つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

マツダミュージアムで「CX-90」「CX-50」「CO-PILOT CONCEPT技術試作車」等をチェックしてきました。

毎月1回土曜日特別開館が行われているマツダミュージアムですが、今月はかなり気になる展示があったので行ってきました。

 

 

マツダミュージアムでは昨年のリニューアルオープンから毎月1回土曜日の特別開館を実施。

僕も昨年6月に土曜日特別開館へ行ってきました。

その後も毎月様々なイベントが実施されていましたが、今月は「CX-90」や「CX-50」等の実車展示を実施。

1月末にワールドプレミアされた「CX-90」はまだ北米でも一般公開されていない事に加えて、「CX-50」の実車もまだ見た事が無かったので思い切って広島まで行ってきました。

 

 

当日は朝一番の新幹線で広島に向かって、広島から普通列車マツダ本社の最寄りである向洋駅に到着。

マツダに関する映像や写真でもよく映っているのでマツダが好きな人にとってはおなじみの駅、現在高架工事が行われているのでこの風景が見れるのも残りわずかかもしれませんね・・・。

そして毎度おなじみ一部界隈で有名な(?)薬局の前と地下道を通ってマツダ本社に到着!

これまでマツダ本社へ来たときはいずれも曇り or 雨だったのでようやく晴れました(笑)

本社ロビーで受付を済ませるとちょうどシャトルバスが発車するタイミングだったので、早速乗り込んでマツダミュージアムへ・・・・。

去年訪れた時はまだ発売前だったCX-60やジルコンサンドメタリックのMX-30を見つけましたが、今回は東洋大橋からの絶景を楽しみつつマツダミュージアムに到着。

 

そしてエントランスに入ると早速・・・・・。

 

今月の土曜日特別開館で最も目玉と言える「CX-90」がありました!

CX-90は1月末に北米でワールドプレミアされていますが、まだ北米でも一般公開が行われていないので"世界初"となります。

※:展示車は開発車両なので量産モデルと異なる部分がある可能性もあります。

 

〇エクステリア

CX-9よりさらにサイズが大きくなっている事を把握していたのでフルサイズSUVに近いレベルのサイズ感をイメージしていたのですが、今回実車を見てみると「思ったより巨大すぎない」という印象。

かなり大きなサイズに違い無いのですが、手に負えないサイズ感ではなく「日本でも意外と扱えるかも・・・」という気持ちが少し浮かぶサイズ感という感じでしょうか。

屋外で見たり実際に運転してみるとサイズの大きさを実感するのかもしれませんが・・・(笑)

そして今回展示されているCX-90のボディカラーは「アーティザンレッドプレミアムメタリック」ですが、熟成されたワインのような赤をイメージした色と公表されているとおりかなり深みのあるワインレッド。

光が当たってる場所だとソウルレッドに近い色味になりますが、それでも深みはかなりあるのでCX-90のようなサイズが大きい車種はかなり似合いますね。

 

〇インテリア

(フロントシート)

展示車両のインテリアカラーはCX-60 Premium Sportsと同じタンカラーで、デザインや意匠も基本的にCX-60と同じ。

個人的にはCX-90独自のインテリアカラーがあっても良かったのでは?という気持ちもありますが、CX-90は"北米にとってのラージ商品群第一弾"なのでそこはやむを得ないところでしょうか・・・。

あと、フロントシートで気になったのはCX-60に続いて電動パワーシートのスイッチがメッキ調では無い事。

「写真撮り忘れたので北米マツダの公式画像 (画像 MAZDA USA)」

現状でも十分質感は高いですが、CX-9CX-8・MAZDA6・CX-5の上位グレードではスイッチがメッキ調になっていたので、マツダのフラッグシップSUVとなるCX-90では採用して欲しかった気持ちもあるのが正直なところです。

ドアを開けたら意外と目立つポイントでもあるので・・・。

「左:CX-8 Exclusive Mode、右:MAZDA6 20th Anniversary (画像 MAZDA)

(2列目)

2列目シートに関してはホイールベースが3m越えになった恩恵もあってなのかゆとりをかなり感じる広さでした!

フロントシート同様に質感はかなり高いですが、個人的に気になったのはセンターコンソールの質感。

CX-8/CX-9のセンターコンソールはパネル部分がピアノブラック仕上げになっているのに加えてカップホルダーのメッキ加飾も採用されていましたが、CX-90は素地のままで加飾も無し。

さらにシートヒーター/ベンチレーションのボタンも前方のエアコンパネルへ集約された事もあってかなりスッキリしています。

コンソールBOXの蓋とサイド部分はステッチ入りの合成皮革が継続採用されてはいますが、車格的に考えるとやや質素すぎる印象も・・・。

「左:CX-8、右:CX-90 (画像 MAZDA)」

(3列目)

3列目もそこそこの広さがありますが、記憶の限りだとCX-8とそれほど変わらない印象ですが、パノラマサンルーフの効果もあって圧迫感は感じませんでした。

基本的には子供向けと思われますが、大人でもよっぽどの長時間を除いて十分座れるかもしれませんね。

一方、3列目シートで気になったのは足元にあるシートレールがフロアから少し出ている事。

CX-8ではシートレールがフロアに埋め込まれるとの事なので、足元はCX-8/CX-9の方が楽かもしれません。

 

あと、僕が見学している時間帯はトランクの開閉が出来ませんでしたが、いつもお世話になっているtogariさんが閉館時間直前にオープンにした状態をチェックされています。

(togariさんのブログ)

クルマの魅力を伝える試乗ブログIやっぱりクルマが好き。

(画像提供:togariさん)

さらに当日お会いしたカタリさんも早速CX-90を詳しく取り上げた動画を公開されているのでチェックしてみてください。

 

 

続いてチェックしたのは「CX-50」

マツダ本社ロビーやマツダミュージアムではすでに複数回実車展示が行われていますが、なかなか都合が合わなかったので今回が初対面。

※:展示車は開発車両なので量産モデルと異なる部分がある可能性もあります。

〇エクステリア

これまで写真や動画をたくさん見てきたのである程度イメージは掴めていたつもりでしたが、先にCX-90を見た影響もあって「コンパクトSUV・・・?」という第一印象。

実際は全幅が1,920㎜あるので日本人目線ではかなり大きいサイズに該当するはずなのですが、感覚が麻痺してきたかも・・・(笑)

ただ、何よりロー&ワイドでアウトドアの雰囲気が存分に取り込まれているエクステリアはかなりカッコイイ。

海外ではトヨタRAV4等と比較されてる事が多いですが、個人的には全高が低めな事もあってスバル・アウトバックのようなクロスオーバーワゴンの雰囲気をより強く感じました。

〇インテリア

展示車両は北米仕様の最上級グレード"Premium Plus"に設定されているテラコッタカラーのレザー仕様。

運転席に座ってみた限りだと全幅1,920㎜の車に乗ってる感覚はほとんど無いですね・・・・

テラコッタカラーのレザーやステッチが採用されているので質感は十分高いですが、アウトドアやキャンプを重視したモデルという事もあってなのかドアトリム等はややスッキリし過ぎてる印象も受けました。

日本の場合はCX-5CX-8の上級グレードの質感に魅力を感じているユーザーさんがかなり多い印象なので、もしCX-50を日本でも販売する場合はもう少し質感を高めたグレードを用意する必要が出てくるかもしれませんね。

 

 

そしてCX-90・CX-50と同時に特別展示されていたのが「CO-PILOT CONCEPT技術試作車」

MAZDA CO‐PILOT CONCEPT」は2017年に公表されたマツダ独自の"人間を中心とする自動運転のコンセプト"で、すでにCX-60には一部機能(Ver.1.0)を採用。

(画像 MAZDA)

この車両は2021年末にメディアやジャーナリスト向けに初公開された"CO-PILOT Ver.2.0"に向けた技術試作車。

MAZDA3ファストバックをベースに複数のカメラやセンサーが車体に取り付けられています。

カメラの個数は2021年に公開された時の12個から変わっていないようですが、当時の記事でVer.2.0を実現するために追加するカメラの個数はまだ決まっていないと報じられていたので、2025年頃に量産車へ導入された場合はカメラ自体の進化も合わさって個数が変わってる可能性は十分あります。

個人的にCX-60/CX-90のサイドシグネチャーガーニッシュはCO-PILOT用のカメラを追加するためのスペースになるのでは?と妄想していますが・・・。

(画像 MAZDA)

あと、この車両のボディカラーはマツダの試作車でおなじみのマットブラックですが、やはりかなりカッコイイ・・・・

2019年秋にCX-30のエクステリア担当デザイナー(当時)の岩内義人さんへマットブラックの可能性について質問した時はお手入れの負担などの面で実現は難しいとの事でしたが、この車両を見ると実現して欲しい気持ちが再燃してしまいますね・・・(笑)

 

今回特別展示された3台を一通り紹介してきましたが、続いてはマツダミュージアム内を見学・・・・。

展示車両や内容は昨年と変わっていませんが、今回どうしても見たかったのがゾーン9の生産ライン。

「見学可能な生産ラインの公式写真 (画像 MAZDA)」

昨年マツダミュージアムに来たときは半導体や部品不足の影響で生産ラインが止まって
いたのですが、今回ようやく稼働中の生産ラインを見る事が出来ました♪

見学できる生産ラインではCX-30・MX-30・ロードスター(MX-5)が流れていましたが、作業員の方々がテキパキと部品を組み付ける風景は圧巻ですね。

流れている車両の細かな部分を見て仕向け地を予想するのも楽しいです(笑)

そして、生産ラインの隅っこを見ると今年1月に発表された発電用ロータリーエンジン搭載のPHEV「MX-30 R-EV"かもしれない"車両」がポツンと置かれてるのを発見。

「MX-30 R-EV (画像 MAZDA UK)」

ボディカラーはおそらくアークティックホワイトで装着されてるアルミホイールもR-EVモデルそのものなのですが、フロントフェンダーのエンブレムが装着されて無かったので実際にR-EVなのかは不明・・・・。

欧州では今年春~夏頃に発売開始と案内されているので、生産も近い時期に始まるとは思いますが。

あと、無理は承知ですがいつかロータリーエンジンの生産工場を見学してみたいですね・・・。

 

 

そして午前中の見学時間もあっという間に終わったので本社ロビーへ戻るシャトルバスに乗ると、カモフラージュラッピングされたSUVのテスト車両が目の前を通過!

車体の長さから3列シートSUVだと思いますが、カモフラージュが施されているのでフェンダーの張り出し具合等は分からず・・・・。

見た限りだとCX-90が有力そうでしたが、もしかするとCX-80の可能性も・・・?

最後の最後に大きなサプライズがありました(笑)

 

 

これで今回の見学内容は一通り紹介しましたが、特別展示車両が3台もあったのでマツダミュージアム内の展示内容や車両を全てを詳しくチェックするにはさすがに時間が足りませんでした(苦笑)

今回は特に注目だった「CX-90」に関しては内装でいくつか気になるポイントがあったものの、全体的にはかなり好印象な車でした。

CX-90は日本で販売されませんが、代わりに日本や欧州に導入される3列シートSUV「CX-80」とどこまで共通してるのか気になるところ・・・・。

今後も毎月様々なイベントや展示が行われる可能性が高いので、改めて詳しくチェックするのはまた次回以降の楽しみにしておきます。

 

これ以外にもまだ掲載していない写真がいくつかありますが、これに関してはInstagramへ改めて投稿していく予定です。

 

当日お世話になった皆様ありがとうございました!