先日開幕した東京モーターショー2019。
一般公開日の時期になったので行ってきました!
最初は世界初公開されたマツダ初の量産EV「MX-30」からチェックします♪
まずはMX-30の主要諸元を改めてチェック。
基本的にサイズはCX-30と同じですが全高だけ30mm高いです。
航続距離はWLTPで約200km。
より航続距離を求めるユーザー向けには発電用ロータリーエンジンを搭載したレンジエクステンダーが導入される予定です。
では、まずフロントビューから。
既存の現行マツダ車に採用されてるシグネチャーウイング未採用、グリル自体も小さめという点から賛否両論だったフロントフェイス。
マツダ車の伝統である5角形グリルは採用されてるとはいえ、予想外の変化から頭の中で消化しきれない部分がありました(^^;
その状況で実車と対面した第一印象は・・・
「なんや、普通にイイやん・・・♪」という写真より実車の方がいいというマツダ車のお決まりの展開でした(笑)
既存車種とちょっと違うけど血縁関係であることは間違い無い感じです。
続いてサイドビュー。
サイドビューは当初から好印象でしたが実車でも良かったです♪
3トーンカラーの効果でCX-30より全高が高い印象を受けませんでした。
そしてMX-30の大きなトピックの一つ「RX-8以来のフリースタイルドア」
復活するとは正直全く思ってなかったです(笑)
RX-8で数回体験した時は意外と乗り降りしやすくて便利だと思いました。
ただ、今回は車高やターゲットユーザーが異なるのでどう評価されるのか気になりますね・・・・。
続いてリアビュー。
リアビューはCX-30と似てる印象ですが、3トーンのシルバー色がテールランプ上部にまで入り込んでるのが特徴的。
先行予約が始まった欧州仕様のカラーラインナップでは3トーンでは無い設定もあるのでまた違った印象を受けるかもしれませんね。
テールランプも他のマツダ車よりやや丸みがある形状。
やや丸みを感じる形状なのでNDロードスターのテールランプと似た雰囲気を感じました。
内装も気になりますが今回はさすがに間近で見れないのでフロア最前列から撮った写真を・・・。
CX-30のグレージュ内装以上にカジュアルな雰囲気の内装。
個人的にはかなり好印象です♪
欧州仕様ではブラウン×黒レザーも設定あり。
MAZDA3から始まった第7世代の美点であるドアグリップもちゃんと採用。
あと気になったのはフロア下・・・。
会場フロアからやや見上げる形とはいえバッテリー搭載箇所がけっこう目立ちます。
フロア高を稼ぐ意味でもSUVタイプが選択されたのかもしれませんね。
リアのアンダーフロアもフラットです。
従来のエンジン搭載仕様も出る噂や可能性がありますが、この現車のバンパーにはマフラー用の切り欠きはありませんでした。
ここでマツダの説明員の方がいたので色々聞いてみました♪
(Q1:「MX」という車名なのはやはりクーペという意味も?)
A:歴代の「MX」と名付けられた車と同じように”挑戦”していくという意味合いとロードスター(MX-5)のように長く愛されるようにという意味合いからです。
ただ、ルーフラインや"あのドア"を見たらそう思いますよね(笑)
(Q2:フリースタイルドアを復活させた理由は?)
A:あのボディ形状を実現しつつ乗り降りや荷物の出し入れを容易にする面からですね。例えば高齢者の方の乗り降りでもピラーレスなのは利点だと考えてます。
(Q3:現時点でピュアEVのままで航続距離を延ばす余地はありますか?)
A:今後のバッテリーの進化で延ばすことは可能だと思いますが、単純により多くのバッテリーを載せる事はWell-to-Wheelの観点から考えていない。
いずれ出る発電用ロータリーで要望に応える形ですね。
(Q4:今回もロータリーの展示無いですね・・・(^^;)
A:ちゃんと研究:開発はしてますので・・・ご期待くださいとだけ言っておきます(笑)
(Q5:実車はカッコよかったので通常のエンジン搭載車も欲しくなりますが・・・)
A:そういう声も多く頂いてますし、実際あったらいいと思いますよねぇ~。
(Q6:日本での発売は実際どうなりますか?)
A:日本でも発売する方向で”検討中”という状況ですね。まずは排ガス規制が厳しい欧州を優先ですね。
(Q7:東京の後は大阪モーターショー等ありますが展示は?)
A:東京モーターショー終了後すぐに欧州へ輸送するので残念ながら・・・。
会場スペースの問題もありますが、すでに先行予約を開始した欧州で実車を見せないといけないので。
他にも・・・・
・内装のコルク材は触り心地を維持しつつ耐久性のさらなる向上のために改良中なので少し雰囲気が変わるかも。
・実際にステージ上へMX-30を置いたら「会場フロアから見ると理想の見え方と違う・・・」というデザイナーさんの意見が出たので急遽リアの車高を少し下げた。
話を聞いた説明員の方、いろいろ教えてくれました♪
さて、可能な範囲でいろいろ見てきましたがMX-30、かなり良かったです!
次回日本で見れるのは当分先になる可能性が高そうなので自分の目で見たい!という方は東京モーターショー行った方がよさそうです(^^ゞ
実車を見たり話を聞く中で思い浮かんだのは・・・
「MXという車名は、変化球を投げたり新たな挑戦をするための”レーベル”みたいな位置なのかも」という事。
音楽やファッションでもよくレーベルという言葉が出てきますがそれに近い意味なのかな?と思いました。
デザインで見ると既存のマツダ車で唯一"MX"の名称が使われてるロードスターも理由は異なるとはいえ、5角形グリルでシグネチャーウイングは未採用です。
「挑戦」という意味合いでも
・絶滅寸前だったライトウェイトスポーツを復活させ、基本コンセプトを変える事無く30年間継続させてきたロードスター。
・変化球の魂動デザイン、フリースタイルドア、あえて限られたバッテリー容量に加えて発電用ロータリー採用予定のMX-30
ルーフラインやフリースタイルドア採用の面からクーペ系車種という意味合いで「MX」の記号が与えられてる可能性もありますが、デザインや技術の挑戦という意味である事はまず間違いなさそうです。
竹内主査が「30年愛され続けているロードスターのようになってほしいという願いも込めた」とお話されてますが、実車に触れて運転する機会が来た時にどのような体験をもたらしてくれるのか楽しみですね♪
(ロードスター「SILVER TOP」編へ続きます・・・)