少し前から商品改良の噂や話題が出てきていた「CX-8」ですが、本日マツダから正式発表されました。
CX-8に関しては8月末頃から商品改良の噂が出始めており、9月13日には注文受付を一旦終了した案内がマツダ公式HPに掲載。
これらの点から商品改良が実施される可能性が高まっていましたが、本日マツダからニュースリリースが発表されたので変更点を順番に紹介していきたいと思います。
変更点①:エクステリアデザインの改良。
基本的にはCX-5と同じエクステリアデザインですが、いくつかCX-8独自の意匠があります。
①:フロントグリルは「縦長のブロックメッシュ」
CX-5のフロントグリルは横長のブロックメッシュなのに対してCX-8は縦長。
改良前でもL PackageとExclusive Modeは縦長のブロックメッシュでしたが、今回から全グレード共通になっています。
②:テールランプ形状が僅かに異なる事に加えて左右を繋ぐメッキガーニッシュ装備。
CX-5と比べるとテールランプ形状は僅かに水平基調の形状になっており、左右を繋ぐガーニッシュも改良前から形状変更して引き続き採用。
よく見るとガーニッシュがテールランプに食い込む意匠も引き継がれています。
マツダ公式YouTubeでは灯火類の光り方も公開されているので是非チェックを。
変更点②:ボディカラーラインアップにロジウムホワイトプレミアムメタリックが追加、プラチナクォーツメタリックは全グレード選択可能に。
CX-60・CX-5に続いてCX-8にも新しい匠塗のボディカラー「ロジウムホワイトプレミアムメタリック」が追加されました(代わりにスノーフレイクホワイトパールマイカが廃止)
さらに改良前はL PackageとExclusive Modeのみ選択可能だった「プラチナクォーツメタリック」が、今回から全グレードで選択可能になっています。
個人的には採用車種が減りつつある「チタニウムフラッシュマイカ」が引き続き残っているのは嬉しいポイントですね。
変更点③:ダイナミクス性能を進化。
昨年のCX-5と同様に第7世代商品群やラージ商品群の考え方や技術を採用して走行性能が進化されています。
①ドライブセレクションが「MAZDA INTELLIGENT DRIVE SELECT(Mi-DRIVE)」に刷新。
・ガソリンエンジン車に標準装備。
・特別仕様車"Grand Journey"のみオフロードモード装備(詳しくは後述)
②SKYACTIV-G 2.5ターボ搭載車はAT変速タイミングとロックアップの制御を変更
③サスペンション・フロントシートの改良。
変更点④:安全性能の進化。
☆アダプティブLEDヘッドライトのグレアフリー(防眩)ハイビームLEDが12分割から20分割に。
変更点⑤:快適装備の向上
先日商品改良が行われたCX-5に続いてApple CarPlayのワイヤレス接続に対応しましたが、CX-5と同様に初期配車車両は使用不可となっており、後から使用可能にアップデート予定となっています。
☆外部接続対応USB Type-C端子を採用(フロントシート用)
・「Sports Appearance」「Exclusive Mode」は標準装備。
・「Black Tone Edition」「Grand Journey」「Smart Edition」はメーカーセットオプション
・「25S」「XD」は選択不可。
変更点⑥マツダコネクトのナビゲーション用SDカードが"アドバンス2"に。
CX-60・CX-5に続いてCX-8もナビゲーション用SDカードがアドバンス2に進化。
すでに実車をチェックできるCX-60と同様に地図画面の下部分が半透明で表示される可能性が考えられます。
変更点⑦:「Proactive」「L Package」が廃止、「Smart Edition」は一部装備が新たに標準化。
〇改良前
〇改良後
これまで設定されていた「Proactive」「L Package」が今回の改良で廃止されました。
代わりに「Smart Edition」は一部装備が強化されていますが、おそらくProactiveのポジションを補完する目的もあると思われます。
・運転席10Wayパワーシート&ドライビングポジションメモリー機能が標準装備に。
・フロントシートヒーター(運転席・助手席)が標準装備に。
・セカンドシート用の「カップホルダー」「充電用USB端子」「小物入れ(7人乗り)」が標準装備に※
・スピーカーが4スピーカーから6スピーカーに。
・17インチアルミホイールがグレーメタリックからシルバーメタリックに変更。
※:6人乗りは「センターコンソール後部」、7人乗りは「センターアームレスト」に装備。
変更点⑧:2つの特別仕様車が新たに登場、「Exclusive Mode」「Black Tone Edition」も一部仕様変更。
これまで設定されていた「Black Tone Edition」「Exclusive Mode」に加えて2つの特別仕様車が新たに登場。
「Grand Journey」(Smart Editionをベースにした特別仕様車)
〇Grand Journey特別装備(Smart Editionの内容に加えて)
☆エクステリア関連
・19インチアルミホイール(切削加工×ブラックメタリック)
・フロントグリルがガンメタリック塗装に。
・フロント・リアバンパーガーニッシュ(シルバー)
・サイドガーニッシュ(ブライトシルバー)
・ルーフレール
・ドアミラーがグロスブラック仕様に。
☆インテリア関連
・Grand Journey専用のグレージュ内装(ファブリック×合成皮革)
・インパネ加飾がハニカムグレージュに。
・助手席6Wayパワーシート。
・2列目シートにシートヒーター追加。
☆ユーテリティ関連など
・マツダコネクト用10.25インチセンターディスプレイ
・地上デジタルTVチューナー(フルセグ)
・ワイヤレス充電(Qi)
・Mi-Driveに「オフロード・モード」追加。
・ 3列目シートの充電用USB端子(TypeA)×2
・ハンズフリー機能付パワーリフトゲート
こちらは"CX-5 Field Journey"と同様にアウトドアの世界観をイメージした特別仕様車ですが、グレージュカラーの内装が採用されている事もあってより落ち着きと上質さも兼ね備えてる雰囲気ですね。
ちなみに「Grand Journey」というフレーズは今年6月に商標出願されていました。
Twitterでも触れましたが、個人的には公式画像のプラチナクォーツメタリックだけでなくチタニウムフラッシュマイカもかなり似合う気がしています。
あともう一つCX-8大幅改良で個人的に嬉しいポイントは「チタニウムフラッシュマイカ」が残った事♪
— taku2 (@taku2_4885) 2022年11月2日
特にGRAND JOURNEYと組み合わせたらかなりカッコイイ予感・・・。 https://t.co/oYhgv2BegW pic.twitter.com/KcZLgk6qP0
「Sports Appearance」
Sports Appearance特別装備。
☆エクステリア関連
・フェンダーアーチ(クラッディング)・ボディ下部(ボディロアガーニッシュ)・フロントグリルメッシュがツヤ有りブラック仕様。
・19インチアルミホイールはブラックメタリック塗装(ホイールデザインはExclusive Modeと同じ)
・大径マフラーカッター
☆インテリア関連
・内装は「レッド」と「ブラック」2種類のスムースレザーでのステッチは「ライトグレー」
・ステアリングの6時スポーク部が本革仕様。
CX-5で高い人気を集めているSports AppearanceがCX-8にも登場。
基本的には廃止されたL Packageの装備を引き継いでよりスポーティなエクステリアを組み合わせた仕様ですが、レッドレザー内装のシートはブラックカラーが追加されています。
「Exclusive Mode」
Exclusive Modeの変更点。
☆エクステリア関連
・フェンダーアーチ(クラッディング)・ボディ下部(ボディロアガーニッシュ)がボディ同色仕様
・フロントグリルはガンメタリック塗装
・シルバーのフロント&リアバンパーガーニッシュ
・ルーフレール
・大径マフラーカッター
☆インテリア関連
・改良前に設定されていた「オーバーン」が廃止、代わりに「ブラック」が追加。
・インパネ加飾が「ハニカムシルバー」から「ウォームシルバーヘアライン」に変更。
☆その他
・25Tモデルは7人乗り仕様が廃止。
基本的にはCX-5のExclusive Modeと同様の変更ですが、これまで設定されていたオーバーン内装が廃止されたのはやや寂しいところですね・・・。
「Black Tone Edition」
Black Tone Editionの変更点
・25S・XDモデルはハンズフリー機能付パワーリフトゲートがメーカーセットオプションに変更(改良前は標準装備)
・25Tモデルは7人乗り仕様が廃止。
基本的な装備・仕様はほぼそのままですが、Black Tone Editionの中でも売れ筋と思われる25SとXDはハンズフリー機能付きパワーテールゲートがメーカーセットオプションに変更されています。
こちらを選択しないと手動のテールゲートになるので注意が必要ですね。
最後にパワートレイン別に価格をおさらい。
〇SKYACTIV-G 2.5(NA)搭載モデル
〇SKYACTIV-G 2.5ターボ搭載モデル
〇SKYACTIV-D 2.2搭載モデル
先に商品改良が発表された車種と同様に車両本体価格がUPされていますが、SmartEditionは標準装備の強化が行われた事もあって特に値上げ幅が大きくなっています。
今回廃止されたProactive・L Packageのポジションは特別仕様車が代わりにカバーするグレード構成という感じでしょうか?
現時点で確認できる変更点は以上となります。
CX-8にとっては2017年に発売されてから初の"大幅改良"となりましたが、CX-5と同様にエクステリアデザインだけでなく走行性能や安全快適装備までしっかりと進化させてきたのはさすがの一言ですね。
個人的には最近採用車種が減りつつある「SKYACTIV-G 2.5ターボ搭載モデル」と「チタニウムフラッシュマイカ」が残っているのが特に嬉しいポイントです(笑)
マツダはすでに日本や欧州向けのラージ商品群3列シートSUV「CX-80」を2023年頃までに導入する事を公表しており、一部で「CX-80と入れ替わりでCX-8が販売終了するのでは?」という憶測も出ていますが、このタイミングで大幅改良を実施したという事はCX-80と併売する可能性が有力でしょうか・・・?
今回発表されたCX-8 2022年大幅商品改良モデルは12月下旬に発売開始予定と案内されているので販売店で実車を見れるのはもう少し先かと思いますが、マツダブランドスペース大阪等で先行して実車展示が行われる可能性もあるので引き続き情報をチェックしておきたいと思います。