つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

マツダが「現行車種と異なる位置(ラゲッジルーム下部)にバッテリーを搭載した車両」に関する特許を欧州で出願。

(画像 EPO)

ここ最近公開件数が少し増えているマツダの特許関連情報ですが、欧州で気になる内容が公開されました。

 

 

 

今回取り上げるのは欧州特許庁(EPO)の公式データベースから。

https://www.epo.org/en

(画像 EPO)

こちらは欧州で出願・登録されている特許を検索できるようになっていますが、マツダの特許情報をチェックすると2025年11月12日付で気になる内容が出願公開されてたので紹介したいと思います。

 

 

 

 

 「BATTERY COOLING STRUCTURE AND VEHICLE」

(出願番号:EP4647281A1)

この実施形態では、車室R2と荷物室R3とを隔てる仕切り壁は存在せず、車室R2の空間と荷物室R3の空間は連続している。車両Vがエンジンを駆動源とするエンジン車の場合、駆動源搭載室R1はいわゆるエンジンルームであり、車両Vがモータを駆動源とする電気自動車の場合、駆動源搭載室R1はいわゆるモータルームある。

ラゲッジルームR3には、バッテリ20が搭載されている。バッテリ20は、フロアパネル10の上面に配置されている。バッテリ20の上部は、開閉可能な板状のトランクパネル7によって覆われている。トランクパネル7の左右両側には、それぞれリヤパネル8が設けられている。

図3等に示すように、車両Vには、バッテリ20を冷却するため、例えば2つのバッテリモジュール22,22を冷却するために、1つ以上、特に2つの冷却風ダクト(第1冷却風ダクト15Aおよび第2冷却風ダクト15B)と、冷却風出口ダクト80と、ファン90とが設けられている。また、図5等に示すように、バッテリケース21には、バッテリ20を冷却するための部材として、ケース内ダクト40が内蔵されている。冷却風ダクト15A,15B、ケース内ダクト40および冷却風出口ダクト80は、管状の部材であり、その内部を冷却風が流通してバッテリ20を冷却する。

図5は、バッテリ20の内部を示す概略平面図である。バッテリ20は、バッテリケース21と、1つ以上、特に2つのバッテリモジュール22、22とを備える。バッテリケース21は、バッテリモジュール22、22を収容するケース本体21Bと、ケース本体21Bを上方から覆うカバー21Aとを有する。図6は、バッテリ20の内部を示す概略断面図であり、図4のVI-VI線断面に対応する。

バッテリケース21は、略直方体形状であり、ラゲッジルームR3内に左右方向に延びる姿勢で配置される。2つのバッテリモジュール22、22は、それぞれ、左右方向に延びる略直方体形状の外形を有する。各バッテリモジュール22は、例えば左右方向に一列に配列された複数のバッテリセル23を備える。 2つのバッテリモジュール22、22は、前後方向に並んで配置されてもよい。

図10は、図2のX-X線に沿った断面の一部を示す概略図である。図10等に示すように、冷却風導入部110Aは右側に開口している。図11は、右座席3Aの下縁を右方から見た概略側面図である。図11等に示すように、右座席3Aのシートクッション4Aは、右方から見た後部が後方に向かうにつれて高くなるように湾曲し、シートクッション4Aの右下部及び後部には上方に窪んだ凹部4Dが形成されていてもよい。

冷却風導入部110Aは、凹部4D内に配置され、凹部4Dを介してシートクッション4Aの右方に露出している。本実施形態では、冷却風導入部110Aの一部がシートクッション4Aの右方に露出している。

☆資料に記載されている特許の目的

(資料で紹介した)特許文献1には、バッテリ(電池パック)と、バッテリに冷却風を供給するダクトを備えた車両において、バッテリをトランクルームの下方に配置し、ダクトを後部座席の下方からトランクルームまで前方に開口する姿勢で配置した構成が開示されている。

この構成により、エアコンなどによって比較的低温に保たれた車室内の空気をバッテリに供給し、この空気によってバッテリを冷却することができる。

しかし、特許文献1の構造ではダクトが後部座席の下方・前方に開口する姿勢で配置されているため、後部座席に着座した乗員の脚がダクトの開口部を覆ってしまう可能性がある。

開口部が乗員の脚で覆われると、ダクト、ひいてはバッテリに十分な量の冷却風を導入することができず、バッテリの冷却性能が低下する。

本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、バッテリを良好に冷却することができる電池冷却構造を提供することを目的とする。

こちらは車体に搭載されたバッテリーをさらに効率的に冷却する事を目指している特許ですが、注目はバッテリーがラゲッジルーム下部に搭載されている事。

現在市販されているマツダの電動モデルのバッテリーは全てフロア下に搭載されており、トヨタ製のハイブリッドシステムを採用したCX-50 HYBRIDも後部座席下側に搭載しているので、この特許のバッテリー搭載位置は現行のマツダ車と違う事になります。

(画像 MAZDA)

ラゲッジルーム下部にバッテリーを搭載するので、後部座席の座面サイド部分に冷却用ダクトが備わっていますが、冷却した空気を排出するために電動ファンも備えているのが特徴。

後部座席周辺に冷却ダクトを備えてる車両は他メーカーでも見かけるので、構造自体は一般的だと思われますが、これまでフロア下に搭載し続けてきたバッテリーをラゲッジルーム下部へ移動させる事を考えてるのは中々興味深いところですね・・・。

この位置に搭載する理由は資料に書かれて無いようですが、個人的に浮かんだ可能性は「車高が低いモデルでもストロングハイブリッドやプラグインハイブリッドを実現させようとしてる?」という事。

現在マツダが市販化しているプラグインハイブリッドと48Vマイルドハイブリッドは全てSUVモデルですが、これは大型バッテリーをフロア下に搭載する事によって車高が低いモデルを生み出しにくい構造とも言われており、実際マツダの関係者からもラージ群アーキテクチャーはセダン/クーペに向いていない証言が出ていました。

現在MAZDA3に搭載されてるハイブリッドも、最も簡易的な24Vマイルドハイブリッドですが、今後さらにストロングハイブリッドやプラグインハイブリッドの必要性が高まるはずなので、これらを見据えた特許なのかもしれません。

(画像 EPO)

 

 

 

あくまで特許なので真相は謎ですが、マツダは新型CX-5から投入する新しいストロングハイブリッドや、Rotary-EVシステムの改良版(1ローター/2ローター)を開発しているので、SUV以外でも電動化を進める目的だと嬉しいかも・・・。

今後日本でも同じ特許出願が公開されるかもしれないので、日本語で確認して新たな発見があれば追って紹介したいと思います。

 

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