今週新たに登録されたマツダの特許は合計7件。
その中から気になった内容を取り上げます。
まずは3件の「車両制御装置」という内容。
レーンキープアシストシステムやオートクルーズシステムを含む複数の安全運転支援システムに関する内容。
特許の目的は・・・
従来のレーンキープアシストシステムやオートクルーズシステムを含む複数の安全運転支援システムでは、それぞれ自動ブレーキ制御や操舵アシスト制御等が用いられる。
したがって、それぞれのシステムからそれぞれ自動ブレーキ制御を行うためのブレーキ要求信号や操舵アシスト制御を行うための操舵要求信号が出される場合がある。
例えば、異なるシステムからそれぞれ異なるタイミングでブレーキ要求信号が出される場合がある。このような場合、複数の要求信号から1つの要求信号が優先されることになる。
しかしながら、将来的にさらに安全運転支援システムが複雑化すると単に1つの要求信号を優先させるだけでは安全運転支援システムが全体として効率的に機能しなくなるおそれがある。
そこで本発明は安全運転支援のための車両制御を効率的に実行可能な車両制御装置を提供することを目的とする。
続いては「車両停止維持制御装置」という内容。
オートブレーキホールド装置に関する内容です。
特許の目的は・・・
ブレーキペダルの踏込み操作によってブレーキ圧が供給されると共に液圧ポンプ用の電動モータを駆動させて液圧ポンプによってブレーキ圧の増圧制御が行われるブレーキ装置を備えた車両においては、路面勾配が大きい坂路に電動パーキングブレーキ装置の作動によって車両の停止状態を維持させている場合、前記ブレーキ圧下限値以上でブレーキペダルの踏込み操作が行われると電動パーキングブレーキ装置の作動を終了してブレーキホールド制御が実行されるが、ブレーキ装置に供給されるブレーキ圧が停止維持限界ブレーキ圧より低下しているときには車両が下方へ移動し出すおそれがある。
そこで、本発明は、車両が坂路に停止する場合においてもブレーキホールド制御の実行時に車両の移動を防止して車両の停止状態を維持することができる車両停止維持制御装置を提供することを課題とする。
最後は「積層塗膜及び塗装物」という内容。
ボディカラーの塗装技術に関する内容。
特許の目的は・・・
近年、自動車車体用塗膜として光輝材を含んだメタリックベース塗膜上に着色顔料を含んだカラークリヤ塗膜を積層した高彩度・高明度および色の深み感に優れた意匠性の高い複層塗膜が知られており、有彩色では「キャンディーカラー」塗膜、無彩色では「金属調塗膜」と呼ばれている。
キャンディーカラー塗膜や金属調塗膜は自動車車体の外観として注目を浴びつつあるが、複雑な自動車車体全体において均質な意匠を出すためには塗装時の膜厚変動を抑制する等の厳しい塗装条件の管理が求められる。塗装条件の管理ができないと色むら等が発生しやすく意匠が均質にならない。また塗装時の膜厚変動を厳格に抑制しなければならない為、生産性も悪い。そこで本発明は、塗装時の膜厚変動を厳格に抑制しなくても塗膜に色むらが発生しにくく得られる意匠が均質であり、濁りがなくて透明性が高く、かつ、色に深み感がある高意匠積層塗膜を得ることを目的とする。
今週気になった内容は以上になります。
明日の出願公開でどのような内容が出てくるのか楽しみです♪