一昨日に正式発表されてから大きな反響を呼んでいるマツダのラージ商品群第一弾モデル「CX-60」
このブログでは発表された内容をまとめた記事を公開しましたが、今回は安全装備に関する新機能や仕様を紹介したいと思います。
○欧州で発表されたCX-60の内容をまとめた記事。
内外装・パワートレイン・快適装備・ドイツにおけるグレード構成など出来る限り詳しくチェックしましたが、安全装備に関する新機能や仕様に関する項目を忘れていました(申し訳ありません・・・)
そこで今回追記という感じで改めて紹介したいと思います。
〇英国マツダ公式プレスキット(PDF形式)
○CX-60で新たに採用された安全装備関連の機能
①「See-Through View(シースルー・ビュー)」
・既存のマツダ車に採用されている360°ビューカメラをさらに進化させたシステム。
・車両の前部と後部のコーナー部分の画像を作成し、ドライバーが車体に隠れている物体をより簡単に見つけられるようになる。
・狭い路地や駐車場における周囲の状況把握がより容易に。
この機能はすでに他メーカーで採用例がありますが、マツダ車ではCX-60が初採用。
ある程度大型サイズの車種になるので便利な機能と言えるかもしれません。
YouTubeチャンネル「カーフィーリング」ではシースルー・ビューの表示画面が紹介されています。
②「ヒルディセントコントロール」
・エンジンブレーキだけでは十分に減速できない下り坂を走行する時にブレーキペダルを踏むことなく車速を一定に保つよう支援する機能
・オフロードや雪山などではタイヤの回転を常に監視し、その情報をもとにブレーキ液圧を精密に制御
・作動範囲は2~30km/h、30km/hを越えると自動的にOFFになる。
・時速20〜30kmでスタンバイに切り替わり、再開することも可能。
こちらも他メーカーで採用例が増えている機能ですが、マツダ車では初採用となります。
マツダはスタック脱出補助機構「オフロード・トラクション・アシスト」を開発するなどAWD車向けの制御を強化してきているのでこれもその流れに沿った形と言えそうです。
③「i-ACC」
・前方に走行車両がある場合は合わせて追従する事も可能。
道路標識の制限速度を認識してクルーズコントロールの設定に反映させる事で速度違反などの防止に役立ちそうです。
特に欧州の速度取締りは日本以上に厳しいらしいので(本当なのか不明ですが1km/hでも越えたらNGとの噂も・・・?)
④「BSM Vehicle Exit Warning」
・停車中の車両に後方から接近する車両や歩行者・自転車などを検知し、ドアを開ける時に警告を発するシステム。
車と歩道の間をすり抜けようとする自転車や人と遭遇する機会が多い印象なのでこれも役立ちそうです。
特に身長の低いお子さんが開けたドアに巻き込まれるのも防げそうですね。
⑤視認性向上に対する取り組み
・座席(座面?)を高めに設定し、クリアな視界を確保出来るように配慮。
・CX-60のボンネット形状はドライバーが車両先端や四隅を確認しやすいように配慮されている。
・ボンネットの斜め前方視界しきい値(右ハンドルの場合:ドライバーから見て左斜め前方部分の見えない路面の面積)はCX-5に比べて303mm短縮。
CX-60はボンネットが長くなるFRベース車ですが、運転時の視認性はFFベースのCX-5より向上しているとの事。
サイズ的にはなかなか大きめなモデルですが実際に運転してみるとイメージ以上に大きさを感じる事無く運転できるかもしれませんね。
プレスキットの中で気になる安全装備関連は以上となります。
マツダはすでにCX-60を含むラージ商品群から新しい先進安全技術「Mazda Co-Pilot Concept(マツダ・コ・パイロット・コンセプト)」を導入開始すると公表していますが、マツダ公式HPでは「当面、日本市場のみ導入」と案内が出ているので今回のリリースには含まれていません(日本以外は法規対応後に導入との情報も・・・)
4月上旬に予定されている日本仕様の発表ではこのあたりも情報が解禁されるはずなので注目したいところですね。