なので楽しみですね。