マツダの中国合弁企業である一汽マツダが事業を終了させ、もう一つの合弁企業である長安マツダへ統合されるという噂が現地で浮上しています。
今回取り上げるのは中国の自動車メディア「k.sina.com」の記事。
アジア系メディア「ASIAN TECH PRESS」も取り上げています。
https://www.asiantechpress.com/faw-and-mazda-reportedly-to-be-divorced.html
リンク先によると・・・
・今年6月までに事業譲渡を完了させる予定。
人員の移動も加速してる事に加えて販売店レベルの合併も予定されている。
現在一汽マツダで生産・販売されているモデル(MAZDA6・CX-4)は長安マツダが引き継ぐのが有力だが、CX-4の完全な知的財産権は一汽グループが保有している関係からマツダでは無く一汽グループの独自ブランドモデルとして販売継続されるという話も。
・一汽グループの責任者は取材に対して「現時点で関連情報は受け取っていない」と回答したとの事。
現在のところ中国マツダからもこのような発表は出ていません。
一汽マツダの事業が長安マツダへ譲渡される噂は一昨年頃から何回か出ていたので今回も噂レベルという可能性もありますが、事業譲渡のスケジュールまで細かく話が出てるのは気になるところ・・・。
CX-4はこれまで日本等でも販売して欲しいという声が多かったですが、知的財産権などの関係から中国でしか販売できない状況だったのかもしれませんね。
ちなみに現在中国で販売されているマツダ車はこちら。
長安マツダが扱う4車種は比較的新しいのに対して、一汽マツダのCX-4・MAZDA6は大幅改良が近年実施されたもののフルモデルチェンジは長らく実施されていない状況。
さらに。まもなく導入予定と噂の中国向け新型EVも長安マツダとの共同開発が有力視されています。
このような話が浮上してきた主な理由として挙げられてるのがこちら。
・一汽マツダの販売台数が限られている。
・一汽グループにとってマツダ車の事業は小規模で主力事業にリソースを集中させたい。
・中国で予定されている「株式自由化」「外国投資制限の緩和」で中国国外メーカーはより経営の影響力を強めていかなくてはならない。
マツダが昨年11月に発表した中期経営方針の資料を改めてチェックすると「この先2年で販売網の効率化」と記載されていますが、もしかするとこれが長安マツダへの一本化を意味している可能性も考えられますね・・・。
まだ現時点では噂レベルの段階ですが、中国市場は規模が大きいので今後の動向が気になるところですね。