つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

2022年のマツダを振り返ってみました(マツダ全体編)

2022年もまもなく終わりますが、ここで今年ブログで取り上げた内容を「特許・商標・意匠」と「マツダ全体」に分けて振り返ってみたいと思います。

 

 

2022年もまもなく終わるという事で昨日は「マツダの特許・商標・意匠」を振り返りました。

晦日となる今日はマツダ全体の動向や情報で特に注目度の高かった内容を振り返ります。

 

 

〇1月

2022年入って最初に話題となったのは1月7日にテレビ新広島で放送された丸本社長へのインタビュー映像で「リニューアルしたマツダミュージアムの一部が初めて公になった事。

2019年末から休館が続いていましたが、この映像を見て2022年内にリニューアルオープンする可能性が高いと推測しましたね(笑)

そして1月27日には米国・アラバマ州の新工場で「CX-50」の量産が開始。

半導体・部品だけでなく人手も不足している事から現在もフル生産には至っていませんが、米国の自動車情報サイトを見る限りだと新車在庫は当初よりかなり増えてきています。

ちなみに、日本国内ではCX-8のエンジンラインナップ拡充」「MAZDA2のガソリンエンジンが全グレード高圧縮版に統一」が実施されました。

 

 

〇2月

2月はまず欧州マツダのデザインチームが「今後のマツダ車を示唆する4つの作品(インスタレーション)」を公開。

個人的に"Momentum"はCX-60のボディサイドを示唆していたのでは?という妄想も膨らんでいます。

そして2月16日には中国新聞CX-3の国内生産が終了してタイとメキシコへ移管」と報道。

ほぼ同時期にCX-3の注文受付が一時停止され、一部装備や仕様変更が行われています。

そして2月はラージ商品群第一弾「CX-60」のティザー広告も開始された時期で、欧州ではCX-60と思われるテスト車両もスクープされ始めました。

 

 

〇3月

3月は何といっても「CX-60」のワールドプレミア。

直6エンジンとFRプラットフォームの噂が出始めた時から注目していたラージ商品群の第一弾モデルという事でいつも以上に細かく情報をまとめましたが、これがきっかけであの「LOVECARS!TV!」さんから声を掛けていただいたブログが紹介されたのは本当に驚きで貴重な経験でした!

その後もCX-60に関する情報が欧州を中心に出てきていましたが、一方日本ではスーパー耐久シリーズ開幕戦で丸本社長が「300馬力の2.2リッターディーゼルスーパー耐久シリーズへ投入する」方針をサプライズ発表。

その後すぐに搭載マシンはMAZDA3である事が明らかになっています。

約30年ぶりにマツダ本体主導のモータースポーツ活動が始まるタイミングで発表されたのでかなり大きな話題となりました。

一方で、CX-60発表に合わせて行われた海外メディアの取材で欧州マツダの副社長が「現時点でラージ群アーキテクチャーをベースにしたMAZDA6の次期型・後継モデルを出す計画は現時点で無い」と証言・・・。

この情報を見た時はCX-60発表に盛り上がってる中で冷や水を浴びせられた感覚でしたね・・・。

 

 

〇4月

4月7日には欧州に続いて日本でも「CX-60」が正式発表。

PHEVが中心だった欧州のプレスリリースに対して日本では直6ディーゼルエンジンが話題の中心でしたが、それ以上に話題を集めたのが欧州仕様には無いPremium Sports用の「タン内装」

個人的にはこの内装が公開されてからCX-60に対する反響がより大きくなった印象があります。

(画像 MAZDA)

そして4月18日には防府第2工場で「CX-60」の量産が開始され、セレモニーや生産ラインの画像・動画も公開されました。

一方で欧州では「MX-30 2022年モデル」が正式発表され、毎年恒例の商品改良とモデルイヤー更新の動きが本格化した時期でもありました。

 

 

〇5月

5月はまずオーストラリアメディアが欧州マツダのデザインディレクターJo Stenuit氏へ取材した記事で「ソウルレッドやマシーングレーに並ぶ新しいシグネチャーカラーとしてディープブルー or グリーンを期待して欲しい」というニュアンスの証言が出てきました。

今のところそれを思わせるボディカラーは登場していませんが、ここ最近鮮やかで明るめの色が無いので来年に出てきて欲しいところ・・・。

一方で、5月で最も驚きだったのは当時副社長だった藤原清志さんが任期満了で退任する事が発表された事。

ようやくラージ商品群が導入開始されてこれからというタイミングでの発表だったのでかなり驚きましたが、藤原さんはすでに新たな事業を始められてるので、今後も何らかの形で日本の自動車業界へ貢献される事と思います。

 

 

〇6月

6月はまず3年ぶりに「神戸マツダファンフェスタ」へ。

イベントコンテンツにCX-60やラージ商品群に関する特別講演が含まれてる事から行ってきましたが、講演終了後にCX-60のチーフデザイナーである玉谷聡さんと直接お話し出来たのはかなり嬉しかったですね。

玉谷さんは現行MAZDA6(アテンザ)とコンセプトカーの"TAKERI"も担当されていたので「ラージ群のセダンも期待してます♪」というリクエストもしておきました(笑)

そして次の週には「リニューアルしたマツダミュージアムを見学するために広島へ・・・。

リニューアルした内部では「RX-VISION」や「VISION COUPE」の展示が特に人気を集めている印象ですが、個人的に見れてうれしかったのはアマティ1000用の「幻のV12エンジン」が展示されていた事。

市販化目前にプロジェクトが中止されたものの、SKYACTIVエンジンの生みの親とも言える人見光夫さんが「(V12エンジンは)まだ一機くらい残ってるかも・・・」と話されていたので行方が気になってましたが、ほぼ事前情報無しで展示されていたのでかなり嬉しかったですね。さらに見学後はいつもお世話になっている「カタリさん」「togariさん」ともお会いできました♪

〇カタリさんのYouTubeチャンネル

〇togariさんのブログ

マツダミュージアムでは土曜特別開館日にイベントが開催されている事に加えて、まだまだ秘蔵の保存車両があるという噂も耳にしたのでまた機会があれば行きたいところです。

 

 

〇7月

7月は大阪で開催された内見会でCX-60の実車と初対面!

ここ最近登場するマツダの前例通り写真や動画で見るより実車で見る方が好印象でしたが、特にプラチナクォーツメタリックのExclusive Modeはシグネチャースタイルが装着されてる事もあってかなり好印象でした。

そして欧州ではスロバキアマツダ「発電用ロータリーエンジンを採用したMX-30 R-EVは10月に発表予定」と公表。

ただし、結局2022年内には発表されませんでした・・・。

既存モデルでは「CX-5 2023年モデル」が北米で初めて発表されましたが、一方で電動テールゲート関連部品の不足から国内外でハンズフリー機能の設定が無くなる動きも・・・。

最近はようやく供給が回復してきたるようですが、今後は安定化する事を祈るのみですね。

 

 

〇8月

8月で最も大きな動きはラージ商品群第2弾となる見込みの「CX-90」と思われるテスト車両が米国で初めてスクープされた事。

灯火類はCX-60と似てそうな一方で3列シートSUVという事で車体は明らかに長かったのが印象的でした。

一方、国内ではCX-3の生産が7月上旬で終了した事が中国新聞の報道で明らかに・・・。

このブログでは個人的に興味のあった「ディープクリムゾンマイカにフォーカスした記事も公開しましたね。

 

 

〇9月

9月はCX-60の国内販売(XD-HYBRIDのみ)がスタートした月という事で、マツダブランドスペース大阪で"Exclusive Mode"の実車展示が一足早く開始された事に加えて、下旬にはマツダオートザム紫竹さんで待望の初試乗が実現。

CX-60の走りについては色々賛否が出ている印象ですが、僕は「Sports系とModern系で走りのキャラクター分けをもっと明確にした方がイイのでは?」という感想を持ちました。

ただ、ここ最近個人的に感じるのが「試乗だけした人(メディアやジャーナリスト含む)」と「実際に購入したオーナーさん」で乗り心地に関する感想がかなり分かれている事。

車種に限らずある程度ユーザー補正はあると思いますが、ここまで感想が分かれる車種はあまり記憶に無いですね・・・。

CX-60は今まで以上に噛めば噛むほど味が出る車なのかもしれません。

 

海外に目を向けると9月はイタリアで開催されたMX-5のミーティングで「世界最大のマツダ車によるパレードラン」のギネス世界記録が認定。

日本ではすでに三次試験場で開催された「ロードスター20周年/30周年ミーティング」で1000台~2000台レベルのパレードランが実現していますが、こちらはギネス認定員を招いていないので非公式記録となります。

2029年に開催される(はず)40周年ミーティングで記録に挑戦するのも面白いかもしれませんね・・・。

 

 

〇10月

10月はまず「CX-60」が欧州の安全性テスト「Euro NCAP」で最高評価となる5つ星を獲得。

ここ最近登場するマツダ車はいずれも高い安全性評価を得ていますが、CX-60に関しては最新基準でテストを実施した車両の中で最も高い歩行者保護のスコアを記録しています。

そしてオーストラリアでもCX-60の概要が発表されましたが、日本と欧州では設定されていない「直6 3.3リッターガソリンターボエンジン」が搭載されるのはかなり注目ポイント。

このエンジンは北米向けの「CX-70/CX-90」にも搭載されるのが有力ですが、やはり日本でも体感してみたいですね・・・・。

マツダブランドスペース大阪ではAZ-1(幻のマイナーチェンジ車)」とCX-60オフィシャルグッズMAZDA JOURNEY」のサンプル展示を実施。

特に「MAZDA JOURNEY」は10万円以上するボストンバックが注目を集めましたが、すでに多くの予約が入っているとの事。

来年4月以降に再販の予定もあるので気になる方は引き続きチェックを・・・。

 

 

〇11月

11月はまずマツダファンフェスタ」へ久しぶりに行ったのが大きな出来事。

3年ぶりの開催でしたが、300馬力のディーゼルエンジンを搭載と噂されていた「MAZDA3 Bio concept」の正式発表や「FD RX-7のレストア展示」などかなり盛りだくさんの内容でした。

ただ、僕が行けなかった日曜はさらに内容が濃かったようなので次は日曜に行きたいですね・・・。

そして15日には新しい匠塗のボディカラー「アーティザンレッドプレミアムメタリック」の開発発表に加えて、北米とオーストラリアではラージ商品群第2弾「CX-90」ティザー広告もスタートしました。

さらに22日には「中期経営計画のアップデートおよび2030年の経営方針」が発表され、電動化対応の強化が発表。

基本的にはSKYACTIVテクノロジー初期から提唱されているビルディングブロック戦略に則った形ですが、EV専用プラットフォームだけでなく新しいハイブリッドシステムの開発も発表されました。

そして何より話題を集めたのが「ビジョンスタディモデル」

2ドアのスポーツカーである事以外はまだまだ謎が多いモデルですが、マツダ専務執行役員の青山裕大さんはオーストラリアメディアの取材に対して「あくまでEV専用プラットフォームを活用した一例で将来の商品を意味するものではない」と回答。

現時点では画像のみですが、今後"実物"も発表されるのか気になるところですね・・・。

「ビジョンスタディモデル (画像 MAZDA)」

 

 

〇12月

2022年最後の月はまず7日に日刊自動車新聞マツダが2025年頃を目途に自社開発のストロングハイブリッドを搭載した新型車を投入」と報道。

これは11月に発表された新しいハイブリッドシステムを指している可能性がかなり高いですが、個人的に色々妄想が膨らんだので3つの候補をブログで挙げさせていただきました。完全素人の妄想ですが何か当たれば嬉しいところ・・・(笑)

続いて15日には北米に続いて中国でも「CX-50」が正式発表。

北米仕様より少し全長が長くなっているのが特徴ですが、長らくオールニューモデルが登場してなかった中国市場で巻き返しの一手になるのか注目ですね・・・。

そしてつい先日の26日には「2022年版のマツダ技報」も公開。

今年はCX-60に関する内容が中心となっていますが、このブログではその中で気になった部分をいくつかピックアップしています。

さらに欧州では発電用ロータリーエンジンを搭載した「MX-30 R-EV」が年明けのブリュッセルモーターショーで正式発表されるという報道も・・・。

現時点で欧州マツダブリュッセルモーターショー公式HPで情報が出ていないのは気になるところですが、年明けに何らかの発表があるのか注目です。

 

 

続いて2022年に日本国内で発表された「商品改良」をおさらい。

〇8月4日:MAZDA3・CX-30(一部商品改良)

〇10月14日:CX-5

〇10月20日:MX-30

〇11月2日:CX-8(大幅商品改良)

〇11月17日:ロードスター(一部商品改良)

〇12月9日:MAZDA6

例年通り多くのモデルで商品改良が実施されましたが、個人的に注目だったのはロードスター「MAZDA6」

ロードスターSUVのイメージが強いボディカラー「ジルコンサンドメタリック」が追加されましたが、噂が出ていた時から「似合うのだろうか?」という不安がありました。

ちなみに海外フォーラムでもジルコンサンドメタリック追加が話題になってますが、僕が見た限りだと海外ではあまりポジティブに受け止められてない印象も・・・。

国内外問わず少し明るめのボディカラーを求める声は多いはずなので、来年くらいにそろそろスポーツカーらしい色の登場を期待したい気持ちもあります。

(画像 MAZDA)

そして「MAZDA6」は新しい特別仕様車"20th Anniversary Edition"でアーティザンレッドプレミアムメタリックが量産モデルで初採用されましたが、個人的にはよりスポーティな外観になった"Sports Appearance"もかなり魅力的に思っています。

ただ、やはりマツダコネクトは何とか新世代にして欲しかったですね・・・。

(画像 MAZDA)

どちらのモデルもまだしっかり実車をチェック出来てないので来年に見れたらまたブログで取り上げたいと思います。

 

 

簡単に2022年を振り返ってみましたが、やはり今年はラージ商品群第一弾「CX-60」の話題が中心という感じでしたね。

個人的にはまず「自分で実際に乗って体感したうえで判断して欲しい(出来れば長い距離で)」という気持ちですが、年末にはPHEVモデルの試乗車も配備されたので是非一度販売店へ足を運んでみてください。

その一方で、度々触れていますが「MAZDA6」の次期型・後継モデルはまだしばらく出てこない流れがほぼ確実になったのは個人的にショックでした。。

直6+FRベースの次期型・後継モデルを期待しているユーザーがかなり多い中で、SUVに比べて今後の商品計画に関する情報があまりに少ないのも気がかり・・・。

売れ筋なのは重々承知しているつもりですが、ここ最近のマツダはさすがにSUVへ偏り過ぎてる印象なので、来年は具体的な発表を期待したいです。

 

そしてもう一つ2022年で嬉しかったのはMAZDA SPIRIT RACING」の活動が本格化した事。

マツダ本体はルマン24時間レースを制覇した翌年(1992年)を最後にモータースポーツ活動を休止してましたが、以前から「走りを重視するブランドなのに本社主導でモータースポーツへ挑戦していないのは説得力に欠ける」と思っていたので、長らく止まっていた時計の針がようやく動き出した感覚です・・・。

「左:1992年のマシン"MXR-01"(画像 MAZDA UK)、左:MAZDA3 Bio Concept」

現状ではグッズ販売や公式アプリの方が目立ってる印象もありますが、レースで着実に実績を重ねて強いメーカーワークスチームになる事を期待しています。

 

 

色々好き勝手に感想を書きましたが、2023年も年明けから「CX-90」や「MX-30 R-EV」の正式発表など色々動きがあるはずなので楽しみにしたいと思います。

まずは毎年恒例となった正月休み明けの中国新聞に注目ですね・・・・。

 

今年も1年このブログをチェックしてくださった皆様ありがとうございました!

良い年をお迎えくださいませ🙇