つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

今週新たに公開されたマツダが出願中の特許(2020.9.24)

今週新たに公開されたマツダが出願中の特許は3件。

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(画像 ipforce.jp)

件数が少ないので簡単にですが3件とも取り上げたいと思います。

 

まずは2件の「過給機付きエンジン」という内容。

再表2019-38911 | 知財ポータル「IP Force」

再表2019-38912 | 知財ポータル「IP Force」

 

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(画像 ipforce.jp)

エンジン全体図からSKYACTIV-Xに関係する可能性が高そうな内容です。

それぞれの資料に書かれている特許の目的は・・・・

再表2019-38911 | 知財ポータル「IP Force」

サージタンクの上側にインタークーラを配置すると、吸気の凝縮水がインタークーラに溜まることを防止する上では有利になるがエンジンの全高が大きくなってしまう。

その場合、自動車のデザイン上の制約が大きくなる。例えば、ボンネットラインを下げることが難しくなる。

また、一つのエアーケーシングに上流側吸気通路、下流側吸気通路及びバイパス通路を設けることは、吸気系部材のコンパクト化には有利になるものの当該バイパス吸気の各気筒への分配性を高めることが難しくなる。

本発明は、エンジンの全高が大きくなることを抑えながら、吸気の流通性及びバイパス吸気の各気筒への分配性の向上を図る。

再表2019-38912 | 知財ポータル「IP Force」

サージタンクの上側にインタークーラを配置すると、吸気の凝縮水がインタークーラに溜まることを防止する上では有利になるがエンジンの全高が大きくなってしまう。

その場合、自動車のデザイン上の制約が大きくなる。例えば、ボンネットラインを下げることが難しくなる。

また、インタークーラが高位置になるとその支持剛性の確保も課題となり、さらにインタークーラを水冷式とする場合は、冷却水循環用管のとりまわしも課題となる。

そこで本発明は、エンジンの全高が大きくなることを抑えながら過給機及びインタークーラの支持剛性の確保を容易にする。

SKYACTIV-X搭載モデルがあるMAZDA3ではボンネットを低くするために初期段階で決まりかけたエンジニアリング系を一度やり直したというエピソードがありましたが、今回の特許出願もそれに関係する内容かもしれません。

 

最後は「繊維強化樹脂成形品の応力−ひずみ特性予測方法」という内容。

特開2020-153918 | 知財ポータル「IP Force」

 

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(画像 ipforce.jp)

かなり難しい内容ですがマツダが力を入れているCAE解析で繊維強化樹脂材料の力学特性を予測するための特許出願のようです。

適用される繊維強化樹脂材料もたくさん挙げられていますが、その中にカーボンファイバー等も含まれています。

資料に書かれている特許の目的は・・・・

従来より、繊維強化樹脂材料の力学特性をCAE(Computer Aided Enginieering)により予測することが行われている。

また、繊維強化樹脂材料の力学特性は、繊維−樹脂界面特性の影響を受け得ることが知られている。
しかしながら、従来の特許では解析に用いる入力パラメータの1つとして繊維強化樹脂材料に含まれる繊維と樹脂との界面の界面強度を用いることについて言及はなされているものの、具体的な方法はなんら開示されていない。
そこで本開示では、繊維強化樹脂成形品の応力−ひずみ特性を計算量を抑えつつ精度よく予測可能な方法を提供することを課題とする。

 

今週は件数も少ないので以上となります。

かなり難しい内容もありましたが、来週もどのような内容が出てくるのか注目しておきたいと思います。