CX-30から導入されている独特な光り方のウインカー「ディミングターンシグナル(通称:魂動ウインカー)」
やはり当初はMAZDA3から搭載する予定だったようです。
今回取り上げるのはマツダ公式デジタルマガジン「MAZDA STORIES」海外版。
日本版より一足先に最新号が公開されていますが、その中でディミングターンシグナルの開発秘話についてマツダのデザイナー”Atsushi Yoshida※”に取材した内容を掲載。
※:おそらくマツダ公式ブログでディミングターンシグナルが取り上げられた時に登場されているデザイン本部 プロダクションデザインスタジオの吉田 篤史さんだと思われます。
MAZDA CX-30「ディミングターンシグナル」開発ストーリー | 【MAZDA】マツダ公式ブログ Zoom-Zoom Blog
基本的にはマツダ公式ブログで触れられている内容と同じですが、開発で最も苦労した点でこのような事を話されています。
This had never been done before and it took two years from concept to production.
A big setback came when its first scheduled installation into the Mazda3 was canceled because the light dimmed inconsistently.
However, working with Mazda engineers and our supplier, Stanley Electric Co., Ltd., we repeatedly readjusted the signal light in 0.01 second increments, solved the problem and installed it successfully into the Mazda CX‑30.
We achieved what was initially thought to be impossible.
前例のないことで、コンセプトから生産まで2年かかりました。
大きな挫折は最初に搭載を予定していたマツダ3が調光のばらつきでキャンセルになったことです。
しかし、マツダの技術者やサプライヤーのスタンレー電気株式会社と協力し、0.01秒単位で信号灯の再調整を繰り返し、問題を解決してマツダCX-30への搭載を成功させました。
当初は不可能と思われていたことを実現したのです。
ディミングターンシグナルは2017年に公開されたコンセプトカー「VISION COUPE」で初めて搭載されていた事に加えて現行MAZDA3が初披露されたロサンゼルスオートショーで展示されていたプロトタイプ車両にも採用されていたものの、実際に量産車へ採用されたのはCX-30から。
東京MSでマツダの担当者から聞いた理想のウインカーの光り方。
— taku2 (@taku2_4885) 2018年12月29日
・VISION COUPEにように心臓の”鼓動”をイメージさせる光り方が理想。
・課題は市販車向けでこれを実現できるシステムがまだ無い(2017年当時)
・他車で採用例が多い流れるウインカーは我々の理想とは違う。 pic.twitter.com/hF08qbppEw
〇現行MAZDA3のプロトタイプ(2018年ロサンゼルスオートショー)
The all-new #Mazda3 seen here leaving (sadly) from the 2018 #LAAutoShow
— Los Angeles Auto Show (@LAAutoShow) 2019年1月11日
@MazdaUSA @Mazda_UK @MazdaOficial pic.twitter.com/YJJWXhfltY
これらの点から「本当はMAZDA3から搭載する予定だったのだろうな・・・」という事はある程度想定していましたが、やはり前例のない光り方なのでかなり開発に苦労されたようですね・・・。
2017年の東京モーターショーでVISION COUPEの横にいらっしゃったマツダのデザイナーさんから量産化への熱い想いを聞かせていただいた事もあって個人的にはかなりお気に入りの部分だったりします。
ディミングターンシグナルは昨年後半の時点で第7世代のスモール群全車種(MAZDA3・CX-30・MX-30・CX-50)へ採用された事になりますが、この流れだと今後登場するラージ商品群でも採用されるのが有力なので楽しみですね。