昨年北米で発表されたから大きな反響を得ている「MAZDA3 2.5ターボモデル」ですが、以前から導入を熱望しているオーストラリアマツダの関係者が現地メディアの取材で進歩状況を中心に語っています。
昨年発表されたMAZDA3 2.5ターボモデルはこれまでのところ左ハンドル車が北米市場のみ販売されている状況ですが、オーストラリアマツダは初代MAZDA3 MPS(マツダスピードアクセラ)時代から要望の声が多い事もあって右ハンドル仕様導入をマツダ本社へ絶えずリクエストしてきました。
今回、オーストラリアの自動車メディア「Carsguide」が今月初旬に右ハンドルのMAZDA3ターボモデル導入の可能性やラージ群モデルに関して取材した内容を公開。
オーストラリアマツダのマーケティングマネージャーAlastair Doak氏がCarsguideの取材に答えています。
〇右ハンドルのMAZDA3ターボモデル導入リクエストの進歩状況。
・プログラムマネージャー(おそらくMAZDA3開発主査)も我々のリクエストを強く認識し「実現に向けて最善を尽くす」と回答したが現時点でそこから新たな動きは無い。
〇右ハンドルのMAZDA3ターボモデル導入に向けた課題点。
・MAZDA3ターボモデルを右ハンドル化するにはパッケージングの課題があり、新たな開発リソースを追加する必要がある。
・さらに右ハンドル車を販売する市場は限りがあり、新たな開発リソースを投資する正当性を立証するハードルが高い。
・ラージ群アーキテクチャーなど優先順位が高い開発に大きなリソースが割かれている事も理由。
プログラムマネージャーも強い要望がある事は十分認識しているものの、前回ブログで取り上げた時から目に見える大きな動きは出ていないようです・・・。
主な右ハンドル市場は「オーストラリア・日本・英国」が挙げられますが、その中で欧州方面の英国は特に排ガス規制が厳しくなっているのでこれもハードルを上げてる要因化もしれませんね。
実質的にオーストラリアと日本から強い要望がどれだけ出るか?という点が鍵になってきそうです。
さらに今回、Alastair Doak氏は話の流れでラージ群モデルに関して気になる証言をした模様。
Mr Doak added that Mazda’s capacity is limited and there are lots of parallel programs currently keeping its engineers occupied, including the development of a fresh rear-drive architecture to serve larger sedans, SUVs and crossovers, as well as new inline six-cylinder engine family.
Doak氏は「マツダの開発リソースには限りがありより大きなセダンやSUV・クロスオーバー用のラージ群アーキテクチャー(後輪駆動プラットフォームや複数の直6エンジン)など並行して行われている開発プログラムに多くのエンジニアリングが割かれている」と付け加えました。
Alastair Doak氏の証言によるとラージ群アーキテクチャーはより大きなセダン導入も視野に入れているようです。
より大きなセダンに関しては今年前半にも海外フォーラム上で噂が出ていましたが、マツダ関係者が証言したのは初めてのはず・・・。
市場トレンドの流れからラージ群モデルに関してもSUVの情報や噂が先行しているイメージでしたが、マツダ関係者からこのような証言が出てくると少し安心しますね。
スポーティなマツダ車を期待しているユーザーにとってMAZDA3ターボやラージ群ベースのセダンは魅力的な選択肢になると思うので期待したいところです。