今月の上海モーターショーでワールドプレミア予定になっているマツダと長安汽車による共同開発モデル第2弾のティザー広告がついに解禁されました。
マツダは中国の合弁パートナー長安汽車と共同開発したBEV/PHEV第1弾「EZ-6」を昨年登場させましたが、昨年の北京モーターショーでは共同開発第2弾を示唆するコンセプトカー「創 ARATA」も同時発表。
その後、長安マツダの鄧志濤副社長が共同開発第2弾モデルを今月開幕する上海モーターショーでワールドプレミアする事を明言していました。
（4月に開催される中国の国際モーターショーは上海と北京で隔年開催）
上海モーターショー開幕まで1カ月を切ったのでそろそろティザー広告も解禁されそうな予感がしていましたが、本日長安マツダが公式SNSで最初のティザー広告を公開しています。
長安マツダは「御风塑无形，驭电赴未来（風を利用して目に見えないものを形作り、電気を利用して未来へ進む）」というメッセージと共にデジタルグラフィックで再現されたエクステリアのティザー動画を公開しており、動画の最後に「MAZDA EZ-60」という車名も発表。
これは昨年3月にEZ-6と一緒に中国で商標出願されていたので共同開発第2弾モデルの車名と有力視されていました。
動画ではフロントフェイスやサイドビューが確認できますが、いくつか気になるポイントがあるので順番に紹介・・・・。
ポイント①：フロントフェイスは「創 ARATA」のデザインをほぼ踏襲？
動画の前半に映っているフロントフェイスを見る限りだと基本的なデザインは「創 ARATA」をほぼ踏襲している雰囲気。
ヘッドライトがかなり薄型なので、前照灯はEZ-6と同様にバンパー側になりそうですね。
そして「創 ARATA」のフロントデザインはバンパーサイドだけでなくボンネットにもダクト（インテーク）が備わっていましたが、ティザー映像でもこの2か所を空気が通ってそうなグラフィックがあるので、EZ-60でもダクトを採用する可能性が高いかも・・・？
ポイント②：クォーターピラーのダクトも採用？
「創 ARATA」はフロント周辺に加えてクォーターピラーにもダクト（インテーク）が採用されていましたが、解禁されたティザー動画でも空気がクォーターピラー内部を通っているようなグラフィックが映っていました。
サイドビューでも空気がクォーターピラー内を通ってるような表現があるので、ここも「創 ARATA」と同じ意匠になりそうですね・・・。
ちなみに、先日中国で公開されていたEZ-60と思われるテスト車両でもクォーターピラーにダクトが備わってそうな形状になっていました。
☆先月下旬にEZ-60と思われるテスト車両を取り上げたブログ。
ポイント③：デジタルアウターミラーを採用か？
動画の中盤にはAピラー周辺も映っていますが、ドアミラーは明らかに細い形状なのでカメラを備えたデジタルアウターミラーの可能性が考えられます。
デジタルアウターミラーは2018年のレクサスESを皮切りに少しずつ採用車種が出てきていますが、既存のマツダ車はもちろんEZ-6のベース車と言われている深蓝SL03でも採用されていない模様・・・。
仮にEZ-60の量産モデルでも採用されたら中々大きなインパクトになりそうですが、デジタルアウターミラーに関しては使い勝手やコストに対するメリットで賛否が分かれてる印象もあるので、通常のドアミラー仕様も用意する可能性が高いかも？
今日公開されたティザー映像第1弾で気になったポイントは以上ですが、映像を見る限りだとEZ-60はダクトなどの細かな意匠まで「創 ARATA」のデザインをほぼ踏襲する可能性が高そう。
サイドビューを見るとSUVクーペに近いスタイルにも見えるので、2022年頃まで販売されていた中国市場専売モデル「CX-4」の実質的後継みたいなポジションになるかもしれませんね。
上海モーターショーが開幕する今月25日までにティザー広告の続編が公開される事も十分考えられるので、引き続き公式情報に注目しておきたいと思います。
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