2019年末頃から複数の内容が出願・登録されているマツダのアルミ製スペースフレームに関する特許ですが、2021年に日本で出願公開されていた内容1件が米国でも登録されていました。
今回の話題の中心は2021年9月に出願公開されていた「車両の前部車体構造」という題名の内容。
(出願番号:2021-127055)
〇資料に記載されている特許の目的
この発明は、荷重入力が最も大きい斜突時(オブリーク衝突時)にフレーム部材の折れを促進することで、乗員に対する減速度(いわゆるG)を抑制することができる車両の前部車体構造の提供を目的とする。
これまで複数出てきているアルミ製スペースフレームに関する特許の中でも衝突時における乗員への減速度を抑制する事を目指した内容。
その中でも車両の挙動と応答性の向上も合わせて視野に入れているのが特徴となっています。
この特許が今回米国で一足先に登録されていました。
〇米国特許商標庁(USPTO)
(登録番号:US 11608759 B2)
米国特許商標庁のデータベースを見ると2023年3月21日付で同じ内容が登録されていました。
米国ではすでにアルミ製スペースフレームの「排気経路」と「車体後部構造」に関する内容が登録されており、関連性が強いと思われる「3ローターエンジン搭載車」や「スポーツカー用ドア」に関する特許も出願されています。
毎回同じ事を言ってますが、日本だけでなく海外でもこのような動きが出てくると次世代ロータリースポーツ等に対する期待は高まるばかりですね・・・。
いつも通り"あくまで特許"ではありますが、遠くない時期にマツダから何らかのアクションが出てくることを期待しています。