
マツダが2026年3月期 第2四半期決算を発表したので、いつも通り中身をチェックしていきたいと思います。
〇マツダ公式決算資料・プレゼンテーション資料専用ページ

「決算総括」
【第2四半期(7月~9月)単体】






【2026年3月期 通期見通し】














第2四半期は日本と北米で前年比プラスの販売台数を達成したものの、米国の関税引き下げが9月中旬まで後ろ倒しされた事や、関税による影響を見極めるために生産台数を抑えた影響もあって営業利益・純利益共に赤字。
ただし、北米市場は関税発動後も想定以上の需要があった事や、各車種の年次改良モデル(2026年モデル)を発表した事から、下期の販売見通し引き上げを実施。
これ以外にも、年内に欧州で販売開始される新型CX-5の生産が立ち上げられたので、第3四半期以降の生産台数は回復する見込みです。
引き下げられたとはいえ関税の影響はまだ大きいですが、マツダは経常利益が第1四半期公表より150億円増加する見通しや、これまで未定だった配当額を前年同等と公表した事から、株価は上昇しています。
あと、オランダと中国の対立によって問題化しているネクスペリアの半導体供給についても触れていますが、今のところマツダ車の生産に影響は出ていない模様。
ただし、部品メーカーの状況を調査中との事なので、コロナ禍の時のような影響が出ない事を願いたい・・・。
(今日の報道によると中国が輸出制限を解除したようなので、影響が収束するかも?)
「商品や販売の取り組み」




今回は商品や販売に対する今後の取り組みも発表されていますが、これまでにも紹介したように新型CX-5は年内に欧州市場から販売開始予定。
2026年初頭に米国・カナダで販売開始するのもすでに公表されてましたが、北米でも実車披露・展示がまもなく実施される予感がします。
その一方で、日本を含むその他の市場は2026年中という含みのある表現ですが、日本は先月発表された現行型の小変更モデルが12月発売予定なので、新型の国内販売は早くと2026年春~初夏くらいでしょうか・・・?
「地域別の販売状況」
◎日本
(画像 MAZDA) 2025年に入ってから前年比プラスの販売実績を維持している日本市場ですが、今期も前年比6%プラスの販売台数を記録。
昨年発売開始されたCX-80と今年1月に商品改良モデルが発売されたCX-60(発表は昨年12月)が主に貢献しているようですが、不動の人気を誇るロードスターや、次期型にディーゼルエンジンが搭載されないCX-5もある程度貢献してるかも・・・。
第3四半期以降は、先月新グレード追加が発表された5車種が販売の中心になると思いますが、今後に関して様々な噂や憶測が飛び交っているMAZDA2・CX-3がどうなるのか注目したいところです。
◎北米
(画像 MAZDA) マツダが最も重要視する北米市場は、関税の影響を注視するために生産・供給台数が抑えられていた米国市場が前年比2%減だったものの、それ以外の地域は安定した実績を記録しており、特にカナダは14%増を達成。
米国に関しては、MAZDA3/CX-30の生産・供給台数を減らした代わりに、アラバマで生産されているCX-50の供給台数を増加。
代わりにカナダ向けのCX-50は5月から生産休止されてきましたが、下期の販売見通しが引き上げられたので、MAZDA3/CX-30の生産供給台数も徐々に回復する事が考えられます。
米国ではすでにMX-5を除く全車種の2026年モデルが発表済みなので、今後の販売に貢献する事が期待されますが、来年初頭に販売開始する新型CX-5の実車披露も近日中に行われるかも・・・?
☆米国で発表された2026年モデルの一例。
◎欧州
(画像 MAZDA) 欧州市場は、第7世代商品群4車種が前年比プラスの販売実績を記録しているものの、昨年からMAZDA2と現行CX-5が生産終了・在庫販売に切り替わった事もあって前年比17%減。
新型CX-5の販売が欧州から始まるのもこれが理由ですが、すでに先行受注やプロトタイプの先行展示が始まっているので、第3四半期以降の販売にも貢献しそうですね。
これ以外では9月に販売開始されたMAZDA6eの受注も好調のようですが、欧州ではEZ-60と思われるテスト車両がスクープされているので、MAZDA6eに続いて導入されるのか気になるところ・・・。
◎中国
(画像 MAZDA) 長らく苦戦が続く中国市場では、MAZDA3やCX-5などの純ICEモデルの需要が低下する一方で、BEV・PHEVのEZ-6・EZ-60が販売台数をカバー。
特に4月のワールドプレミアから先行受注を多く獲得していたEZ-60は、第3四半期ギリギリの9月下旬から販売されているので、本格的に販売実績へ反映されるのは第3四半期以降になります。
今後もEZ-6・EZ-60が中心になると思いますが、マツダは長安汽車と共同開発するモデル第3弾・第4弾も検討しているので、今後関連する情報が出始めるかも・・・。
(画像 MAZDA)
◎その他の市場
(画像 MAZDA) オーストラリアや東南アジアが含まれるその他の市場は、オーストラリアでラージ商品群の販売台数が増えているものの、全体的に販売台数が減少。
"低価格/新技術を強みとする新規参入"というのはおそらく中国メーカーの事だと思われますが、マツダもオーストラリアとタイにMAZDA6e導入を発表したのに加えて、インドネシアマツダが建設していた新しい組立工場も年内に完成予定。
2027年にはタイで新型コンパクトSUVも生産開始するので、東南アジアは今後販売だけでなく生産拠点としても重要になるはずです。
中国を含む大手メーカーと台数・価格で勝負するのは厳しそうなので、ここでもブランド価値経営の浸透が重要になるかもしれません。
本日発表された内容は以上となりますが、日本と北米で安定した販売台数を記録したにも関わらず関税引き下げが9月中旬まで後ろ倒しされた事によって、第2四半期も関税の影響を大きく受けた形になりました。
第2四半期の場合は関税によって米国向けの生産・供給台数が抑えられた事も影響していますが、関税引き下げが実施された事によって通期の経常利益見通しを上方修正した事や配当額が発表されたのはまだ朗報かもしれません。
引き続き関税の影響を受ける事にはなりますが、まもなく新型CX-5の販売も開始されるので、下期は着実に巻き返して欲しいところです。
令和6年能登半島地震災害・9月21日豪雨被害の義援金受付関連。
◎石川県公式HP
・地震災害用リンク(令和7年12月26日まで受付)
令和6年(2024年)能登半島地震に係る災害義援金の受付について | 石川県
・豪雨被害用リンク(令和7年3月31日まで受付)
・富山県公式HP(令和7年3月31日まで受付予定)
・新潟県公式HP(令和7年12月26日まで受付予定)





