つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

マツダが「新型CX-5」を正式発表したので内容を詳しくチェック(2025.7.11:編集完了しました)

(画像 MAZDA)

本日2025年7月10日、マツダが「新型CX-5」を正式発表しました。

 

 

 

2012年発売の初代、2017年発売の2代目を通じてマツダの最量販車種へ成長してきたCX-5ですが、マツダは昨年から決算や経営戦略発表の中で3代目登場を予告しており、今月1日には欧州や北米でティザー広告も解禁。

☆2024年5月に新型CX-5登場予定を初公表

☆今月1日にティザー広告も解禁。

上から初代・2代目・3代目のティザー (画像 MAZDA、ドイツマツダ)

欧州や北米ではティザー画像では前後デザイン等が一部公開された事で様々な予想や憶測が飛んでいましたが、本日予定通りワールドプレミアされたので現時点で明らかになってる情報を順番に紹介していきたいと思います。

 

 

 

マツダ公式ニュースリリース(日本)

〇ドイツマツダ

〇英国マツダ

〇米国マツダ

〇オーストラリアマツダ

マツダ公式YouTube

オフィシャル動画によると新型CX-5の開発主査は山口浩一郎さん、チーフデザイナーは椿貴紀さん。

椿貴紀さんはCX-90のチーフデザイナーや現行CX-5のエクステリアも担当。

 

 

 

開発コンセプトは"新世代エモーショナル・デイリーコンフォート"

(画像 MAZDA)

 

 

 

「エクステリア」

(画像 ドイツマツダ)

・デザインスケッチ

(画像 MAZDA)

デザインコンセプトは“Wearable Gear”

(Wearable:「身につけられる」「着用できる」という意味)

欧州マツダはソウルレッドクリスタルメタリックの公式画像を公開しており、画像の車両は現行モデルにも設定されているスポーティグレード"HOMURA"

これまでスクープされたテスト車両やティザー画像である程度雰囲気は分かっていましたが、新型CX-5のデザインでまず注目なのはブーメランのような形状になったヘッドライトとシグネチャーウイングの周りに配されたブラックパネルで、ヘッドライトウォッシャーもブラックパネル部分に配置されてるのであまり目立ちません。

シグネチャーウイングの周りをブラックで囲む意匠は「ICONIC SP」と「EZ-6」でも採用されているので、今後他のマツダ車にも展開されるかも・・・?

あと、公開された画像や動画を見るとヘッドライトに赤色のアクセント(よく見ると"5"のデザインにも見える・・・?)が採用されてるようですが、これは全モデル共通なのか?それともボディカラーやグレードによって変わるのか気になるところ・・・。

ヘッドライト内の赤いアクセント、よく見ると"5"に見える気も・・・(画像 MAZDA EUROPE)
ICONIC SPとEZ-6もシグネチャーグリルの周りがブラック (画像 MAZDA)

続いて、リアデザインに関してはラージ商品群SUVに似たテールランプが目に入りますが、比べてみるとゲート側を中心にやや異なります。

そして最も注目なのはリアゲート中央のエンブレムがマツダのコーポレートマークではなく"MAZDAロゴ”になった事で、これはEZ-6・EZ-60に続いて3車種目(マツダ自社開発モデルでは初)

近年リアエンブレムをロゴに変えるメーカーが増えていますが、最量販車種のCX-5にも展開された事から今後他のマツダ車にも展開されるでしょうね・・・。

あと、リア周りではバンパーのブラックアウト部分が現行より大きくなったのでアクティブな雰囲気が増しています。

(画像 MAZDA)

これ以外ではフロントドア下部にシャープなプレスラインが入っているのが確認出来ますが、こちらは中国で発表された「ARATA」「EZ-60」と同じ意匠を取り入れてるのが有力で、フェンダーアーチ上部には凸型の意匠も採用されています。

さらに現行型ではアクセサリーオプションしか無かったルーフレールが最初から装備されているのもポイントですが、こちらはグレードや仕向け地によって変わる可能性もあるので続報を待ちたいところ・・・。

左:新型CX-5、右:ARATA (画像 MAZDA)

あと、現行CX-5では大型改良でも採用されて無かったディミングターンシグナル(魂動ウインカー)は、新型CX-5でようやく採用。

ヘッドライトはL字型のLEDがウインカーに変わるようになっています。

☆Autogefühlの動画でウインカーが光ってる瞬間が映ってます(5:30頃~)

 

 

 

「インテリア」

・本革内装(ベージュ)

(画像 ドイツマツダ)

・合成皮革内装(ブラック×ホワイト)

(画像 MAZDA)

・デザインスケッチ

(画像 MAZDA)

☆内装のポイント(ドイツマツダ公式リリースによる)

⇨現時点で公表されてる内装は「合成皮革(ブラック / ブラック×ホワイト)」「本革(ブラック / ベージュ)」

ステアリングホイールに「Mi-Drive」のボタンを配置。

⇨メーターは10.25インチフル液晶が標準装備

⇨センターディスプレイは「12.9インチ」or 「15.6インチ」でタッチパネル

⇨パノラマサンルーフ採用(オプション?)

アンビエントライト採用(ドイツ仕様はHOMURAのみ)

マツダ車らしい水平基調のダッシュボードを継承しつつ各所がアップグレードされていますが、現在公表されている内装は「合成皮革(ブラック/ブラック×ホワイト)」「本革(ブラック / ベージュ)」の2種類で、公式画像を見る限りだと本革内装はシートベンチレーションを装備。

(ファブリックやナッパレザーの内装も用意されるかはまだ不明・・・)

インテリアでまず目に入るのはステアリングだと思いますが、リアハッチと同様にMAZDAロゴが採用されており、これはEZ-60に続いて2車種目となります。

ステアリングはラージ商品群用をベースにスイッチ類を新しくした仕様だと思われますが、これまでセンターコンソールに備わっていた「Mi-Drive」が追加されており、ステリングコラム上にはドライバーモニタリング用の赤外線カメラと思われる部分もありました。

現行型の同じシフトノブはやや浮いてる気もしますが、アンビエントライトやパノラマサンルーフも採用されてるので、ラージ商品群にも迫るレベルと言えるかもしれません。

左:CX-60、右:新型CX-5 (画像 ドイツマツダ、Autogefühl)

一方で、新型CX-5に関しては大型センターディスプレイ採用や物理ボタン廃止の可能性が出ていましたが、噂通り12.9インチ or 15.6インチの大型タッチパネルを採用して、マツダコネクト用のコマンダーダイヤルだけでなくエアコン操作までタッチパネルに集約・・・・。

個人的に第7世代から採用されたコマンダーダイヤルと物理ボタンは、安全性だけでなく操作した時の心地イイ操作感も含めて魅力だったので、ここはかなり残念なポイントです(ライトユーザー受けはいいのかもしれませんが・・・)

新型CX-5Google搭載によって音声認識操作も可能になっているので、とりあえず実車に触れて判断したいと思いますが、マツダ独自の提供価値は薄れてそうで心配・・・。

(画像 ドイツマツダ)

あと、インテリアで個人的に気になっていたのが第7世代商品群モデルで標準化された「ドアトリムのグリップ」ですが、新型CX-5は無事に採用。

デザインのカッコよさだけでなく、乗車時やドア開閉の時にしっかり握れる(=安心して身を預けられる)事が大きな美点だと思ってるので、今後出てくる車種も採用を期待します(正直現行ロードスターはすぐに採用して欲しい・・・)

左:現行CX-5、右:新型CX-5 (画像 MAZDA UK、ドイツマツダ)



 

「ラゲッジルーム / ユーティリティ」

https://www.youtube.com/watch?v=AGp_RbAjslA

https://www.youtube.com/watch?v=2HIh31bDsuU&t=150s

(画像 ドイツマツダ、What CAR?、Autogefühl)

☆ラゲッジルーム / ユーティリティのポイント

⇨ラゲッジ容量は現行型から61ℓ増えて「583ℓ」、2列目シートも倒すと「2,019ℓ」

⇨40:20:40分割可倒式のリアシートも継続採用。

現行型でも十分広いスペースが確保されていたラゲッジルームですが、新型はさらに「583ℓ(おそらくサブトランク含む)」へ容量UPしており、これはCX-60(570ℓ)よりも多い容量でもあります。

長尺の荷物を載せやすい40:20:40分割可倒式リアシートも引き続き採用されているので、開発コンセプト通り使い勝手はかなり良さそうですね。

広報車両のサブトランクはBOSEサウンドシステムのウーファーが搭載されていますが、標準オーディオ仕様だとサブトランクはさらに広くなるはず・・・。





「車体サイズ/プラットフォーム」

(画像 MAZDA)

☆欧州マツダのプレスリリースで紹介されてる走行性能関連関連メニュ

⇨欧州の道路事情へ合わせるためにスプリングやダンパーを中心にシャシーを改良。

⇨スプリングは現行より柔らかめ。

⇨リバウンドダンピング強化(フロント/リア)

⇨ブレーキバイワイヤ採用(マイルドハイブリッド車

⇨Mi-Dribeで選べるモードは「ノーマル」「スポーツ」「オフロード」の3つ。

車体サイズに関しては以前から全長が延びる可能性が出ていましたが、今回発表された欧州仕様の諸元によると現行モデル比で「全長/ホイールベース⇨115㎜+」「全幅⇨15㎜+」となっていますが、全高はルーフレールを含んだ数値の可能性もあるので実質的には変わってない可能性も・・・。

あくまで欧州仕様の数値とはいえ、日本だと全幅が1,850㎜越えなのは気になる人多いかもしれませんが、比較対象に挙げられることが多いRAV4/ハリアーも1,850㎜越えてるので、このセグメントでは今後当たり前になるかもしれませんね。

そして新型CX-5で採用されてるプラットフォームも気になるところですが、ニュースリリースには現行型と同じ「フロント:ストラット / リア:マルチリンクと書かれてる事に加えて、ドイツマツダ「欧州の道路事情へ合わせるために、スプリングやダンパーを中心にシャシーを改良」と紹介してるので、今のところ現行型からキャリーオーバーしてるのが有力ですが、ホイールベースがCX-50と同じなのも気になるので続報を待ちたいところ・・・。

(画像 MAZDA)

 

 

 

「タイヤ・ホイール」

(画像 ドイツマツダ、Autogefühl)

タイヤ・ホイールは現行モデルと同様に「17インチ(225/65/R17)」「19インチ(225/55/R19)」の2種類が公表されていますが、欧州仕様のAWDは19インチのみ。

現在公開されているソウルレッドクリスタルメタリック(Homura/AWD)の19インチホイール装着車は、タイヤ銘柄が「BRIDGESTONE ALENZA001」で、事前にスクープされたテスト車両にも装着されてました。

タイヤに関しては複数の銘柄をランダムに装着する事や、仕向け地によって変わる可能性もあるので続報を待ちたいところ・・・。

Neuer Mazda CX-5 (2026) als Erlkönig erwischt

(画像 motor1.com)



 

「パワートレイン」

(画像 MAZDA、Autogefühl)

新型CX-5のパワートレインに関しては、今のところ2.5Lガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.5」が公表されており、日本や欧州はマイルドハイブリッド(e-SKYACTIV G 2.5)も設定。

一足先にスペックが公開されている欧州仕様は141psですが、これは昨年MAZDA3/CX-30欧州仕様に搭載された140ps仕様とほぼ一緒なのが有力。

ただし、北米仕様は"マイルドハイブリッド無しの187ps"と公表されているので、仕向け地によって出力・トルクは変わる予定です。

そして、新型CX-5に搭載する事が公表されていた次世代ガソリンエンジン「SKYACTIV-Z+新型ストロングハイブリッド」は、当初の計画通り2027年中導入予定とアナウンスされており、日本で注目が集まっているディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 2.2」に関しては特に触れられていません・・・。

日本のニュースリリースに掲載されている諸元も欧州仕様なので日本仕様の正式発表を待ちたいですが、文面を見る限りだと事前の報道通りディーゼルエンジンは用意されない可能性高いでしょうか・・・?

(画像 MAZDA)

 

 

 

「先進 / 安全 / 運転支援系装備」

(画像 ドイツマツダ)

☆先進 / 安全 / 運転支援系装備のポイント

音声認識操作などに対応したGoogleアプリを搭載(マツダ車初採用)

⇨スマートシティブレーキサポートには(SBS)には左折/右折時に危険を知らせる機能も搭載(おそらくラージ商品群と同じ"左右接近物検知機能"の意味)

⇨ラージ商品群に続いて「ドライバー異常時対応システム (DEA)」を搭載。

⇨アクセルを離した時の運転状況に応じてブレーキバイワイヤが自動的にアシストする「PDA」を新搭載。

インテリアの項目でも触れましたが、新型CX-5Googleアプリをマツダ車初搭載しており、これによって各種アプリや音声認識操作も可能。

そして安全・運転支援関連はラージ商品群に展開されていた「ドライバー異常時対応システム (DEA)」がマツダの横置きエンジン搭載車で初搭載されています。

安全・運転支援関連に関しても仕向け地によって搭載機能範囲が変わる可能性があるので、日本仕様の発表を待ちたいところ。


 

「発売時期/グレード/価格 etc...」

(画像 MAZDA)

気になる発売時期に関しては、マツダニュースリリース「欧州⇨2025年末」「日本や北米⇨2026年」と発表されていますが、欧州が一番早いのは排ガス規制やサイバーセキュリティ法規によって現行モデルの受注が昨年で終了しているのが大きな理由と思われます。

欧州ではすでに先行情報を受け取れるメール会員募集開始と同時に車両価格も「35,000ユーロ~」と公表されていますが、ドイツマツダは「装備がより充実したにも関わらず価格は現行モデルの同等グレードより抑えられてる」と紹介。

エンジンスペックが異なるので判断が難しいところですが、大幅に値上げされる可能性は低いでしょうか・・・?

一方、欧州仕様のグレードは【Prime-Line】【Center-Line】【Exclusive-Line】【Homura】

の4種類と発表されていますが、バンパー下部やフェンダーモールがボディ同色仕様の【Takumi(日本はExclusive Mode)】は新型に設定されていません。

日本や北米仕様には用意する事も考えられますが、マツダは新型CX-5からエンジンやグレードの種類を整理する方針を示しているので、廃止される可能性もありそう。

現行CX-5に設定されていたTakumi(日本はExclusive Mode)画像 MAZDA UK

ボディカラーラインナップに関してはまだソウルレッドクリスタルメタリックしか正式公開されていませんが、欧州各国の公式HPをチェックするとメーターやセンターディスプレイに「ホワイト」と「グレー」が映ってる公式画像も確認出来ました。

グレーに関してはエアログレーメタリックに見える気も・・・。

個人的には欧州マツダが開発サンプルを公開していたブルーの新色(匠塗の可能性あり)も新型CX-5で見てみたいですね。

(画像 MAZDA、欧州マツダ)

 

 

 

現時点で明らかになっている新型CX-5の情報をとりあえずまとめてみましたが、全体を見た限りだとチーフデザイナーの椿貴紀さんも話している通り「正常進化」という印象で、歴代モデルの良さを継承しつつ使い勝手や各種機能をアップデートさせた感じですね。

公開されたソウルレッドクリスタルメタリックのHomuraは中々カッコイイ雰囲気なので他のグレードやボディカラーも早く見てみたいですが、やはりコマンダーダイヤルや物理スイッチを無くしてタッチパネルへほぼ集約させたのは、現時点でマイナスポイントと評価せざるを得ません。

Googleによる音声認識操作で安全性を担保しそうとしてるのかもしれませんが、第7世代商品群に採用されてるコマンダー/スイッチの操作感が気持ちよかった事に加えて、今後電動化やデジタル化が進むほど"肌や指先で直接感じるアナログな感触"に付加価値が生まれると考えてたので・・・・。

☆第7世代商品群のコマンダーダイヤルやスイッチの触感に対するコダワリ

もちろんデザイン等も含めて実車で最終判断したいと思いますが、ディーゼルエンジンが用意されない可能性が高い事も考えると現時点では「新型CX-5よりCX-60を買う方が総合満足度高い人意外に多いかも・・・」というのが個人的な感想です。

もちろんサイズや排気量の違いはありますが、CX-60の25S/XD系グレードは思ったよりCX-5との価格差が大きく無い事に加えて直6ディーゼルエンジンの実燃費の凄さは折り紙付きなので、操作系やディーゼルエンジンを求める方はこちらも検討してみるのがオススメでしょうか・・・?

CX-5も新型で値上げされる可能性あるので)

(画像 MAZDA)

昨日のワールドプレミアから早速大きな反響(賛否?)を呼んでいる印象の新型CX-5ですが、まずは早く日本でも実車を見てみたいところ・・・。

今年は秋にマツダファンフェスタやジャパンモビリティショーもあるので、先行展示なども期待したいですね。

 

 

まだこれから市場導入などで大変だと思いますが、まずはマツダの関係者の皆様新型CX-5誕生おめでとうございます!

(画像 MAZDA)

令和6年能登半島地震災害・9月21日豪雨被害の義援金受付関連。

◎石川県公式HP

地震災害用リンク(令和7年12月26日まで受付)

令和6年(2024年)能登半島地震に係る災害義援金の受付について | 石川県

・豪雨被害用リンク(令和7年3月31日まで受付)

令和6年(2024年)能登豪雨に係る災害義援金の受付について | 石川県

富山県公式HP(令和7年3月31日まで受付予定)

富山県/「令和6年能登半島地震災害義援金(富山県被災者支援分)」の受付について

新潟県公式HP(令和7年12月26日まで受付予定)

令和6年能登半島地震で被災された方々(新潟県の被災者)への義援金の受付について - 新潟県ホームページ