本日2月4日、マツダが2021年3月期・第3四半期決算を発表しました。
素人なりですが出来る限り詳しくチェックしていきます。
マツダ公式HP・決算資料ページ。
プレゼンテーション資料(PDF形式)
https://www.mazda.com/globalassets/ja/assets/investors/library/result/files/pre20210204_j.pdf
まずは総括から。
販売台数に関しては欧州以外の地域がほぼ前年と変わらない販売台数に回復。
加えて販売費用や固定費の効率化が着実に進歩している事もあって2021年3月期の通年業績予想を上方修正することが発表されています。
〇中国新聞
【速報】マツダ、21年3月期の連結業績予想を上方修正 | 中国新聞デジタル
続いては地域別の販売状況。
〇日本
11月~12月に多くのモデルで商品改良が発表されましたが、以下のモデルの発売開始が2021年に入ってからという理由もあるのか対前年比プラスまでには至らず。
〇2021年1月発売
MAZDA3・CX-30のSKYACTIV-D 1.8とSKYACTIV-X搭載車。
〇2021年2月発売
CX-8のL Package、Exclusive Mode、100周年特別記念車。
MAZDA3ファストバックのSKYACTIV-G 2.0 6MT車
青字で示したモデルは特に主力商品なのでこれらの販売が反映される第4四半期でどれだけ巻き返せるか注目。
〇北米
カナダとメキシコは回復が緩やかな中で米国は対前年比プラスという好調ぶり。
特に米国向けでは主力車種のCX-5とCX-9に新世代マツダコネクトが導入されたのも大きなポイントかもしれません。
あと、MAZDA3ターボモデルとMX-5(ロードスター)もなかなか好評の様子。
2021年1月も好調な販売実績を記録したのでこの調子で行って欲しいところですね。
〇欧州
以前からお伝えしてる通り、欧州向けは企業平均CO2排出量削減のために当初から販売台数を一定に制限する事が決まっていたので前年比では引き続き厳しい状況です。
その中でも昨年9月から発売開始したMX-30 EVモデルが販売好調なのは朗報。
2021年は通年でMX-30 EV仕様を販売できるので企業平均CO2排出量削減もより進むと思われます。
欧州の中で一足早く先月の販売実績を発表したベルギーでは前年比6%プラスという好スタートを切ったので2021年どれだけ巻き返せるか注目。
〇中国
第2四半期に続いて前年比プラスを達成した中国。
つい先日、中国向け専用EVに関する具体的な内容の噂が出てきたのでどのタイミングで実車披露されるのか気になるところです。
〇その他の地域
マツダにとって実は重要なその他の地域ですが、オーストラリアを中心に回復は緩やかな状況。
ただ、オーストラリアに関しては販売台数とは反対に市場シェアが増えているので他メーカーに比べて減少幅が小さいとも言えます。
オーストラリアに加えてタイでは新型BT-50の販売が開始されたので今後どれだけ反響があるのか注目ですね。
今回の決算発表では合わせてカーボンニュートラルへの取り組みについても掲載。
〇2022年導入予定
・ラージ群モデル用プラグインハイブリッド
・ロータリーエンジンを使ったマルチxEV
・第2世代SKYACTIV-D
すでに発表されてる内容ですがスケジュール変更は無く一安心。
個人的には直6エンジンを含むラージ群モデルやマルチxEVの発表時期に関する情報もあれば嬉しかったところですがそれはまた次の決算発表でしょうか・・・?
今回発表された主な内容は以上となります。
一時期の事を思えば想像以上に巻き返してきたというのが率直な感想です。
ただ、気になるのはマツダに限らず多方面に影響が出ている半導体不足の件。
マツダも生産調整を行うという情報が出ていましたが、本日行われたオンライン会見で丸本社長は「きょう時点では2月は海外含め約7000台の影響を前提に生産計画見直す」と回答したようです。
先日の日経新聞の記事では「国内だけで約1万台減産」となっていたので今日時点だとそれより減少幅は少ないようですが気になるところ・・・。
次に発表される通年決算も含めて出来る限り影響が軽微になることを願うしかありませんね。