つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

マツダの北米向け新型SUV「CX-50」の車両価格やグレード構成が北米で公開されたので詳しくチェック。

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(画像 MAZDA USA)

 

春の発売開始に向けて続々と情報が出てきているマツダの北米向け新型SUV「CX-50」ですが、米国とカナダで車両価格とグレード構成がついに発表されたので詳しくチェックしていきたいと思います。

 

CX-50に関しては先月末に米国・アラバマ州の新工場で生産開始され、すでに販売店へ最初に割り振られる車両の仕様や燃費に関する情報も出てきていました。

これに続いてついに車両価格やグレード構成が米国とカナダで発表されたので順番に紹介したいと思います。

 

〇米国仕様

米国仕様は10のグレードが設定され、現時点で発表されている車両価格は「26,800ドル~41,550ドル(日本円換算で約308万~477万円)」

参考までに米国向けのCX-5 2022年モデルは「25,900ドル~38,650ドル(日本円換算で約297万円~444万円)」なのでCX-50の方がやや高価格帯。

あと、昨年北米マツダが公表した計画通り全モデルAWDのみとなっています。

まずは「SKYACTIV-G 2.5(NA)」搭載モデルから。

「最高出力:187ps、トルク:186lb-ft」

「2.5 S」

車両価格は26,800ドル(日本円換算で約308万円)

・Mi-Drive(スポーツモード・オフロードモード)

・牽引能力は2,000ポンド

・17インチアルミホイール

・LEDヘッドライト

・ドアミラーはボディ同色

マツダコネクト用ディスプレイは「8.8インチ」

・8スピーカー

・ワイヤレスAppleCarPlay/Android Auto(Android Autoのワイヤレス化はマツダ初)

・7インチTFT液晶メーター

・安全装備「i-ACTIVSENSE」はほぼ標準装備

※これから紹介するグレードの装備内容から想定される2.5Sの仕様。

・ファブリック内装

・ステアリング・シフトノブはウレタン製

・エアコンはマニュアルでリアシート用吹き出し口も無し

・リアシートは分割可倒式では無い。

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「17インチアルミホイール装着車 (画像 MAZDAS247)」

「2.5 S "Select"」

車両価格は28,200ドル(日本円換算で約324万円)

(2.5 Sからグレードアップする装備)

・デュアルゾーン制御付きオートエアコン+リアシート用エアコン吹き出し

・本革巻きステアリング・シフトノブ

・室内照明がLEDに。

・リアシートが6:4分割可倒式に。

マツダコネクト用ディスプレイが10.25インチに。

・リアシート用USBポート(2つ)

・プライバシーガラス

・17インチホイールがブラック塗装に。

「2.5 S "Preferred"」

車両価格は29,500ドル(日本円換算で約339万円)

(2.5 S "Select"からグレードアップする装備)

・ヒーテッドドアミラー・ワイパー

・小物入れ付きセンターアームレスト(フロント・リア)

・電動パワーリアゲート

・8Way電動パワーシート(運転席のみ)

・シートヒーター(フロント)

「2.5 S "Preferred Plus"」

車両価格は31,940ドル(日本円換算で約367万円)

(2.5 S "Preferred"からグレードアップする装備)

・パワースライド式パノラマサンルーフ(マツダ車初採用)

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(画像 MAZDA USA)

「2.5 S "Premium"」

車両価格は34,400ドル(日本円換算で約395万円)

(2.5 S "Preferred Plus"からグレードアップする装備)

BOSEサウンドシステム

・SiriusXM衛星ラジオ

・シャークフィンアンテナ

・防眩機能・HomeLink付ドアミラー

・運転席がポジションメモリー機能付きに。

・助手席も電動パワーシートに(6Way)

・レザー内装(テラコッタ・ブラック)

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(画像左:MAZDA USA、右: guideautoweb.com)

「2.5 S "Premium Plus"」

車両価格は36,400ドル(日本円換算で約418万円)

(2.5 S "Premium" からグレードアップする装備)

・20インチアルミホイール

・ドアミラーが電動格納式に。

・シートベンチレーション(フロント)

・ヘッドアップディスプレイ

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「20インチアルミホイール装着車 (画像 MAZDAS247)」

続いて「SKYACTIV-G 2.5ターボ」搭載モデルのグレードを紹介。

「最高出力:256ps(227ps)、トルク:320lb-ft(310lb-ft)」

※こちらはハイオク燃料使用時のスペックでカッコ内はレギュラー燃料使用時のスペック

「2.5 "Turbo"」

車両価格は36,400ドル(日本円換算で約418万円)

・Mi-Driveに"牽引モード"が追加。

・牽引能力は3,500ポンドに強化。

・パドルシフト

・Turbo専用エンブレム

・大径マフラーカッター

・テールランプがLEDに。

アダプティブLEDヘッドライト

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「SKYACTIV-G 2.5ターボ搭載モデルのリアビュー (画像 MAZDA USA)」
※ルーフキャリアは除く

「2.5 Turbo "Premium"」

車輛価格は39,550ドル(日本円換算で約455万円)

(2.5 Turboからグレードアップする装備)

BOSEサウンドシステム

・SiriusXM衛星ラジオ

・アクティブドライビングディスプレイ

・ステアリングヒーター

・シートベンチレーション(フロント)

「2.5 Turbo "Premium Plus"」

車輛価格は41,550ドル(日本円換算で約477万円)

(2.5 Turbo "Premium"からグレードアップする装備)

・フレームレス型ルームミラー

・シートヒーター(リア)

センターコンソールに備わったワイヤレス充電

・ナビゲーション用SDカードが標準装備に

・交通標識認識システム(TSR

「2.5 Turbo "Meridian Edition"」

〇2022年後半に発売予定で車両価格や詳しい装備内容はまだ未発表。

・専用18インチアルミホイール+オールテレーンタイヤ

・ヘッドライトガーニッシュ

・サイドアンダーガーニッシュ

・専用ボンネットラッピング

・アウトドア等に最適な専用アクセサリーなども用意される予定。

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Meridian Editionと同じ仕様と思われる車両 (画像 MAZDA USA guideautoweb.com)
※ルーフキャリアが付属するかはまだ不明

 

AppleCarPlayに加えてAndroidAutoもワイヤレス接続可能になったのも気になりますが、特に注目したのは緑色で示した「センターコンソールに備わったワイヤレス充電(リリース文には"wireless phone charger in center console")」という部分。

これまで発売されたモデルのニュースリリース文でワイヤレス充電の取り付け位置は特に明記されていませんでしたが、CX-50ではわざわざ"センターコンソール"と明記されています。

以前にも触れましたが、昨年11月にコマンダーコントロールとアームレストの間にワイヤレス充電器を備えたセンターコンソール」に関するマツダの特許出願が公開され、その後に発表されたCX-50のセンターコンソールにも似たようなスペースがありました。

今週新たに公開されたマツダが出願中の特許(2021.11.1) - つらつらとMAZDA

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「赤色で示した部分にワイヤレス充電器を装備 (画像 ipforce.jp)」

カナダで公開されたマツダの北米向け新型SUV「CX-50」のプロトタイプ車をチェック(2021.11.21:ボンネットダンパー採用について追記) - つらつらとMAZDA

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「矢印部分を見ると特許出願の資料図と似た位置にスペースが・・・(画像 guideautoweb.com)」

今回わざわざセンターコンソールと明記されてる点も含めて、CX-50のワイヤレス充電は特許出願と同じ位置に備わっている可能性が高そうですね。

 

今年後半に追加予定の「2.5 Turbo "Meridian Edition"」もかなり気になりますが、この名称は昨年9月に北米マツダが米国特許庁へ商標出願済み。

以前からどのような目的で出願されたのか気になってましたが、ようやく判明してスッキリしました(笑)

ちなみに、北米マツダは昨年3月にも「Meridian Collection」という商標を出願していましたが、米国特許庁のデータベースを見る限りだとこちらは登録抹消されたようです・・・。

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(画像 USPTO)

一方で気になるのは、米国向けのマツダ車で採用例が増えていた「車載Wi-FiがCX-50のニュースリリースを見た限りだと特に記載されていない事。

車格的に考えると実際は採用されてる可能性もあるのでこの辺りは改めてチェックしたいところです。

(車載Wi-Fiが採用されてる米国向けのマツダ車はMAZDA3・CX-30・CX-5CX-9

 

〇カナダ仕様

カナダ向けのCX-50は4グレード構成。

「SKYACTIV-G 2.5(NA)搭載モデル」

「GS-L」

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(画像 カナダマツダ)

・ブラック塗装17インチアルミホイール

マツダコネクト用ディスプレイは10.25インチ

・8スピーカー

・ワイヤレスAppleCarPlay/AndroidAuto

・7インチTFT液晶メーター

・電動パワーリフトゲート

・パノラマサンルーフ

・Mi-Drive(スポーツ・オフロードモード)

・内装はレザレット(合成皮革)、オプションで「Ash Ochre Leatherette interior」にグレードUP可能。

・シートヒーター(フロント)

・運転席は10Way電動パワーシート(ランバーサポート付き)

・ステアリングヒーター

・デュアルゾーン制御付きオートエアコン+リアシート用エアコン吹き出し

・安全装備「i-ACTIVSENSE」はほぼ標準装備

「GT」

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(画像 カナダマツダ)

(GS-Lからグレードアップする装備)

・20インチアルミホイール

BOSEサウンドシステム

・ナビゲーション用SDカードが標準装備に。

・ワイヤレス充電器

・シートベンチレーション(フロント)

・助手席が6Way電動パワーシートに。

・自動防眩付きドアミラー

・レザー内装(テラコッタ・ブラック)

・アクティブドライビングディスプレイ

・360°ビューカメラ

アダプティブLEDヘッドライト

・電動格納機能付きドアミラー

・LEDテールランプ

「SKYACTIV-G 2.5ターボ搭載モデル」

「GT Turbo」

(GTからグレードアップする装備)

・専用エンブレム

・大径マフラーカッター

・パドルシフト

・シルバー塗装のアンダーガーニッシュ(フロント・リア)

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「シルバーのアンダーガーニッシュの画像 (画像 MAZDA USA)」

「Turbo "Meridian Edition"」

装備内容は米国仕様と同じ。

カナダも2022年後半に発売予定。

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(画像 MAZDA USA guideautoweb.com)

米国と比べるとグレード構成がシンプルになっている代わりに、標準グレード「GS-L」でもかなり装備が充実していますね。

さらにカナダマツダは新しい公式画像も公開しています。

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(画像 カナダマツダ)

 

続いてボディカラーに関してですが、まず「ソウルレッドクリスタルメタリック」「ジルコンサンドメタリック」「ポリメタルグレーメタリック」「マシーングレープレミアムメタリック」というマツダ車定番の色が発表。

さらに注目すべきは「Wind Chill Pearl(ウィンドチルパール)」という今までに無い名称の色も設定されている点。

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「左:米国仕様、右:カナダ仕様」

同じ工場で生産されている北米向けのトヨタ・カローラクロスを調べてみると同じ名称のボディカラーがあったのでこの色は共通化されてるようです。

New Cars, Trucks, SUVs & Hybrids | Toyota Official Site

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Wind Chill Pearlのカローラクロスの動画。

 

現時点で公開されている情報は以上となります。

まだコンフィギュレーターやカタログ等は公開されていませんが、今回明らかになった内容だけでも今までのマツダ車とは違うポイントがいくつかあって興味深いですね・・・。

米国では春頃に発売開始予定でカナダは5月から発売開始予定と公表されていますが、すでに生産開始されているのでメディアによる試乗レポートなども近日中に公開される可能性があります。

日本で発売予定が無いモデルですが気になるポイントが多いので引き続き注目しておきたいところですね。