つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

マツダが「次世代バイオディーゼル燃料でモータースポーツに参戦」を発表、来年からスーパー耐久シリーズへフル参戦予定!

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(画像 MAZDA)

 

スーパー耐久の最終戦・岡山に参戦する事が明らかになった「MAZDA SPIRIT RACING Bio concept DEMIO」ですが、ついにマツダからも参戦に関するニュースリリースが発表されました!

 

スーパー耐久の2021年最終戦が行われる岡山国際サーキットで目撃された"謎のMAZDA2(デミオ)"に関する情報を取り上げた記事。

これまで確認した情報の限りだとマツダ本体も深く関係している可能性が高いので正式発表に期待が高まっていましたが、ついにニュースリリースが!

 

マツダ公式ニュースリリース

リンク先によると・・・。

カーボンニュートラルの実現や次世代バイオディーゼル燃料の普及を目指して、使用済み食用油や微細藻類油脂を原料とした100%バイオ由来の次世代バイオディーゼル燃料を使用してモータースポーツへ参戦する。

・チーム名はMAZDA SPIRIT RACING」

・参戦車両はデミオ SKYACTIV-D 1.5搭載車」エンジン自体を変更することなく次世代バイオディーゼル燃料で十分な性能を発揮可能。

ユーグレナ社からのバイオ燃料「サステオ」供給と、レーシングチームNOPROからの協力を受けMAZDA SPIRIT RACING Bio concept DEMIOとしてスーパー耐久のST-Qクラスに参戦。

・11月13~14日に岡山国際サーキットで開催されるスーパー耐久レースin岡山にスポット参戦、来年からフルシーズンで参戦をするための準備も進めている。

チームや参戦車両の正式名称は事前情報通りですが、なにより注目なのは「来年からスーパー耐久へフル参戦する予定」という事!

今週末のスポット参戦で終わりだったらどうしよう・・・と思っていたので一安心です(笑)

 

そして公開された参戦車両の公式写真がこちら。

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(画像 MAZDA)

ドライバーは事前情報通り「井尻薫・前田育男・寺川和紘・関豊」の4名。

デザイン・ブランドスタイル担当の前田育男さん、開発ドライバーでインタープロトシリーズにも参戦されている寺川和紘さんがドライバーラインナップに加わっている事も大きなポイントです。

MZRacingさんの情報によると「搭載されるSKYACTIV-D 1.5は従来のままでECUキャリブレーション(調整リプログラム)のみで次世代バイオ燃料によるレースユースに適合するチューニングを施している」との事。

参戦車両には事前情報通りマツダが出願していた「R」のロゴをイメージした商標がボディサイドに入っていますが、商標出願情報では三角部分が"レッド"だったのに対して今回は"グリーン"なので今後さらに他のモータースポーツ活動が行われる可能性も・・・?

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(画像 MAZDA、J-PlatPat)


さらに、岡山国際サーキットではトヨタ自動車マツダSUBARUおよび川崎重工ヤマハ発動機の自動車メーカー5社の代表による「カーボンニュートラル実現に向けた、内燃機関活用のさらなる広がり」に関する記者会見が行われましたが、マツダからは丸本社長が出席。

席上で丸本社長は参戦に至るまでの経緯などを話されています。

・9月の終わりごろに豊田社長から「遊びに来ない?」というお誘いがあった。

・単に遊びに行くだけではダメだなと思い、そこから急遽スーパー耐久の代表へ参戦をお願いしユーグレナにも急遽燃料を造っていただいた。

・わずか一か月という"アジャイルな開発"でエンジンのキャリブレーション等を実施、今回は来年のフル参戦に向けて問題点を探していくために参戦。

・来年はバイオディーゼルの良さを最大限生かして「もっと早く・燃費のいい車」に仕立てていきたい。

・何より普段も大変な業務を行っているディーゼルエンジンのエンジニアが相当な短期間で仕上げてくれた。

会見では9月頃に大きく動き出したと話されていますが、先に紹介した「R」のロゴをイメージした商標は今年6月に出願公開されているので、水面下ではかなり前からモータースポーツ参戦に関する動きがあったのでは?という予感も・・・(笑)

 

あと、捉え方次第ですがマツダ本体がここまで深く関係してモータースポーツへ参戦するのはルマン24時間挑戦以来かもしれません。

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(画像 MAZDA)

ルマン参戦終了後も北米を中心にマツダ車によるモータースポーツ活動は実施されていましたが、基本的には北米マツダ主導のプログラム。

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(画像 MAZDA)

2014年にはロードスター25周年を記念してニュルブルクリンク24時間レースへ参戦しましたが、わずか1年だけの参戦で車両制作やレース運営も提携先のJOTA Sportに委託する形でした。

MAZDA NEWSROOMマツダ、「MX-5」でニュルブルクリンク24時間レースに参加|ニュースリリース

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(画像 MAZDA)

さらに、好成績を挙げていたIMSAウェザーテック選手権への参戦も今年で終了するので「マツダモータースポーツ活動はこのまま先細りしてしまうのでは?」と心配していました。

その中でマツダ本体が深く関わる形で国内耐久レースのTOPカテゴリーへ参戦する事が発表されたのはかなり嬉しいですね。

今週末のレースはもちろんですが来年以降もマツダ車に関する大きな楽しみになりそうです。